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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

「ミステリ講座の殺人」


「ミステリ講座の殺人」_d0098286_2352643.jpgクリフォード・ナイト/著 
森英俊/訳・解説
原書房 2007年11月

著名女流作家の邸宅に「ミステリ講座」と称して集められた人々。ある夜、「天の声」と呼ばれる鐘の音に、人々はたたき起こされた。そこで秘書の老女が殺されていた。なぜ犯人は殺害後にあえて鐘など鳴らしたのか。そして老女が死ぬ前に語っていた謎めいた言葉の意味は……。
原書房ヴィンテージ・ミステリ・シリーズ最新刊。

物語のなかで殺人者は少なくとも二十九回、臭跡を残している。本書の巻末にはこれらの手がかりが索引にしてあるので、読者は手がかりをメモしておき、最後に自分のリストを作者のそれと見比べてみることをお勧めする。

本格ミステリを読み漁っていた中学生の頃なら、間違いなくメモを取りに行っていたであろう、
何ともそそられる書き出しなのだが・・・
ジョセフィン・テイの作品で犯人探しや謎解きだけではない面白さを堪能した後では退屈の一言。まず登場人物に魅力が感じられない。それでもラストの謎解きが(゚□゚;)ェェエエ工工! ならば多少は納得出来るがそうとも言えず・・・(-″-;)何より巻末の「犯人の手がかり索引」のほとんどが「これって手がかり???」と首を傾げたくなるようなものだった。
作品が発表されたのは1937年なのでまさしく年代物だけれど、
ヴィンテージものだからって美味しいものばかりじゃないってことね。
by hasikkoami | 2008-01-16 22:45 | 図書館