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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

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角田 光代【著】
毎日新聞社(2014/09発売)

疎開先が一緒だった縁で義姉妹になった、主婦の左織と料理家の風美子。
人生が思い通りに進まないのはこの女のせい?
著者が挑む、戦後昭和を生き抜いた女たちの物語。

子供の頃からミステリーばかり読んできた所為か
何かと物事の裏を読もうとする癖がついてしまった嫌らしい私。
本作でも風美子の佐織に対する言動には何か裏があるのでは?
などとつい疑ってしまったのだけれど、決してそんな安っぽい話ではなく
昭和と言う時代を生きた二人の女性を描く大河ドラマとも言うべき内容で
とても読み応えがあった。
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by hasikkoami | 2015-04-18 21:49 | 図書館 | Comments(0)
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岸本 佐知子【編訳】
講談社(2008/05発売)


ブッカー賞作家から無名作家まで「変愛」と呼ぶしかない
狂おしくも美しい愛の世界。


以前から図書館の棚で度々目にしながらも
「岸本佐知子さんは好きだけど、恋愛小説なんて私のガラじゃないわ」とスルーしてきた。
ところが先日よくよく見てみたらば・・・
恋愛じゃなくて、変愛(ヘンアイ)じゃないの!
ガラじゃないどころか、思いっきり私向き!(爆)

そもそも恋愛って何が正解かなんてないようなもので、
ある人から見れば正常でも、他の人から見れば異常だったりする。
世間の常識で考えれば、明らかに「変態」のレッテルを貼られてしまうであろう彼らの思いや行為は、
ある意味究極の純愛でもあり、共感出来るものから、さすがにこれは勘弁^^;と思うものまで、
ロマンチックで美しく、ユーモラスだけど哀しく、グロテスクだけど官能的、
そんな様々な愛の形を描く短編集は、やはりとても私好みだった。
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by hasikkoami | 2015-04-18 19:28 | 図書館 | Comments(0)
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公式サイト
2014年 アメリカ
上映時間 120分
監督 アレハンドロ・G・イニャリトゥ


もういちど輝くために、

もういちど愛されるために、

すべてを手放し、羽ばたこう。





予告編を観て「面白そう!俺も一緒に行こうかな」と言い出した夫を
「甘い!イニャリトゥ監督が普通に面白い作品を撮るとは思えないし
そもそもアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
なんてややこしい(?)名前からしてあなたの好みじゃないでしょ」
と訳の分からない説得で押し留めての一人鑑賞

でも、あら!?・・・普通に面白いかも(笑)

舞台裏の細い通路を悠々と泳ぎ
現実と妄想の垣根を軽々と飛び越えるカメラワークは臨場感たっぷり

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そうかと思えば
屋上から見える景色は、そこだけ時間の流れが違うかの様に幻想的で
ゆっくりと空に昇って行く煙草の煙が美しかった

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主人公の精神の混乱とリンクし
観ているこちらの気持ちまでも煽るドラムサウンドも
一癖も二癖もあるキャラクターたちもイイ049.gif

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一見前衛的にも見えるけれど
内容的には、映画界と演劇界
そしてそれらを批評する人たちに対する
愛と皮肉に溢れたシンプルなコメディで
これなら夫を連れて来てあげてもよかったかも・・・
なんて思っていたら
隣のカップルの男性が上映終了後開口一番
「ダメだ。さっぱり分からん」と呟いていた
やっぱ夫置いてきて正解(笑)

★★★☆

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by hasikkoami | 2015-04-16 21:30 | 映画館 | Comments(5)
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公式サイト
2013年 アメリカ
上映時間 118分
監督 ジョン・リドリー

1966年、
ニューヨークで見出された
一人の名もない男が、
伝説と呼ばれるまでの
知られざる2年の軌跡。





ロックは好きだけれど
ボーカル重視でギターについてはまるで無知
エリック・クラプトンもジェフ・ベックも
そしてこのジミ・ヘンドリックスも
何がどう凄いのか、正直さっぱり分からない私^^;
少しでもその偉大さを感じられれば...
と鑑賞したのだけれど・・・

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彼が無名のバックミュージシャンだった
1966~67年の2年間だけにスポットを当てた人間ドラマで
演奏シーンが少なかったことや
権利問題なのか
彼名義の曲や音源が使用されていなかった所為もあり
肝心のジミ・ヘンドリックスの凄さが
残念ながら、私にはほとんど伝わってこなかった

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むしろ彼を見出した
モデルでキース・リチャーズの恋人でもあった
リンダ・キースの目利きの確かさの方が遥かに印象に残った

★★☆

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by hasikkoami | 2015-04-14 21:31 | 映画館 | Comments(0)
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公式サイト
2014年 アメリカ 
上映時間 135分
監督 ベネット・ミラー

なぜ大財閥の御曹司は、

オリンピックの

金メダリストを殺したのか?





いや~聞きしに勝る

重い  暗い  怖い

の三重苦だったわ...^^;

誰よ~ノーテンキにスポ根ものだなんて思ってたヤツは(←私です)

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冒頭から漂う不穏な空気

スティーヴ・カレル演じるジョン・デュポンの
生気の無い瞳の奥に広がる底知れぬ闇

ギリギリのところで彼を繋ぎ止めている細い糸が
いつ切れるのかと言う緊張感

その全てに押し潰されそうで
彼がついに凶行に及んだ時には
むしろ安堵感を覚えたほどだった

凄い作品だったけど
正直二度と観たくはないなぁ。。。(;´ρ`) グッタリ

★★★

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by hasikkoami | 2015-04-12 19:39 | 映画館 | Comments(4)
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公式サイト
2014年 アメリカ
上映時間 142分
監督 デヴィッド・ドブキン



父は犯人なのか。





法廷サスペンスかと思いきや
がっつり父子ものだった

人々からの信望も厚い判事の父と
実利主義の弁護士の息子が長年の確執を乗り越え
息子は本来の人間味を取り戻す...
ってやつなんでしょ?と思ったまんまの筋書きながら
そのストレートさがかえって心にぐっときた


そして何よりロバート・デュヴァル!

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厳格ながらも人間味溢れる判事の顔
最愛の妻を亡くし、悲しみに打ちひしがれる夫の顔
愛情を素直に表現出来ない不器用な父親の顔
初めて会う孫娘に見せる優しいおじいちゃんの顔
犯した(かもしれない)罪に戸惑う容疑者の顔

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どの表情にも彼の人間性が投影され
その存在感を際立たせていた

ラストの“アメ”と“半旗”
ベタだけど泣けたわぁ...;;

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この似てなさすぎる三兄弟も良かったけどね(笑)

★★★☆

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by hasikkoami | 2015-04-11 19:26 | 映画館 | Comments(2)
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公式サイト
2013年 イギリス/イタリア
上映時間 91分
監督 ウベルト・パゾリーニ

人と出会い、

死と向き合い、

人生は輝きだす。




淡々とした描写の中に
人生のおかしみ、孤独、優しさ、哀しみ
全てが詰まっていた

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ロンドン市ケニントン地区民生係、ジョン・メイ

身寄りのない人たちの葬儀を行うのが彼の仕事
遺品を頼りに弔辞を書き、埋葬を見届け
そっと遺灰を草木の根元に撒くその姿に
お役所仕事ではない、故人への敬意が見てとれる

ある日、同じアパートの住人ビリーが死後数週間経って発見される
時を同じくしてリストラにあったジョンはビリーの案件を最後の仕事とし
その人生を辿ることでジョンの人生にも変化が訪れる

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ココア   アイスクリーム   尾頭付き   立小便

灰色のセーターから空色のセーターへ着替える様に
味気なかったジョンの日常に少しずつ色が差して行く

「送る」と言う行為は
旅立つ者の為にあるのではなく
見送る者の為にある

哀しくも愛おしいラストに涙が止まらなかった
 
★★★★★

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by hasikkoami | 2015-04-10 22:06 | 映画館 | Comments(6)
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公式サイト
2012年 インド
上映時間 123分
監督 スジョイ・ゴーシュ


ロンドンからコルカタへ――

「真実」を探す美しき女






歌わない、踊らない
本格派サスペンス・エンターテインメントの
新世代インド映画

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インドの首都コルカタで突如連絡の途絶えた夫を探す為
単身ロンドンからやって来た身重の妻ヴィディヤ
夫の勤め先や宿泊先のホテルを訪ねるも
そんな人物がいた記録はないと一蹴されてしまう

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しかし地元の誠実な警察官ラナの手を借り夫の足跡を追ううちに
コルカタで2年前に起きた地下鉄無差別テロ事件の容疑者と
夫が瓜二つだったと言う事実が浮かびあがってくる・・・

いや~面白かったわ~!
久しぶりに、気持ちよく騙されたわよ(≧∇≦)

いつもならば全てを疑ってかかり
読まなくてもいい裏まで読んでしまう捻くれ者の私なのに
今回は、いくら“歌わず踊らず”と言えど
そこは緻密さよりパワーが勝るインド映画だものね~
とすっかり油断してた所為もありますが(笑)

それに途中何度も「あれ?」と思うシーンはあったものの
美しく、勝気で、イキイキとしたヴィディヤに
ラナ同様メロメロになっていた私の目には
その真実は“映って”はいたけれど“見えて”はいなかった

突っ込みどころや、首を傾げたくなる部分もあるけれど
生命力溢れるコルカタの風景とヴィディヤの魅力の前に
すっかり霞んでしまったのでした

★★★★

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by hasikkoami | 2015-04-09 21:55 | 映画館 | Comments(0)

若干少なめだった1月2月を過ぎ、そろそろ元のペースに・・・の17本。

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by hasikkoami | 2015-04-06 21:32 | お茶の間鑑賞 | Comments(0)

by hasikkoami