『Bleeder』 <UK版DVD>
1999年 デンマーク
上映時間 98分
監督 ニコラス・ウィンディング・レフン
個人的に今一番気になる監督、
ニコラス・ウィンディング・レフンの2作目。
キャストはキム・ボドゥニア、マッツ・ミケルセン、
ズラッコ・ブリックの『Pusher』3人衆。
ガールフレンドの妊娠を機に、内に秘めた不満や暴力性を爆発させ、
やがて破滅して行くチンピラ、レオ(キム・ボドゥニア)のストーリーと
キチョ(ズラッコ・ブリック)のビデオショップで働く
内気な青年レニー(マッツ・ミケルセン)の不器用な恋物語が平行して語られる。
この“バイオレンスとロマンスの2本立て ”が『ドライヴ』風味(笑)
レオも初めは「俺、父親になるんだよね」って満更でもなさそうだったのになぁ・・・
タイトルの『Bleeder』はスラングで(いい意味では使わない)やつ、とか男って意味らしい。
この作品に出てくる男たち皆のことを指しているんだろうな。
お客に訊ねられたレニーが立て板に水で古今東西の映画監督の名前を羅列するのも面白い。
途中からキチョも参戦してもはや“山手線ゲーム ”状態(笑)
実はポルノ目当てだったと判った後のレニーのガックリ具合と
キチョの立て板に水ポルノバージョンも最高ww(流石は店長)
映画好きなら思わずニヤリとする小ネタもいっぱい。
何よりレニーのキャラが超ツボ!と言う事で、以下はひたすらレニー語り。
デリで働くレアに想いを寄せるも、そのアプローチたるやほとんどストーカー。
そんなレニーのことを気持ち悪がらずデートを快諾してくれるレア・・・いい娘だ^^
それなのに、待ち合わせ場所に現れたレアを遠くから眺めてそのまま帰っちゃうレニー
レアから「一番好きな映画は?」と聞かれて
※『テキサス・チェーンソー』って2003年の作品じゃん!
したがってこれはオリジナルの『悪魔のいけにえ』(1974年トビー・フーパー監督)の方でした。
でもそんなレニーが何とも愛おしくて・・・だからラストは思わずガッツポーズ!
うん、『アルマゲドン』はデートムービーに最適だと思うぞ^^
で、これが上手く行ったら次は『ワイルド・アット・ハート』(のビデオ鑑賞)に誘うんだ!
こっちは決してデートムービーとは言えないが、彼女は原作読んでるからきっと大丈夫。(な、はず)
間違ってもブルース・リーはやめとけよ(笑)がんばれ、レニー!
<満足度> ★★★☆
by hasikkoami
| 2012-06-12 09:47
| お茶の間鑑賞