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本と映画と時々音楽

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マイケル・オンダーチェ【著】 村松 潔【訳】
新潮社(2009/01発売)

血のつながらない姉妹と、親を殺された少年。一人の父親のもと、きょうだいのように育った彼らを、ひとつの恋が引き裂く。散り散りになった人生は、境界線上でかすかに触れあいながら、時の狭間へと消えていく。和解できない家族。成就しない愛。叶うことのない思いが、異なる時代のいくつもの物語を、一本の糸でつないでいく—。


マイケル・オンダーチェの作品はまだ3作読んだだけだが
読む度、その詩的な文章の美しさと深さに圧倒される。

血のつながらない姉妹と、親を殺され彼女たちと共に育った少年。
彼らから始まった物語はやがて時代を遡り、国境を越え、
一見彼らとはまるで関係のない人々の物語へと移って行く。
唐突に始まり、唐突に終わりを告げるそれらの物語は
彼らの人生の断片に過ぎず、起承転結もないが
バラバラのようでもあり、どこかで繋がっているようでもあり、
不思議な余韻と共に、深く、激しく心を揺さぶる。
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by hasikkoami | 2014-07-28 21:34 | 図書館 | Comments(0)

例によって、7月も終わりになってようやく6月分^^;

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by hasikkoami | 2014-07-27 15:46 | お茶の間鑑賞 | Comments(2)
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公式サイト
2013年 フランス/アメリカ
上映時間 127分
監督 ギョーム・カネ


信じるか、

裏切るか――。





一見クライムサスペンス風ながら、原題は『BLOOD TIES(血の絆)』
犯罪者の兄と警察官の弟の、肉親であるがゆえの葛藤を描く人間ドラマ

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普通この手の話は、兄が犯罪に手を染めるのには
貧しさや家族の為と言ったそれ相応の理由がある場合が多いけれど
本作の兄クリスにはそれがなく
ホントどうしようもないクズ男で同情の余地まるでなし
ヤツの薄笑いが癪に障るのなんの!!

弟フランクも悪いヤツではないけれどいささか身勝手なところがあって
どちらにも感情移入出来ないまま
これはちょっとイマイチかなぁ...と思っていたところへ
終盤の“ノック” で全て持って行かれた

これはちょっと卑怯じゃない?って位ぐっときてしまって
ラストではクリスの笑顔もそれまでとはまるで違って見えた

★★★☆

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by hasikkoami | 2014-07-26 15:45 | 映画館 | Comments(0)
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公式サイト
2014年 日本
上映時間 119分
監督 本木克英


このミッション、

インポッシブル(不可能)です!





いや~暑いですな~(ヾ; ̄▽ ̄)ヾ
あまりの暑さに思考も麻痺し感想書くのすっかり忘れてたよ^^;

さて観たのは先々週で公開3週目だったにもかかわらず
8割方席が埋まっていてビックリ!

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昔懐かしいテレビ時代劇の様なベタな展開と
昭和なギャグに場内は爆笑の連続で
何か場内の雰囲気まで昭和に戻ったようで心地良かった

伊原さん(JAC出身)の立ち回りは相変わらずカッコいいし
深キョンは可愛いし
通りすがりのお殿様、甲本さんもいつもながらイイ味出してた

ただお庭番フリークで影の軍団大好きな私としては
本作のあまりにショボいお庭番と弱すぎる影の軍団(?)が不満ーー;

★★★☆

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by hasikkoami | 2014-07-26 15:35 | 映画館 | Comments(6)
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内澤旬子【著】
本の雑誌社(2013/11発売)
なんでも貰う拾う集める貯める暮らしから、捨て暮らしに一転したあたしの人生。
捨てるものがなくなったそのとき、雲水のごとく自在になるのか、
それとも真っ白い灰になって燃え尽きるのか、さっぱりわからないまま、
今はとにかく捨て続けるしかないのでありました


物を捨てるということは、自分のそれまでの人生や価値感を捨てることでもあるわけで
それは要するに過去の自分を捨てるってことで...
そう考えると、それがたとえ世間で言うところの思い出の品だろうと
何の躊躇もなく捨てられる私が本当に捨てたいのは自分自身なのかもしれないなぁ...
なんて哲学的(どこがだよ)なことを考えてしまった。
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by hasikkoami | 2014-07-11 21:38 | 図書館 | Comments(0)
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公式サイト
2014年 日本
上映時間 118分
監督 中島哲也


愛する娘は、

バケモノでした。





これまでの中島監督の作品がどれも圧倒的な面白さだったので
今回もと~っても楽しみにしていたのだけれど・・・

エグいのは平気(むしろ ヒャッホーイ♪.・・ヘ(= ̄∇ ̄)ノな方)だし
役者さんたちも皆さん熱演(怪演?)だけど
ストーリーやキャラクターがどうにも薄っぺらくて
過激な描写が多いにもかかわらず退屈で退屈で・・・
大鼾をかいて爆睡する前列の男性にムカつくどころか共感する始末

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唯一笑ったのが妻夫木くんの
「はい、確保~~~~♪」だもの

期待が大きかっただけに落胆も大きいのであった


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by hasikkoami | 2014-07-10 21:15 | 映画館 | Comments(2)
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公式サイト
2012年 アメリカ
上映時間 115分
監督 ヘンリー=アレックス・ルビン


今も誰かと“接続”してますか? 

誰かと“つながりたい”ですか?





SNSによるいじめが原因で自殺未遂を起こした少年とその家族
母を亡くし躾に厳しい父親と二人で暮らす加害者の少年
チャットが原因で個人情報を盗まれる若い夫婦
ポルノサイトで働く少年とそれを取材するTVレポーター

少しずつ交差しながらやがて絡み合って行くそれぞれの物語は
どのエピソードも何時自分の身近で起きてもおかしくないことばかり

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だからこそ尚更
彼らの孤独、悲しみ、痛みが心に突き刺さり、打ちのめされる

結局何一つ解決することのない苦いラスト

それでも、その暗闇に射す一筋の光に希望を託す

★★★★


<気になる脇役>
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ポルノサイトの元締め(?)がとても雰囲気のある人で
見たことない俳優さんだけど誰??と思ったら
なんとマーク・ジェイコブスだった!
ファッション関係に疎い私でもさすがに名前は知ってる(顔は知らなかったけど^^;)
こんなやさぐれた格好してても、やっぱ醸し出す空気が違うのねぇと思ったのだった

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by hasikkoami | 2014-07-07 22:58 | 映画館 | Comments(0)
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公式サイト
2013年 ロシア
上映時間 132分
監督 アントン・メゲルディチェフ


ハリウッド上等!!!
ロシアが国家総力を挙げて
25年ぶりに製作する
パニック映画超大作!!





パニック映画はハリウッドに任せときゃいいのに・・・と思いつつ
実は戦争映画の秀作だった『 オーガストウォーズ 』の例もあるし
愛知での上映はここだけ、と言う希少価値感も手伝って観に行ったが
スクリーンで観るのに相応しい迫力満点の作品だった

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冒頭、地下鉄トンネル内の壁の亀裂が徐々に広がって行く緊迫感と
やがて雪崩れ込んでくる水の凄まじい迫力に圧倒される

それに地下鉄のコントロールルームの
「一体何時の時代だよ!」と突っ込みたくなるレトロ感とか

被害の拡大を防ぐ為なら

生存者がいようがいまいが
地下鉄一区間まるごと
液体窒素で固めて封印してまえー!


と言う政府の判断には
ロシアなら本当やりかねないよね~と言うリアルな怖さも(笑)

「グランド・ホテル形式」の群像劇で
極限状態における淡い恋の芽生えや不倫劇などの人間模様も楽しめる

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不倫のお相手は若きプーチン(嘘です)

まさにパニック映画の王道を行く作品

★★★☆

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by hasikkoami | 2014-07-06 21:13 | 映画館 | Comments(2)
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公式サイト
2013年 アメリカ
上映時間 98分
監督 ウディ・アレン



虚栄という名の花






ウディ・アレン作品の登場人物たちは往々にして
自己中心的で、自意識過剰で、被害妄想癖で・・・と
要するにダメダメな人たちばかり

これまではそんな彼らのことを、でもなんか憎めないのよねぇ...
と笑い飛ばしてきたのだけれど、今回のジャスミンは・・・笑えない
何と言うか、あまりにリアル過ぎて見ていてツラくなってくるのよねぇ^^;

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つまりそれだけケイト・ブランシェットが素晴らしかったってことなのだろうけれど

だから、面白かったけれどウディ・アレンの作品としては
ムカつくしイライラするし、どうしようもないダメ男だけど嫌いになれない
そんな中年男を主人公にした作品の方が好きだな

★★★☆

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by hasikkoami | 2014-07-06 16:28 | 映画館 | Comments(2)
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公式サイト
2013年 アメリカ
上映時間 103分
監督 スパイク・リー


おまえは誰だ?

なぜ、俺を20年監禁した?





2003年の韓国映画『オールド・ボーイ』(パク・チャヌク監督)のリメイク

ある日突然拉致され、妻殺しの汚名を着せられた挙句
20年間に及ぶ監禁生活を強いられ男の復讐劇
韓国版とプロットはほぼ同じながら、受ける印象はかなり違った

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『 オールド・ボーイ 』と言えば
“くぎ抜き”“横スクロール”のアクションシーン
ただ主人公は兎も角、銃社会のアメリカであんなお仕事してる皆さんが
バットで応戦って有り得ないと思うんですけど(笑)

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“監禁者”の描き方にも違和感が・・・
韓国版の彼にはどうしようもない哀しさが感じられたけれど
これじゃただの変態一家みたいじゃん^^;
(いや、変態は父親であとは被害者だけどね)

ラストに救いがあるところがアメリカ的

★★☆

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by hasikkoami | 2014-07-02 22:29 | 映画館 | Comments(2)

by hasikkoami