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本と映画と時々音楽

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辻村 深月∥著 
毎日新聞出版 2016.8


昭和46年、新館への建て替えを経た東京會舘。緊張で肩を震わす舞台女優、東日本大震災の日、直木賞授賞を知らされた父子…。東京會舘の歴史を下敷きとした、優しさと慈しみに満ちた物語。『サンデー毎日』連載を単行本化。

感想としては上巻とほぼ同じ。
上下巻通して個人的には、客視点より職員視点の話の方が面白かった。
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by hasikkoami | 2016-11-10 07:47 | 図書館 | Comments(0)
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辻村 深月∥著
毎日新聞出版 2016.8


大正11年、丸の内に落成した国際社交場・東京會舘。海外ヴァイオリニストのコンサート、灯火管制下の結婚式、未知のカクテルを編み出すバーテンダー…。“會舘の人々”が織り成すドラマ。『サンデー毎日』連載を単行本化。

東京會舘に行ったこともなく、何の思い入れもない私。
良い話だとは思うけれど、登場人物たちが皆上流のお上品な人たちでばかりで、
根っから庶民の私には、残念ながら今ひとつ入り込めず...^^;
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by hasikkoami | 2016-11-10 07:45 | 図書館 | Comments(0)
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エトガル・ケレット∥著
秋元 孝文∥訳
新潮社 2016.4

愛しい息子の誕生から、ホロコーストを生き延びた父の死までの、悲嘆と哄笑と祈りに満ちた7年。イスラエルに暮らす一家に訪れた激動の日々を、深い悲嘆と類い稀なユーモア、静かな祈りを込めて綴った36篇の自伝的エッセイ。

凄く、凄く、よかった。

息子の誕生から父の死までの7年間を綴った36篇のエッセイ。
テロ、イスラエルの現状、ユダヤ人としてのアイデンティティ。
テーマはとても複雑で重いけれど、そこにさりげなく寄り添うユーモアには思わず笑ってしまう。
そんな著者の人柄が表れている日本の読者へのメッセージもいいなぁ。


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by hasikkoami | 2016-11-09 07:57 | 図書館 | Comments(0)
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アミの会(仮)∥編
有栖川 有栖∥著
原書房 2016.6

有栖川有栖、小林泰三、篠田真由美、柴田よしきなど、人気作家8人による、「毒殺」縛りの書き下ろし短編集。致死量に詳しすぎる女、身近な毒…。
サスペンスから本格まで、バラエティ豊かな作品を収録。

様々なジャンルで活躍する女性作家の集まり
"アミの会(仮)"による短編アンソロジー第2弾。(今回はゲスト?で男性2名が参加)
前作同様さらっと読み易い半面、今一つガツンくる作品がないのが残念。
そんな中、一番好みだったのは松村比呂美さんの「ナザル」。
光原百合さんの「三人の女の物語」も『マレフィセント』ぽくて面白かった。

ところで以前、恒川光太郎さんの「スタープレイヤー」でもそうだったように、
今は本にもプロモーションビデオが作られるのね~時代だなぁ。


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by hasikkoami | 2016-11-09 07:53 | 図書館 | Comments(0)
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ロード・ダンセイニ∥著
中野 善夫∥訳
国書刊行会 2015.12

初老の紳士ジョーキンズがウィスキーを片手に、実話と称して語り出す若かりし日の思い出-。19世紀末~20世紀前半のイギリスを舞台とした、笑いと冒険に満ちたユーモア小説集。

毎晩、寝る前にベッドの中で1話づつ読んだ。
次のお話に行きたいのをぐっと堪えて眠りにつくのもまた幸せな時間。
こんな楽しい話が聞けるなら、そりゃお酒くらい奢るわ。
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by hasikkoami | 2016-11-08 07:51 | 図書館 | Comments(0)
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フェルディナント・フォン・シーラッハ∥著
酒寄 進一∥訳
東京創元社 2016.7

ハイジャックされた旅客機を独断で撃墜し、乗客164人を殺して市民7万人を救った空軍少佐。彼は英雄か? 犯罪者か?
有罪と無罪、ふたとおりの判決が用意された衝撃の法廷劇。

読む度に衝撃を受け、考えさせられるシーラッハ。
今回は初の戯曲で160頁弱と短いこともあり、まさしく舞台劇を観ているような緊張感のまま、
ほんの1時間程で読み終えてしまった。
しかし提示される問題や考えさせられることはあまりに多く、
読むの費やした時間の何倍も多くの時間を、その余韻に費やすことになった。
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by hasikkoami | 2016-11-08 07:47 | 図書館 | Comments(0)
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角田 光代∥著
幻冬舎 2016.5

減らない体重、ひどくなる二日酔い、乾燥する肌…。それは、劣った自分ではなく、新しい自分。「変わりゆくカラダ」を好奇心たっぷりに綴る、共感必至の32編。『星星峡』『幻冬舎Plus』連載を書籍化。


角田さんとは同学年なので読みながらずっと、うんうん!あるある~!の繰り返し(笑)
それに読書体力や、文章と漫画では脳の使い方違う、と言う話には目から鱗。
(息子おすすめの)「進撃の巨人」に挫折した原因が加齢だったとは!

ただいま更年期真っ只中の私。
連載中の角田さんは40代後半で、まだ更年期には入ってらっしゃらないようなので
続編を強く希望します(笑)
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by hasikkoami | 2016-11-07 07:47 | 図書館 | Comments(0)
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又吉 直樹∥著
小学館 2016.6


芸人で、芥川賞作家の又吉直樹が、少年期からこれまで読んできた数々の小説を通して、「なぜ本を読むのか」「文学の何がおもしろいのか」「人間とは何か」を考える。芥川賞受賞作「火花」の創作秘話や、自著への想いも明かす。


「第2図書係補佐」でもそうだったように、
本について語るこの人の文章が読んでいてとても心地よいのは
(芥川賞作家に対してこんなことを言うのは失礼かもしれないが)
それが作家目線ではなく、あくまでも読者目線で語られているからだと思う。
そして何より、本が好きで好きでたまらない気持ちと
数々の"夜を乗り越え"させてくれた本たちに対する感謝の気持ちが
文章の端々から溢れているからなのかな。
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by hasikkoami | 2016-11-07 07:42 | 図書館 | Comments(0)
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公式サイト
2015年 フランス
上映時間 1906分
監督 パスカル・プザドゥー


本当の自由を、

母が教えてくれた。





またもや(詐欺まがいの)軽やかな邦題と
コメディ調の予告編に騙されるところだった。

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2002年にリオネル・ジョスパン元フランス首相の実母が
自らの人生を終える日を決め、実行したことについて、
作家でもある彼女の娘が書いたノンフィクション
「最後の教え」を基にした本作は思った以上に重く、
シリアスに尊厳死と向き合う作品だった。

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体の自由が利かなくなり、
気力があるうちに人生の幕引きをしたいからと
"2ヶ月後に逝きます"宣言をした母親に戸惑う家族。

最後まで"自分らしさ"を貫こうとする母。
それを認めようと努力する娘と
どうしても認めることが出来ない息子。

自分が歳をとったら、
家族に迷惑をかけないようにぽっくり逝きたい、と誰もが願う。
でも、自分がその残される家族だったら?

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愛情  苦悩  葛藤

尊厳とは何か  老いるとはどういうことか

様々な想いが入り乱れ、結論は出ない。 

★★★☆

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by hasikkoami | 2016-11-06 11:47 | 映画館 | Comments(0)
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公式サイト
2016年 イギリス/フランス
上映時間 107分
監督 スザンナ・ホワイト



何故、僕を選んだ―






平凡な大学教授が、
旅先で偶然ロシアンマフィアの大物金庫番と知り合ったことで
陰謀渦巻く亡命劇に巻き込まれて行くサスペンス。

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近年のジョン・ル・カレ原作の
『誰よりも狙われた男』と『裏切りのサーカス』は
諜報員を主人公にした"緻密な頭脳戦"で、
世界情勢や時代背景などの予備知識があった方がより楽しめる作品。

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対して本作は

一般人が主人公の"巻き込まれ型サスペンス"で、
ロシアンマフィアやマネーロンダリングについての知識が無くても
むしろ主人公とのシンクロ度が高まり、
少々場当たり的で緻密さには欠けるものの、
ハラハラドキドキ感が堪能出来るエンターテインメント作品。

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元MI6職員の経歴を持つル・カレならではの組織への冷やかな視線と

「テロリストのベッドの下にあろうと、
銀行の金庫の中にあろうと、
汚れた金だ。(うろ覚え)」

の台詞。

後に残る虚しさも印象的だった。

★★★☆

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by hasikkoami | 2016-11-06 10:57 | 映画館 | Comments(2)

by hasikkoami