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本と映画と時々音楽

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公式サイト
2014年 アメリカ
上映時間 137分
監督 ダニエル・エスピノーサ


真実は、歪められる。

犯罪も。愛さえも。





原作は、スターリン政権下のソ連を舞台にした小説で
2009年版「このミステリーがすごい!」の海外編第1位にも選ばれたと言う事で
さぞ面白い作品だと思われる(未読なので^^;)が
上下巻併せて800頁近い長編を140分弱にまとめるのはさすがに無理があったのか

ミステリと言うより

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秘密警察の捜査官レオとその妻ライーサのラブストーリーと言う印象

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そしてこのライーサ、初めこそ楚々とした感じで
ノオミ・ラパスはミスキャストなのでは?なんて思っていたのだけれど
後半のそれこそリスベット並の強さに、つい
「実はやっぱりスパイでした」なんて要らぬオチまで考えてしまったよ^^;

ウクライナの猟奇的殺人者アンドレイ・チカチーロをモデルにしたと言う
シリアルキラーの描写がいまひとつ薄かったのが残念だけれど

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ジョエル・キナマン演じるレオの部下ワシーリーの何とも言えない不気味さに
この作品のテーマである
「全体主義国家がいかに人間の精神を崩壊させていくか」
と言うことの恐ろしさをひしひしと感じた

★★☆

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by hasikkoami | 2015-08-28 21:40 | 映画館 | Comments(0)
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アゴタ・クリストフ 【著】
堀 茂樹 【訳】
早川書房(2006/09発売)

アゴタ・クリストフが長年にわたって書きためた全25篇を収録。祖国を離れ、“敵語”で物語を紡ぐ著者の喪失と絶望が色濃く刻まれた異色の短篇集。


短編集と言っても、1970年代から1990年代前半のアゴタ・クリストフの
ノートや書付に埋もれていた作品を集めたらしく、むしろ掌編や詩に近い。
1つ目の「斧」にはブラックながらにやりとさせられるが、
全体的には孤独、絶望、虚無感などを感じさせ、
「どちらでもいい」と言うタイトルはまさに秀逸。
一番好きなのは、故郷の街並みだけを愛し続ける
ある音楽家の一生を描いた「街路」。
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by hasikkoami | 2015-08-18 20:54 | 図書館 | Comments(0)
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あさの あつこ【著】
光文社(2014/03発売)

「親分、心など捨てちまいな、邪魔なだけだぜ」たった独りで、人の世を生きる男には、支えも、温もりも、励ましも無用だ。武士と遊女の心中は、恋の縺れか、謀か。己に抗う男と情念に生きる女、死と生の狭間で織りなす人模様。
「弥勒シリーズ」第五弾。

前作「東雲の途」で、はっきりと信次郎への想いを自覚した為、
私にしては珍しく、キャラ読み(笑)
信次郎、清之介、伊佐治の関係性はまるで
「SHERLOCK」のシャーロック、ジョン、レストレード、の様で
キャラ的には大変魅力的なのだが、
前作同様、事件については散々引っ張った割には
拍子抜けするほどあっさりと解決するのが物足りない。
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by hasikkoami | 2015-08-18 20:51 | 図書館 | Comments(0)
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公式サイト
2015年 アメリカ
上映時間 131分
監督 クリストファー・マッカリー



絶対不可能に挑め。





予告でおなじみのあのシーン
てっきりクライマックスかと思いきや

オープニングですか!

でもってここに

ギャグ入れますか!

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このサービス精神に頭が下がりますemoticon-0139-bow.gif

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前作でエージェントに昇進し、まさかの大活躍を見せた我らがベンジーemoticon-0152-heart.gif
本作ではついにイーサンの相棒の座を射止めちゃいましたよ!
最後なんてもはやヒロインポジションemoticon-0155-flower.gif
3で初登場した時、一体誰がこの展開を予想したでしょうemoticon-0104-surprised.gif

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敵役は、いつになくさっぱりと小綺麗なショーン・ハリス

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最近はこんな感じだったのでちょっと新鮮(笑)


中間管理職の悲哀たっぷりのブラントくんも良かったし
謎の美女イルサの肉感溢れるアクションも最高
私も巻きつかれたいわ~emoticon-0115-inlove.gif

「スパイ大作戦」世代の私としては
原点回帰のチーム戦だった前作の方が好みではあるけれど
これだけ楽しませてもらえれば、文句はありませんemoticon-0137-clapping.gif

★★★☆

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by hasikkoami | 2015-08-14 13:50 | 映画館 | Comments(6)
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公式サイト
2014年 中国
上映時間 110分
監督 チャン・イーモウ


20年ぶりの再会の時。

妻の記憶から私は消えていた。




冒頭、知的で上品なチェン・ダオミンの見る影も無い姿に
ワン・ビン監督の『無言歌』の過酷な強制労働シーンが思い出され
2人の命懸けの行動と想いの強さに早くも胸が熱くなる


切り抜かれた写真の様に奪われた人生

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夫の帰りを待ち続ける妻と

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見守り続ける夫

文化大革命が終わり、名誉回復されても
奪われた人生は決して元には戻らない

ラスト、駅の格子門越しに映る2人の姿は
まるで鉄の楔に隔てられている様にも見え
寄り添いながらも1つになることは叶わない
2人の人生そのものだった

同じくチャン・イーモウの"文化大革命に引き裂かれた愛"の
『サンザシの樹の下で』は私には少々甘酸っぱ過ぎたが
年齢的なこともあり、こちら方が遥かに胸に響いた

★★★★☆

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by hasikkoami | 2015-08-12 12:58 | 映画館 | Comments(4)
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1963年 イタリア
上映時間 138分
監督 フェデリコ・フェリーニ



人生は祭りだ






何かと背伸びがしたかった10代の頃
一端の映画通になった気で寂れた名画座に通い
古今東西の巨匠と言われる監督の作品を片っ端から観ていた
『 8 1/2 』もその時に観たのが最初だが
所詮はフェリーニと言うブランドに憧れるだけの小娘に
『甘い生活』やこの作品が理解出来るはずも無く
以来フェリーニには若干の苦手意識を持っていたのだけれど
今回縁あって約30年ぶりの再見

今やすっかり聞かなくなったパチパチと言うノイズに
わくわくしつつ始まったオープニングにいきなりノックアウトemoticon-0146-punch.gif

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めっちゃかっこいいやーん(≧∇≦)
そりゃ"映像の魔術師"って言われるわけだわな~と今更ながら思う

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初見の時はただの女好きにしか思えなかったグイドも
最高にチャーミングemoticon-0152-heart.gif(死語)だし
苦悩し、葛藤し、逃避し、
「人生は祭りだ」と呟く姿にも共感出来て
こうやって歳をとってから観返すと、また感じ方が違っていいもんだねemoticon-0144-nod.gif

そしてこちらは初見の時から一番のお気に入り(と言うよりトラウマ?)

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サラギーナ

まさに怪女と呼ぶに相応しいビジュアルに漂う哀愁
今見てもやはり強烈

「フェリーニかぁ...(-_-)」(←巨匠に対して何たる言い草)と思いつつ
猛暑の中を遥々出掛けた甲斐があったよ
(ホントは他の作品のついで←つくづく失礼^^;)

★★★★

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by hasikkoami | 2015-08-12 11:14 | 映画館 | Comments(2)
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あさの あつこ【著】
PHP研究所(2015/06発売)


江戸深川で頻発する夜鷹殺し。亡き姉の影におびえ、おいちに救いを求めてきた男は下手人なのか、それとも―。人気の青春「時代」ミステリー第3弾!


前作「桜舞う」では新吉の恋のライバル出現か!?と一瞬焦らされたので、
そろそろ2人の関係にも進展が?と期待したものの、それどころじゃない陰鬱で凄惨な今作。
陰鬱な"弥勒"シリーズと違い、ほのぼのと爽やかなのが
"おいち"シリーズの良さだったのに...とちょっと残念。
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by hasikkoami | 2015-08-04 20:54 | 図書館 | Comments(0)
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2014年 アメリカ
上映時間 128分
監督 エヴァ・デュヴァネイ

ただ「歩く」ことで

世界を変えた男の、

感動の実話





グラミーやアカデミーでのジョン・レジェンドとコモンの
感動的なパフォーマンスがまだ記憶に新しく
(作品が)曲負けしてたら嫌だなぁ...と言う一抹の不安は杞憂だった

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デヴィッド・オイェロウォの熱演はもちろんのこと
伝記映画でありながら、キング牧師の生涯を描くのではなく
1965年の限られた数ヶ月にスポットを当てることで
彼の周りの人々や、デモに参加した人々を描く
群像劇としての側面もあり、見応え十分

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キング牧師の人間性を更に引き立たせるウォレス州知事のクズっぷりや
差別を当然と考える人々の姿には震えるほどの怒りを覚えたが
これほど表立ってはいないものの、今尚差別は無くなってはおらず
キング牧師の "夢" が50年経った今も実現していないことが悲しい



★★★☆

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by hasikkoami | 2015-08-02 21:54 | 映画館 | Comments(0)

by hasikkoami