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本と映画と時々音楽

<   2014年 08月 ( 9 )   > この月の画像一覧

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又吉 直樹【著】  
ヨシモトブックス(2013/09発売)


ピース・又吉直樹、すべての東京の屍に捧ぐ。
「東京は果てしなく残酷で時折楽しく稀に優しい」
いま最も期待される書き手による比類なき文章100編。


私はお笑いもバラエティも観ないので芸人としての又吉さんのことはまるで知らないが
又吉さんの書く文章はとても好きだ。
所々でシュールな小説を読んでいるような気分にもなる不思議なエッセイ。
中村文則さんのファンだと知り、同じネクラ仲間として益々親近感(笑)
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by hasikkoami | 2014-08-12 21:53 | 図書館 | Comments(0)
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スーザン・ヴリーランド【著】  長野 きよみ【訳】
早川書房(2002/06発売)



一枚の埋もれた名画とそれにまつわる人々の人生を連作短篇の形式で描いて、フェルメールの絵のような輝きを持つ傑作。


タイトルの「 ヒヤシンス・ブルーの少女 」とは作中でフェルメールの作とされる架空の絵。
現代のアメリカから17世紀のオランダに遡りながら語られる、この絵の所有者にまつわる7つの物語。

はじめこそこの絵が本当にフェルメールの作なのか?
と言うミステリ的要素を感じさせるものの、読み進むうちにそんなことはどうでもよくなり
この絵を手放さなければならなくなる人々のそれぞれの物語と
まるで観た事があるかのような錯覚さえ起こしそうなほど
リアルな存在感を持った「 ヒヤシンス・ブルーの少女 」と言う絵に夢中になって行く。
ほろ苦く、切ない余韻が残るラストも素晴らしい。

ところで表紙の「真珠の耳飾りの少女」って、確か昔は「青いターバンの娘」と呼ばれていたはず・・・
いつから「真珠の耳飾り」になったのだろう?と思ってググったら
2003年の映画「真珠の耳飾りの少女」のヒットによりこの呼び名が一般化したのだそうだ。
常々この絵で一番に目が行くのは真珠の耳飾りより絶対ターバンだよな~と思っていたのでこれで納得。
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by hasikkoami | 2014-08-11 21:56 | 図書館 | Comments(1)
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公式サイト
2013年 アメリカ
上映時間 93分
監督 ピーター・ランデズマン


事件に関わったものだけが知る

驚きの真実が、今明かされる。






アメリカ人てホント、ケネディ物好きよね
これまでにどれだけの映画やドキュメンタリーが作られたのかは分からないけれど
結局いつまで経っても真相は藪の中なのに(と言いつつ私も見てしまうのだけれど)

本作は事件の中心人物ではなくその周りの人々
これまであまり描かれることのなかった
言わば脇役たちの視点で描かれた群像劇と言う点が新鮮で興味深い

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狙撃後の目まぐるしいカメラワークは
その場の混乱と動揺がそのまま伝わってくるよう

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印象的だったのは狙撃犯オズワルドの兄ロバート
あまりにも善良な一市民で、彼のその後の人生を思うと本当に気の毒でならない
母マーゲリートも別の意味で強烈だった

★★★★

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by hasikkoami | 2014-08-10 11:16 | 映画館 | Comments(2)
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坂木 司【編】
小川一水、木地雅映子、北村薫、近藤史恵、坂木司、
柴田よしき、日明恩、恒川光太郎、畠中恵、牧野修【著】
光文社(2013/01発売)
読書家としても知られる坂木司が、今いちばん読みたいテーマを、いちばん読みたい作家たちに「お願い」して、作った、夢のようなアンソロジー。
十人の人気作家による和菓子モチーフの新作短編集。


恒川光太郎さん目当てで読んだのだがその思惑通り
「古入道きたりて」以外はどんな話だったのかほとんど思い出せない。
やっぱ恒川さんはいいなぁ(それだけかい)
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by hasikkoami | 2014-08-03 10:34 | 図書館 | Comments(0)
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セス・フリード【著】  藤井 光【訳】
新潮社(2014/05発売)


古代人のミイラに出会った科学者たちの悲喜劇。なぜか毎年繰り返される死者続出のピクニック。数多の美女と一人の醜男が王に仕える奇妙なハーレム。平均寿命1億分の4秒の微小生物に見る叡智―。


不条理で、訳分かんなくて、痛いような苦いような、でも不思議と笑っちゃう11編のお話。
「諦めて死ね」のスパっとした潔さがたまらなく好きだ。
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by hasikkoami | 2014-08-03 10:28 | 図書館 | Comments(0)
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北村 薫【著】
KADOKAWA(2014/05発売)


40歳目前、文芸誌の副編集長をしているわたし。仕事に恋愛、人生ちょっぴり不調気味な最近だ。だが初心者ながら登り始めた山々で巡り合った四季の美しさと様々な出逢いに、わたしの心は少しずつ開かれてゆき……。


ここ最近の北村氏の作品はいまひとつ好みに合わなかったのだけれど
これは最後まで面白く読むことが出来た。

ただ北村氏の作品の特徴でもあるこの素直な優しさやあたたかさが
最近の私には時々鬱陶しく感じてしまうことがあって、
私ってつくづくひねくれてるなぁ...と思うのだった。
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by hasikkoami | 2014-08-03 10:28 | 図書館 | Comments(0)
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ジュリアン・バーンズ【著】  土屋 政雄【訳】
新潮社(2012/12発売)


二十代で自殺した親友の日記が、老年を迎えた男の手に突然託される。それは、別れた恋人の母親の遺言だった。男は二十代の記憶を懸命に探りつつ、かつての恋人を探しあてるが……。


穏やかな引退生活をおくる初老の男のもとにある日
若い頃別れた恋人の母親が遺言で自分宛に
自殺した親友の日記と500ポンドを遺したとの連絡が入る。

何故彼女が親友の日記を持っていたのか?
そして何故それを自分に遺したのか?

辛辣で皮肉なユーモアたっぷりに語られるミステリ仕立ての物語は
その軽妙な文章とは裏腹にとても苦い後味を残す。
小説としては凄く面白かったけれど
好きかと聞かれれば、正直好きではない。
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by hasikkoami | 2014-08-02 21:55 | 図書館 | Comments(0)
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木内 昇【著】
文藝春秋(2012/09発売)

岩倉具視暗殺未遂事件の処理に暗躍した警察官、会津の民のために奔走した元京都見廻組の男、国会開設を檄文で訴える岡山の隠れた俊才―日本近代の産声にかき消された叫びと祈り。中央政府の大義に屈せず、彼らはそのときたしかに生きた。


山を守る為、井上馨に直訴しようとする鉱山労働者
岩倉具視襲撃事件の犯人を取り調べる警察官
贋札造りの片棒をかつぐ年老いた職人
県知事と百姓の板挟みとなる地役人
ノルマントル号事件の英国人船長の裁判答弁書の草案作りを命じられる県庁役人
三島通庸県令による圧政に対する百姓たちの暴発を食い止めようする元京都見回組の男
国会開設を目指し、憲法私案を作成する農民

明治初期、時代の大きな波に飲まれ翻弄される七人の男たち。
彼らには皆名前が記されておらずただ“男 ”とだけ。
それは彼らが歴史に名を刻む特定の誰かではなくどこにでもいる市井の人々で
誰もがその中に自分を見ることが出来ると言うことなのだろう。
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by hasikkoami | 2014-08-02 19:46 | 図書館 | Comments(0)

一日に前月分をアップなんて、私にしては異例の速さじゃなかろうか(笑)

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by hasikkoami | 2014-08-01 19:30 | お茶の間鑑賞 | Comments(1)