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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

読書記録


一応このブログの趣旨は「本と映画の覚書」と言うことになってはいるが
今年は本についてほとんど書いていない。
仕事がフルタイムに変わり、今は昼休みが唯一の読書タイム。
冊数が減ったのはもちろん、感想を書くのをちょっと後回しにすると
感想どころか読んだ本のタイトルすら忘れてしまっている今日この頃^^;
映画の場合は観た後多少時間が経っても映像や音楽を思い出すことで
その時の自分の気持ちも思い出せるのだが
本は視覚や聴覚の記憶が無い分余程強烈な印象でもないと中々思い出せない。
ここ数ヶ月で読んだ中では小川洋子さんの「ことり」と「人質の朗読会」が素晴らしかった。
どちらも読んでいる時はむしろ淡々とした気持ちでいられるのに
読み終わると感情の波が押し寄せてくるかのように涙が溢れて止まらなくなる。




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「ことり」
小川 洋子【著】
朝日新聞出版(2012/11発売)
世の片隅で小鳥のさえずりにじっと耳を澄ます兄弟の一生。
図書館司書との淡い恋、鈴虫を小箱に入れて歩く老人、
文鳥の耳飾りの少女との出会い…
やさしく切ない、著者の会心作。


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「人質の朗読会」
小川 洋子【著】
中央公論新社(2011/02発売)
遠く隔絶された場所から、彼らの声は届いた。
紙をめくる音、咳払い、慎み深い拍手で朗読会が始まる。
祈りにも似たその行為に耳を澄ませるのは人質たちと見張り役の犯人、
そして…しみじみと深く胸を打つ、小川洋子ならではの小説世界。


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「最果てアーケード」
小川 洋子【著】
講談社(2012/06発売)
ここは、世界でいちばん小さなアーケード―。
愛するものを失った人々が、想い出を買いにくる。
小川洋子が贈る、切なくも美しい記憶のかけらの物語。


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「ばんば憑き」
宮部 みゆき【著】
角川書店(2011/02発売)
湯治旅を終えた若夫婦が、帰途、雨で足止めとなり老女との相部屋を引き受けた。老女が語り出す50年前の忌まわしい出来事とは。
「〈ばんば〉とは恨みの念を抱いた亡者のこと・・・」。
ぞくりと怖く、心騒がす全6話。


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「来春まで」
諸田 玲子【著】
新潮社(2013/05発売)
矢島家はおめでたつづきだった。お鳥見役の務めで遠国の密偵に出た嫡男は命からがら戻り、嫁は懐妊、長女も初子に恵まれた。が、来る者は拒まずで誰でも受け容れる珠世のもとには、難題が持ち込まれる…。
めぐりあえた喜び、好評シリーズ第七弾。


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「桜庭一樹短編集」
桜庭 一樹【著】
文藝春秋(2013/06発売)
残酷に過ぎ去っていく時間、残された想い―
こころの扉を叩く著者初の短編集。


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「閉じた本」
ギルバート・アデア【著】 青木 純子【訳】
東京創元社(2009/12発売)
事故で眼球を失った大作家が、
自伝執筆のため口述筆記の助手を雇い入れる。
執筆は順調に進むが、何かがおかしい……。
彼は何者なのか? 会話と独白体のみで綴られた異色作。


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「獅子真鍮の虫―永見緋太郎の事件簿 」
田中 啓文【著】
東京創元社(2011/03発売)
唐島英治がクインテットを休止した。
永見は、唐島とともにアメリカへ向かう──。
本場アメリカを舞台に繰り広げる、鮮やかな推理と人情譚。

by hasikkoami | 2013-11-01 19:26 | 図書館