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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

「ラジオ・キラー」

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セバスチャン・フィツェック/著 
赤根洋子/訳
柏書房 2008年01月

その日が、彼女の人生最期の日となるはずだった。高名な犯罪心理学者でベルリン警察の交渉人イーラの心には、長女の自殺が耐え難くのしかかっていたのだ。しかし、ベルリンのラジオ局で起こった、人質立てこもり事件現場へと連れ出されてしまう。サイコな知能犯が、ラジオを使った人質殺人ゲームを始めようとしていたからだ。おまけに犯人の要求は、事故死した婚約者を連れてくるという不可解なものだった。

タイトルと言い、装丁と言い、何とも安っぽくて(ヾ(-- ) おいおい)いつもならスルーするところだけど、処女作「治療島」(未読)があちこちで絶賛されているセバスチャン・フィツェックの新作ということで、とりあえず読んどこうかな~って感じで手に取ったのだけれど・・・いやー面白いわー!”読み出したら止まらない!驚異のノンストップ・サイコスリラー!”という宣伝文句に偽りなし。ただ、サミュエル・L・ジャクソンとケヴィン・スペイシーの映画『交渉人』を連想してしまったので、後半のどんでん返しはそれほど意外性を感じなかったのが残念と言えば残念。
by hasikkoami | 2008-02-05 11:25 | 図書館