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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

「弥勒の月」

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あさの あつこ【著】
光文社 (2006/02/25 出版)
小間物問屋遠野屋の若おかみ・おりんの水死体が発見された。同心・木暮信次郎は、妻の検分に立ち会った遠野屋主人・清之介の眼差しに違和感を覚える。ただの飛び込み、と思われた事件だったが、清之介に関心を覚えた信次郎は岡っ引・伊佐治とともに、事件を追い始める…。

以前読んだあさのさんの時代小説(「橘屋草子」)がとても優しい雰囲気だったので
これもてっきりそんな感じだと思っていたらまさかこんな陰鬱な話だったとはねえ。
おまけに主人公の信次郎がとんでもなく嫌な男!
普通この手の主人公は一見嫌なヤツでも「実は好いヤツじゃん」ってパターンなのに
こいつは知れば知るほど嫌なヤツ^^;
人間味溢れる伊佐治が傍にいてくれるから何とか我慢できたようなもの。
ラストは凄く気になる終わり方でそりゃないでしょ!と思ったら
なるほど、続きものだったのね。
by hasikkoami | 2010-05-25 20:10 | 図書館