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本と映画と時々音楽

<   2016年 05月 ( 25 )   > この月の画像一覧

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公式サイト
2013年 ブラジル
上映時間 80分
監督 アレ・アブレウ


ひとりで歩き出す

ほんとうの世界





出稼ぎに出た父親を探し、未知の世界へと旅立つ少年の物語

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三半規管が弱いので
オープニングのぐるぐる~@@で早くも乗り物酔い状態になり
心象風景の様な抽象的で美しい映像にも
「短編ならまだしも、これで80分はキツいかも...008.gif
とタイトルバックが出る前に思ってしまったくらいなのに

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いつの間にか惹き込まれ
最後は「え!?もう80分経ったの!?」
と思う程夢中になっていた

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台詞を排し、映像と音楽だけで語られる
父を探す少年の旅の顛末と、ブラジルの歴史と今

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社会の歪みに対する痛烈な批判とノスタルジー

ラストに明らかになる事実と
どことなく『岸辺のふたり』を思い起こさせる
優しく物悲しい余韻に胸が締め付けられる

★★★★☆

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by hasikkoami | 2016-05-28 21:54 | 映画館 | Comments(0)
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公式サイト
2015年 イギリス
上映時間 95分
監督 アンドリュー・ヘイ


妻の心は めざめ、

夫は 眠りつづける――





結婚45周年のパーティーを週末に控えた夫婦のもとに届いた1通の手紙。
それは夫のかつての恋人で、雪山で行方不明となっていた女性の遺体が
50年ぶりに氷の中から発見されたことを知らせるものだった...

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怖いですねえ

恐ろしいですねえ


(淀川さん風に)

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一人称小説の様に妻の視点のみで描かれる夫婦の物語

凪いだ海の様に穏やかだった生活に
突如投げ込まれた一粒の小石

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夫には若き日の恋に束の間想いを馳せただけの"さざなみ"が
妻には45年間の夫婦生活の全てを飲み込む"津波"になるなんて...

男女の本質の違いをまざまざと見せ付けられるラスト

まるでクレバスを覗き込んでしまった様に、背筋が凍りついた

★★★★

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by hasikkoami | 2016-05-28 21:14 | 映画館 | Comments(2)
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角田 光代∥著
文藝春秋 2016.3

文芸編集者の那波田空也は、ボクシング選手・タイガー立花の日々を見つめ続けるうち、不吉な予感を覚える。才能とは。逃げるとは。リングという圧倒的空間に熱狂と感動を描ききる長編小説


ボクシングに興味がない所為もあり、
いじめられっ子のノンちゃんパートばかりが気になって
肝心のボクシングパートにいまひとつ入り込むことが出来ず...^^;
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by hasikkoami | 2016-05-19 08:07 | 図書館 | Comments(0)
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又吉 直樹∥著
文芸春秋 2015.3

奇想の天才である一方で人間味溢れる神谷、彼を師と慕う後輩徳永。
芸人の2人が運命のように出会ってから劇は始まった-。
笑いとは何か、人間が生きるとは何なのか。


単純に面白かった。
エンターテインメント性もたっぷりで
芥川賞よりむしろ直木賞向けなんじゃない?と思っていたら
最後の最後で、これはやっぱ芥川賞だわ~と思ったww
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by hasikkoami | 2016-05-19 08:06 | 図書館 | Comments(2)
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岸本 佐知子∥編訳
講談社 2016.2

美しい話も、ヒリヒリ苦い話もあります-。
名アンソロジスト・岸本佐知子の「網」にかかった
愛すべき海外小説の短編アンソロジー。


岸本さん編訳のアンソロジーにハズレなし!

本当に小説とは奇妙なものだと思う。
紙に書かれたただの言葉に過ぎないし、読む側は物理的には1ミリも動かないのに、
どうしてこんなに心をかき乱されたり、遠いところまで連れていかれたり、
五感を刺激されたり、眩暈や動悸を感じたりするのだろう。

あとがきの岸本さんのこの言葉がぴったりの11の物語。

どの話もそれぞれよかったけれど
一番好きなのは、体内にアリの巣を持つ女の話「アリの巣」と
遺体の髪を煙草の様に吸う男の話「亡骸スモーカー」。
そしてミランダ・ジュライもやっぱりいいなぁ。
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by hasikkoami | 2016-05-18 21:27 | 図書館 | Comments(2)

週末から週明けにかけてちょっとバタバタしていたら
準決勝2日目を観る前に決勝の結果まで知ってしまった008.gif
結局2日目は特別気になる曲もなかったのでさらっと流し見して決勝戦へ。

さて優勝は(←いきなり!?) ウクライナでした038.gif



曲は「1944」
1944年のスターリンによる"クリミア・タタール人追放"について歌っていて
「政治的メッセージを含む楽曲は禁止」の
ユーロビジョン規約ギリギリの曲だったので
正直この優勝は意外だった005.gif
ま、いい曲だしパフォーマンスも素晴らしかったので別に文句はないのですが。

以下、上位入賞とは無縁の私のお気に入りさんたち(演奏順)
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by hasikkoami | 2016-05-18 08:11 | 音楽 | Comments(0)

準決勝1日目は
ヨーロッパ中央時間5月10日夜9時(日本時間5月11日早朝4時)から。
さすがにリアル視聴はキツイので先ほど YouTube にて視聴。
とりあえずお気に入りだけでも記録。


オランダまさかの決勝進出!ヤッター\(^ ^)/
"ステージ栄えはしそうにないけど"なんて言ってごめんなさい040.gif
一昨年の The Common Linnets もそうだったけど
オランダは魅せ方が上手いわ~016.gif



全編モノクロのMVが雰囲気抜群だったギリシア
ステージパフォーマンスも凄く良かったものの
残念ながら決勝進出はならず。
社会派の歌詞も良かったのになぁ007.gif



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by hasikkoami | 2016-05-11 23:14 | 音楽 | Comments(0)
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青山 文平∥著
文芸春秋 2015.7

去った女、逝った妻…。瞼に浮かぶ、獰猛なまでに美しい女たちの面影は、いまなお男を惑わせる。江戸の町に乱れ咲く、男と女の性と業-。全6篇を収めた武家小説集


154回直木賞受賞作。
1話目の「ひともうらやむ」でたちまち心を掴まれた。
何とも痛ましい話から、終盤あたたかい展開になったなぁ...と思ったら、
最後でまたまたぞくりとさせられて・・・
ああ、女ってホント得体の知れない生き物だよなぁ..と思わせられる。
他の話も皆それぞれに味わい深く、青山文平氏のインタビューにあった
「男は"点"で女は"線"」に思わずなるほどな~とうなる話ばかり。
何より端正で美しい文章が読んでいて何とも心地よい。
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by hasikkoami | 2016-05-11 19:56 | 図書館 | Comments(0)
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板尾 創路∥著 ピエール瀧∥著
太田出版 2011.12

忠犬ハチ公、ゴッホの「ひまわり」、修学旅行、映画、フェラーリ、オペラ…。孤高の芸人と孤高のミュージシャンが、23の身近であたりまえにある文化を独自の視点で再検証した対談集。

板尾創路もピエール瀧もどちらも好きなので何となく手に取ったのだが
2人のキャラクターの割には、内容は案外普通。
もっとディープなのを期待していたので、ちょっと物足りない。
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by hasikkoami | 2016-05-11 19:55 | 図書館 | Comments(0)
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滝口 悠生∥著
文藝春秋 2016.1

秋のある日、大往生を遂げた男の通夜に親類たちが集った。一人ひとりが死に思いをはせ、互いを思い、家族の記憶が広がって…。生の断片が重なり合い、永遠の時間が立ち上がる奇跡の一夜を描く。

第154回芥川賞受賞作。
読み始めてすぐ「これ、失敗したかも...^^;」と思った。
まず人称がよく分からない。一人称かと思ったら三人称になったり、
かと思えば視点が次々に移って行くので、一体今は誰視点??と混乱したり。
何でも"移人称"と言うらしいのだが、そんな手法があることすら知らなかった。
おまけに登場人物が多すぎて、もう誰が誰だか・・・^^;
やはり私に芥川賞作品は高尚過ぎたか・・・と思いつつも
何故か頁を繰る手がとまらず、あっと言う間に読了。
起承転結も無ければ、盛り上がりもオチも無い。
それなのに飽きるどころかぐいぐい読ませて、最後は程好い余韻を残すって凄い。
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by hasikkoami | 2016-05-09 21:47 | 図書館 | Comments(4)

by hasikkoami