「配達あかずきん」成風堂書店事件メモ
大崎梢/著
東京創元社 2006年5月
配達したばかりの雑誌に挟まれていた盗撮写真…。
駅ビル内の書店・成風堂を舞台に、しっかり者の書店員・杏子と、勘の良いアルバイト店員・多絵のコンビが、さまざまな謎に取り組む。元書店員が描く本格書店ミステリ。
本格書店ミステリなんてジャンルいつ出来たのよ!?と突っ込みつつ(笑)、とても面白く読み終えた。一応(?)本格と銘打ってるだけあって謎解きもしっかりしてるんだけど、変に凝ってないところも逆に好感が持てる。街の本屋さんでそんなに凝った事件が起きたらそれこそ不自然だものね(笑)それに本好きなら誰でも一度は妄想するであろう(え?しない?^^;)本が結ぶ縁(〃▽〃)なんかもあったりして、ミステリファンだけじゃなく本好き(本屋好き)ならとても楽しめる作品。