「ラバー・ソウル」
井上 夢人【著】
講談社 (2012/06/06 出版)
洋楽専門誌にビートルズの評論を書くことだけが、社会との繋がりだった鈴木誠。女性など無縁だった男が、美しいモデルに心を奪われた。偶然の積み重なりは、鈴木の車の助手席に、美縞絵里を座らせる。
小説の登場人物にここまで嫌悪感を抱いたのは初めてかもしれない。
ある方のブログで紹介されていたことで興味を持ったのだが、読み始めてすぐに後悔した。
その方に本を予約した旨をお知らせしていた手前、今更引くに引けず読み進めたが
そうでなけれが間違いなく挫折していただろうと思う。
それほどこの鈴木誠と言う男は最低、最悪だった。
要するに、私はまんまと作者の手中に落ちてしまったのだ。