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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

『 名もなき塀の中の王 』 他 <お茶の間映画鑑賞 7月>



劇場鑑賞数が少なかった7月は
その分お茶の間鑑賞多めの25本!

中でもピカイチだったのが


『 名もなき塀の中の王 』 他 <お茶の間映画鑑賞 7月>_d0098286_1682717.jpg『 名もなき塀の中の王 』     <WOWOW>

公式サイト
2013年/イギリス/106分  
【監督】デヴィッド・マッケンジ


暴力でしか自分を示せなかった不良少年が
刑務所の中で初めて他人と向き合い
成長して行く物語




いや~面白かった~!!

刑務所内の弱肉強食の中で青年が成長して行く構図は
ジャック・オーディアールの『預言者』を思わせるけれど
主人公の成長のベクトルが『預言者』とは正反対なのが、また面白い

『 名もなき塀の中の王 』 他 <お茶の間映画鑑賞 7月>_d0098286_16104623.jpg

どうしようもない男だけれど
息子を心から愛していることだけは間違いない
ベン・メンデルソーンパパも凄く良かったし
生き詰まる様な人間ドラマで暴力描写もたっぷりだけど
不器用で傍迷惑なパパのドタバタぶりや
お茶に砂糖を4杯入れるエリックを見る仲間の
(゚A゚`;)ま・・マジデェ 顔に思わずクスッとしたり
ラストのエリックの「ありがとう」にジーンとしたり

何よりジャック・オコンネルがこれほどいい俳優だったとは!
ヘタレ犯人@『マネモン』は一体何だったんだ?ヾ(~∇~;) コレコレ

★★★★☆
『 ホーンズ 容疑者と告白の角 』     <WOWOW>   ★★☆
    2013年/アメリカ/カナダ/121分   【監督】アレクサンドル・アジャ
恋人殺しの汚名を着せられた青年に突如生えた角は人の本心を暴く角だった
前半はそこそこ面白かったのだが、スピリチュアル系が苦手な私には
あのぶっ飛びラストはとてもついて行けなかった。
『 ザ・プレイヤー 』     <WOWOW>   ★★★☆
    1992年/アメリカ/125分   【監督】ロバート・アルトマン
諷刺と皮肉たっぷりに描くハリウッド映画業界の内幕
ブルース・ウィリスとジュリア・ロバーツの劇中映画のラストに爆笑ww
そしてそれに勝るとも劣らない本編ラストの皮肉さにも笑う。
『 間奏曲はパリで 』     <WOWOW>   ★★★
    2014年/フランス/99分    【監督】マルク・フィトゥシ
倦怠期の熟年夫婦が迎えた危機
これが日本映画ならパリまで行っても結局何もなく、
ハリウッド映画ならミカエル・ニクヴィストとはキス止まり。
最後まで行っても"何もなかったこと"にしてしまうのが、
さすがはフランス映画だな~と感心してしまった。
『 リベンジ・トラップ/美しすぎる罠 』     <WOWOW>   ★★
    2015年/アメリカ/96分   【監督】フアド・ミカティ
ブラインドデートの相手と間違い、自宅に招き入れた男にレイプされた女性
『ゴーン・ガール』を観ていなければ、
ロザムンド・パイク怖っ!とそれなりに楽しめたかもしれないが、
エイミーの後では、ま、ロザムンド・パイクだもんね~位にしか思えないのが残念。
しかし男って「嫌よ嫌よも好きのうち」だと本当に思っているのだろうか。
『 皇帝のために 』     <WOWOW>   ★★☆
    2014年/韓国/105分    【監督】パク・サンジュン
裏社会でのし上がっていく八百長スキャンダルで球界を追われた元プロ野球選手
作品的には可もなく不可もなしと言うところだが
『新しき世界』以来気になっているパク・ソンウンが今回も良かった。
『鬼はさまよう』ではあんなに不気味な殺人鬼だったのに
本作ではめちゃめちゃかっこいい016.gif
『 鰻の男 』     <WOWOW>   ★★☆
    2014年/韓国/100分   【監督】キム・ドンフ
養殖鰻の品質再検査を訴えて密入国した中国人男性
食品偽装や差別問題について考えさせられる作品。
主人公と彼を匿う女の関係性がいかにもギドク脚本ぽい。
『 妻は二度殺される 』     <WOWOW>   ★★★☆
    2015年/韓国/115分   【監督】キム・ボンジュ
1年前に何者かに殺された妻からの電話を受ける男
なかなかスリリングで面白かった。
平凡で冴えない主人公が愛する妻のために奔走する姿に
『この愛のために撃て』を思い出した。
『 神の一手 』     <WOWOW>   ★★☆
    2014年/韓国/118分    【監督】チョ・ボムグ
兄を殺され、殺人のぬれぎぬを着せられたプロ棋士の復讐劇
囲碁の映画だから頭脳戦なのかと思ったら単なるアクション映画で拍子抜け。
ラストの釜山行きには「おいおい、堅気になんなさいよ~^^;」と苦笑い。
『 真夜中のゆりかご 』     <WOWOW>   ★★★★
    2014年/デンマーク/103分   【監督】スザンネ・ビア
愛する妻と子と幸せに暮らす善良な刑事を襲う悲劇
奥さんが第一印象からあまりにも危う過ぎて...
全面ガラス張りでライトアップされた家はどこか寒々しさすら感じ、
美しいけれど壊れやすい奥さんそのものだった。
夫の「夜泣きで僕を起こしていたのは、助けを求めていたんだ」の言葉が胸に突き刺さる。
『 コンフェッション 友の告白 』     <WOWOW>   ★★☆
    2014年/韓国/114分    【監督】イ・ドユン
固い絆で結ばれた幼馴染3人が辿る悲劇
何もここまでドツボにはまらんでもねぇ...って感じがさすが韓国映画。
正義の人だと思っていた人が実は一番黒い心を持っていたのかも?
と思わせるラストが中々怖い。告白ってそっちだったのか。
『 あん 』     <WOWOW>   ★★★★
    2015年/日本/フランス/ドイツ/114分   【監督】河瀬直美
ワケありのどら焼き屋雇われ店長とあん作り名人の老婦人
河瀬直美監督は『萌の朱雀』と『殯の森』しか観たことがなく
嫌いじゃないけどよく分からんわ~と言うイメージだったのだが、
対して本作は非常にシンプルで観易かった。
樹木希林の素晴らしさは言うまでもないが、孫の伽羅ちゃんがこれまた凄く良かった。
『 リベンジ・オブ・ザ・グリーン・ドラゴン 』     <WOWOW>   ★★☆
    2014年/アメリカ/香港/93分  【監督】アンドリュー・ラウ/アンドリュー・ロウ
1980年代のNYで暗躍したチャイニーズギャングを描く実録ドラマ
アンドリュー・ラウってことで『インファナル・アフェア』を思わせるシーンがチラホラ出てくるものの
全体的に地味と言うか今一つ盛り上がりにかけるなぁ...と思ったら
ラストで実話だったと知りびっくり!
だったらそんなに盛るわけにもいかないか...^^;
『 マッド・ドライヴ 』     <WOWOW>   ★★☆
    2015年/イギリス/104分   【監督】オーウェン・ハリス
1990年代英国音楽業界の内幕
まさしく音楽業界版『ザ・プレイヤー』@アルトマン。
主人公の下衆度はこちらに軍配ながら作品の質は比べるべくもなく...
それにニコラス・ホルトくん主演だからって
何でもマッド付けりゃいいってもんじゃなかろうに。
ちなみに原題は「Kill Your Friends」・・・内容まんまですな^^;
『 黒衣の刺客 』     <WOWOW>   ★★☆
    2015年/台湾・中国・香港・フランス/108分   【監督】ホウ・シャオシェン
13年前に女道士に預けられた愛娘は暗殺者となっていた
アジア映画がマイブームだった80年代後半。
中でも一番好きだったのがホウ・シャオシェンだった。
チャン・イーモウ、チェン・カイコー、ウォン・カーウァイに続き
ホウ・シャオシェンお前もか。。。
なぜに皆そんなにアクション映画を撮りたがるの?...(*´Д`)=3ハァ・・・
『 天使が消えた街 』     <WOWOW>   ★★☆
    2014年/イギリス/イタリア/スペイン/102分 【監督】マイケル・ウィンターボトム
2007年イタリアで実際に起きたイギリス人留学生殺人事件
ミステリだと思って観てはいけません。
これはマスコミや我々大衆に対する警鐘なのです。
・・・ってことね。
『 ベルファスト71 』     <WOWOW>   ★★★★
    2014年/イギリス/100分    【監督】ヤン・ドマンジュ
北アイルランドの紛争地域に一人取り残された若き英国軍兵士の一夜
軽い気持ちで見始めたのだが、北アイルランド紛争の複雑さと根の深さを感じる
かなり重くて怖い作品だった。
そしてここでも主人公のジャック・オコンネルがイイ!
ホント「マネモン」は何だったんだ?←まだ言うか。
『 PRESSURE/プレッシャー 』     <WOWOW>   ★★★
    2015年/イギリス/92分   【監督】ロン・スカルペッロ
母船の沈没で、水深200メートルの海底に取り残されてしまった潜水作業員たち
閉鎖的な空間で少ない登場人物たちが、あ~でもない、こ~でもないと
あたふたする展開は割と好きなのでそこそこ楽しめた。
でも、冒頭のテロップで「深海から減圧せずに急浮上すると必ず死ぬ」ってあったけど
あれ、どうなったの?(笑)
『 ブラック・シー 』     <WOWOW>   ★★★
    2014年/イギリス/ロシア/115分   【監督】ケヴィン・マクドナルド
一獲千金を夢見て老朽化した潜水艦に乗り込んだ男たち
深海に取り残された男たちシリーズ第2弾。
潜水艦映画が大好きなので、あのごちゃごちゃした艦内が映るだけでワクワク。
ところでイケメン嫌いの私は、長らくジュード・ロウが苦手だったのだけれど、
本作の彼の老け具合は実に渋くて良かった。
『 ハムレット 』     <WOWOW>   ★★
    2000年/アメリカ/112分   【監督】マイケル・アルメレイダ
現代ニューヨークを舞台にした「ハムレット」
舞台は現代なのに台詞回しはまんまシェイクスピアって前にも観たなと思ったら
『アナーキー』か!
『アナーキー』もどうにも違和感があったけれど、本作もやはりイマイチ。
それにしてもアルメレイダ監督ってこのパターン好きなのね~。
『 O[オー] 』     <WOWOW>   ★★★☆
    2001年/アメリカ/95分   【監督】ティム・ブレイク・ネルソン
現代の名門私立高校バスケット部版「オセロ」
続いても現代に舞台を置き換えたシェイクスピア劇。
それも学園サスペンスものだと言うのに、こちらはピタリとはまっていて
シェイクスピアの描くテーマがいかに普遍的なものであるか改めてわかる。
てことは先に観た『ハムレット』も台詞回しさえ現代的にすれば面白くなったってこと?
でもそれはきっとアルメレイダ監督の趣味じゃないんだよね^^;
『 ラブ・トライアングル 秘密 』     <WOWOW>   ★★★
    2014年/フランス/109分   【監督】ブノワ・ジャコー
出張先である女性と恋に落ちた男が、後日そうとは知らずに彼女の妹と結婚する
これがハリウッド映画ならドタバタラブコメディになるところだろうが、
情熱的で切ない映画になるところが、おフランスだなぁ。
それにしてもカトリーヌ・ドヌーブはホント幾つになってお美しい。
私がマルクだったら迷わずママンを選ぶわ。
『 クーデター 』     <WOWOW>   ★★☆
    2015年/アメリカ/103分   【監督】ジョン・エリック・ドゥードル
赴任先の東南アジアの某国でクーデターに巻き込まれる一家
つい先日もトルコでクーデター未遂があったばかりで、
設定的には何ともリアルで恐ろしいのだが、
ボンド(ブロズナン)すら銃弾に倒れるあの状況下で
幼い娘2人を連れた一家が逃げ延びられるとはどうして思えない←身も蓋もない
『 砂漠の鬼将軍 』     <WOWOW>   ★★★☆
    1951年/アメリカ/89分    【監督】ヘンリー・ハサウェイ
第二次世界大戦において"砂漠に狐"の異名をとったドイツ軍人ロンメルの死の真相
英語しか話さないロンメルやヒトラーには目を瞑り(笑)
ロンメル将軍の人となりを描いた作品としては中々面白かった。
トム・クルーズの『ワルキューレ』と併せて観るといいかも。
『 砂漠の鼠 』     <WOWOW>   ★★★
    1953年/アメリカ/89分   【監督】ロバート・ワイズ
第二次世界大戦下の北アフリカ戦線の戦いをオーストラリア軍側から描く
先に観た『砂漠の鬼将軍』の姉妹編。
ちらっと出てくるロンメル将軍役は同じくジェームズ・メイソンで、これまたかっこいい016.gif
そしてこちらはちゃんとドイツ語を話してます。

by hasikkoami | 2016-08-05 07:51 | お茶の間鑑賞