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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

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劇場鑑賞数が少なかった7月は
その分お茶の間鑑賞多めの25本!

中でもピカイチだったのが


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『 名もなき塀の中の王 』     <WOWOW>

公式サイト
2013年/イギリス/106分  
【監督】デヴィッド・マッケンジ


暴力でしか自分を示せなかった不良少年が
刑務所の中で初めて他人と向き合い
成長して行く物語




いや~面白かった~!!

刑務所内の弱肉強食の中で青年が成長して行く構図は
ジャック・オーディアールの『預言者』を思わせるけれど
主人公の成長のベクトルが『預言者』とは正反対なのが、また面白い

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どうしようもない男だけれど
息子を心から愛していることだけは間違いない
ベン・メンデルソーンパパも凄く良かったし
生き詰まる様な人間ドラマで暴力描写もたっぷりだけど
不器用で傍迷惑なパパのドタバタぶりや
お茶に砂糖を4杯入れるエリックを見る仲間の
(゚A゚`;)ま・・マジデェ 顔に思わずクスッとしたり
ラストのエリックの「ありがとう」にジーンとしたり

何よりジャック・オコンネルがこれほどいい俳優だったとは!
ヘタレ犯人@『マネモン』は一体何だったんだ?ヾ(~∇~;) コレコレ

★★★★☆


以下、残りの寸評(24本分なので長いです)
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by hasikkoami | 2016-08-05 07:51 | お茶の間鑑賞 | Comments(4)
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公式サイト
2015年 オランダ
上映時間 105分
監督 マイク・ファン・ディム



今すぐ「生き・逝き」たい!?






予告編未見、ポスターはちらっと見かけた程度
内容はおろか、タイトルすらもうろ覚えで
窓口で「え~と、ブリュッセルの素敵な理髪店...でしたっけ?」と赤っ恥をかき
(何故かブリュッセルの床屋さんを舞台にしたほのぼのストーリーだと思っていた)
我ながらこの状態でよく観ようと思ったよなぁ...と呆れてしまったけれど

これが 大当たり!!

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感情を無くし、人生に喜びを見出すことが出来ず
自殺を決意した若き大富豪が、死出の旅を扱う謎の旅行代理店へ
"サプライズな死"を申し込んだことで巻き起こる騒動を描くダークコメディ

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オランダ貴族の主人公が暮らすお城の
豪華な調度品や手入れの行き届いた広いお庭にうっとり...(*´∀`*)

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車オンチの私にはよくわからないが
どうやら凄いらしい車のコレクションもあるし

ヨーロッパの雄大な自然と美しい街並み
モーツァルト、ヴィヴァルディ、バッハらの名曲の数々
個性的で味のある登場人物たち
ロマンス、サスペンス、銃撃戦にカーチェイスと
少々詰め込み過ぎなほど見所満載

安楽死が認められている北欧ならではの作品とも言えるけれど
まさしく公式サイトの謳い文句
エキセントリックだけどチャーミングでサプライズ満載!
切れ味抜群、クオリティ保証の良質なコメディ
に偽りなしの作品だった

★★★★

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by hasikkoami | 2016-08-03 08:05 | 映画館 | Comments(4)
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公式サイト
2014年 日本/フランス
上映時間 100分
監督 柴田昌平


フランス料理の主人公はシェフ。
しかし和食は・・・
日本列島そのものが料理人だ





さて、日本酒の次は 「 だし しょうゆ 」

1000年の時をかけて築き上げられてきた独自の食文化を通し
日本人と自然との関係を見つめた日仏合作によるドキュメンタリー

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仏教の肉食禁止令を受け、肉に代わる"うまみ"として
自然の中から見つけ出した「だし」にまつわる
第1章「だし 大自然のエッセンス」と

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調味料の"うまみ"のもととなる麹カビの一種
「アスペルギルス・オリゼ」にまつわる
第2章「しょうゆ ミクロの世界との対話」の2部構成

長い時の中で培われてきた日本人の食に対する知恵と創意工夫を
息を呑むほど美しい映像で描いたこのドキュメンタリーが
ヨーロッパで反響を呼んだと言うのはとてもよくわかる
食に対するこの繊細さは、アメリカ人にはおそらく理解出来まい←偏見

自然の恵みと人知と手間が凝縮された黄金色の"だし"
"オリゼ"の神秘的な美しさと、赤々と煌く"醤油"

つくづく和食って奥深い



★★★☆

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by hasikkoami | 2016-08-02 07:50 | 映画館 | Comments(4)
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公式サイト
2015年 日本
上映時間 103分
監督 石井かほり


日本人の主食「米」と向き合い、
目に見えない菌と闘い、
理想の一献を目指す。






毎年夏は開店休業状態の当ブログ
今年もその例に漏れることなく
7月の半ばに観た本作の感想を
今頃ようやく書いていると言う体たらく。。。

さて、本題...

石川県能登半島で古来より日本酒を造り続けてきた
技能集団「能登杜氏」にスポットを当て
現在の吟醸酒の礎を築いた「能登杜氏四天王」と呼ばれる4人の有名杜氏
彼らを師と仰ぐ現役トップの杜氏
その下に続く若手杜氏たちの姿を追う
オムニバス形式のドキュメンタリー

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かつて酒造りが農閑期の出稼ぎ仕事だったのは知っていたが
今でも能登の酒造りに携わる人たちの多くが
夏場は田畑を耕し、海に出て魚を獲り
冬場は酒造りと言うスタイルであることに驚いた
能登の人たちって本当に働き者

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杜氏となったからには親の死に目にも会えないって
一体いつの時代?って感じだけど
そんな彼らに向かって酒造メーカーの担当者が
酒造りを全て数値化し、通年一定の品質を維持する
"杜氏に頼らない酒造り"について
プレゼンするシーンが非常に興味深かった
ビジネスライクに淡々と話すメーカーさんと
杜氏の苦虫を噛み潰した様な、呆れた様な顔が何とも...(苦笑)

日本酒造りの奥深さと
能登の厳しくも美しい自然を堪能出来る作品だった



★★★

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by hasikkoami | 2016-08-01 07:53 | 映画館 | Comments(2)

by hasikkoami