ブログトップ

図書館の隣の映画館

hasikko.exblog.jp

本と映画と時々音楽

d0098286_749672.jpg
ロード・ダンセイニ∥著
中野 善夫∥訳
国書刊行会 2015.12

初老の紳士ジョーキンズがウィスキーを片手に、実話と称して語り出す若かりし日の思い出-。19世紀末~20世紀前半のイギリスを舞台とした、笑いと冒険に満ちたユーモア小説集。

毎晩、寝る前にベッドの中で1話づつ読んだ。
次のお話に行きたいのをぐっと堪えて眠りにつくのもまた幸せな時間。
こんな楽しい話が聞けるなら、そりゃお酒くらい奢るわ。
[PR]
# by hasikkoami | 2016-11-08 07:51 | 図書館 | Comments(0)
d0098286_7431410.jpg
フェルディナント・フォン・シーラッハ∥著
酒寄 進一∥訳
東京創元社 2016.7

ハイジャックされた旅客機を独断で撃墜し、乗客164人を殺して市民7万人を救った空軍少佐。彼は英雄か? 犯罪者か?
有罪と無罪、ふたとおりの判決が用意された衝撃の法廷劇。

読む度に衝撃を受け、考えさせられるシーラッハ。
今回は初の戯曲で160頁弱と短いこともあり、まさしく舞台劇を観ているような緊張感のまま、
ほんの1時間程で読み終えてしまった。
しかし提示される問題や考えさせられることはあまりに多く、
読むの費やした時間の何倍も多くの時間を、その余韻に費やすことになった。
[PR]
# by hasikkoami | 2016-11-08 07:47 | 図書館 | Comments(0)
d0098286_743969.jpg
角田 光代∥著
幻冬舎 2016.5

減らない体重、ひどくなる二日酔い、乾燥する肌…。それは、劣った自分ではなく、新しい自分。「変わりゆくカラダ」を好奇心たっぷりに綴る、共感必至の32編。『星星峡』『幻冬舎Plus』連載を書籍化。


角田さんとは同学年なので読みながらずっと、うんうん!あるある~!の繰り返し(笑)
それに読書体力や、文章と漫画では脳の使い方違う、と言う話には目から鱗。
(息子おすすめの)「進撃の巨人」に挫折した原因が加齢だったとは!

ただいま更年期真っ只中の私。
連載中の角田さんは40代後半で、まだ更年期には入ってらっしゃらないようなので
続編を強く希望します(笑)
[PR]
# by hasikkoami | 2016-11-07 07:47 | 図書館 | Comments(0)
d0098286_7391062.jpg
又吉 直樹∥著
小学館 2016.6


芸人で、芥川賞作家の又吉直樹が、少年期からこれまで読んできた数々の小説を通して、「なぜ本を読むのか」「文学の何がおもしろいのか」「人間とは何か」を考える。芥川賞受賞作「火花」の創作秘話や、自著への想いも明かす。


「第2図書係補佐」でもそうだったように、
本について語るこの人の文章が読んでいてとても心地よいのは
(芥川賞作家に対してこんなことを言うのは失礼かもしれないが)
それが作家目線ではなく、あくまでも読者目線で語られているからだと思う。
そして何より、本が好きで好きでたまらない気持ちと
数々の"夜を乗り越え"させてくれた本たちに対する感謝の気持ちが
文章の端々から溢れているからなのかな。
[PR]
# by hasikkoami | 2016-11-07 07:42 | 図書館 | Comments(0)
d0098286_15524768.jpg
公式サイト
2015年 フランス
上映時間 1906分
監督 パスカル・プザドゥー


本当の自由を、

母が教えてくれた。





またもや(詐欺まがいの)軽やかな邦題と
コメディ調の予告編に騙されるところだった。

d0098286_15543319.jpg

2002年にリオネル・ジョスパン元フランス首相の実母が
自らの人生を終える日を決め、実行したことについて、
作家でもある彼女の娘が書いたノンフィクション
「最後の教え」を基にした本作は思った以上に重く、
シリアスに尊厳死と向き合う作品だった。

d0098286_1554484.jpg

体の自由が利かなくなり、
気力があるうちに人生の幕引きをしたいからと
"2ヶ月後に逝きます"宣言をした母親に戸惑う家族。

最後まで"自分らしさ"を貫こうとする母。
それを認めようと努力する娘と
どうしても認めることが出来ない息子。

自分が歳をとったら、
家族に迷惑をかけないようにぽっくり逝きたい、と誰もが願う。
でも、自分がその残される家族だったら?

d0098286_15551232.jpg

愛情  苦悩  葛藤

尊厳とは何か  老いるとはどういうことか

様々な想いが入り乱れ、結論は出ない。 

★★★☆

[PR]
# by hasikkoami | 2016-11-06 11:47 | 映画館 | Comments(0)