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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

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木内 昇【著】
集英社(2013/12発売)
神業と称えられる櫛職人の父。家を守ることに心を砕く母。
村の外に幸せを求める妹。才を持ちながら早世した弟。
そして、櫛に魅入られた長女・登瀬。
幕末、木曽山中。父の背を追い、少女は職人を目指す。


結婚して子供を生み家を守ることが女の幸せだと信じられていた時代に
櫛職人になることを選んだ女性の半生。

幕末の騒乱期を舞台にしてはいても、都会から遠く離れた田舎町では
それはどこか遠い世界の出来事のようで、派手な描写など全く出てこない。
しかしそんな一見地味な物語をぐいぐい読ませる木内さんはやはり凄い。
新しい時代の幕開けと共に登瀬にも明るい未来が待っていることを予感させるラストも素晴らしい。

ただ読み始めは語尾に「なし」が付く木曽の方言が
ふなっしー語に脳内変換されてしまい「勘弁してよ~」と思ったけどね^^;
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by hasikkoami | 2014-05-23 20:07 | 図書館 | Comments(0)
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公式サイト
2013年 アメリカ
上映時間 121分
監督 ジョン・ウェルズ


愛しいからこそ

憎らしい





はぁ~~疲れたぁ。。。

いや、面白くなかったわけじゃないんだけどね...

何か女優陣のパワーに圧倒されて

()´д`()ゲッソリ しちゃったって言うか...

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私の場合、両親共に男兄弟しかいないし
私には弟、夫には兄とこれまた男兄弟
そして子供も息子2人なので
こういう女系家族の雰囲気に慣れてない所為もあるかも

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それに原作の戯曲はピュリッツァー賞とトニー賞をダブル受賞した名作ってことで
舞台版はさぞや爆笑の連続なんだろうなぁと思ったり...

あ、いや、決して映画は面白くないと言ってるわけじゃないんだけど(言ってるだろ)
俳優さんたちのあまりの熱演とコメディ要素が中途半端な所為で
彼らの痛みばかりが突き刺さって重いのよ...^^;

★★★

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by hasikkoami | 2014-05-20 22:12 | 映画館 | Comments(4)
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公式サイト
2014年 アメリカ/日本
上映時間 103分
監督 中島央


「生き残るため」の未来は

彼らに託された





人口の減少を補う目的で創られた
「シークレット・チルドレン」と呼ばれるクローンと人間が共存する世界で
政権交代により誕生した新大統領が掲げた「クローン廃絶運動」により
迫害され追い詰められて行くクローンの姿を描く近未来SF

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青を基調とした映像や哀愁を帯びた音楽など雰囲気は悪くないが
新大統領によるプロパガンダ演説やクローンたちの潜伏生活はホロコーストを
「クローン監視委員会」は星新一の「生活維持省」をそれぞれ彷彿させ二番煎じ感は否めない

クローンが創り出された背景や、廃絶しようとする理由も曖昧で説得力がなく
私にはあのラストも監督が言うような「未来への希望」だとは思えなかった

★★

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by hasikkoami | 2014-05-18 19:28 | 映画館 | Comments(2)
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公式サイト
2013年 アメリカ
上映時間 85分
監督 ライアン・クーグラー


その日は母の誕生日。
娘と遊び、
家族と少しケンカをし、
友人と笑いあった。
僕の人生、最後の日だった。




2009年の元日、サンフランシスコのフルートベール駅で
22歳の黒人青年オスカー・グラントが鉄道警察官に射殺された実際の事件を基に描かれる
一人の青年の人生最後の一日

冒頭、市民が撮影した事件の時の実際の映像が映し出される

駅のホームの壁際で一列に座らされた数人の黒人とその前に立つ警官たち
やがて一人の青年が警官たちに押さえ込まれる様子と
「ひどい。これは権力の暴力だ。」と言う見物人の声

そして聞こえる一発の銃声

映画は大晦日の朝からオスカーが息をひきとる元旦未明までを淡々と描いている

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前科があり、勤務態度不良で仕事もクビになったオスカーは
決して品行方正な青年だったとは言えないし
列車内で乱闘騒ぎを起こしたこともまた事実

それでも彼が黒人でなければ結果は違ったのだろうと言う思いは拭えない

しかしこの作品からは単なる警察批判ではなく
今も確実に存在する黒人に対する偏見と差別により
一人の若者の命がいとも簡単に奪われてしまったことに対する哀しみを感じる

★★★☆

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by hasikkoami | 2014-05-17 23:15 | 映画館 | Comments(0)
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公式サイト
2013年 フランス/イギリス
上映時間 98分
監督 スティーヴン・フリアーズ



それは、人生を取り戻す旅






1950年代、アイルランドの修道院で行われていた
子供の人身売買と言う重いテーマをユーモアでさらりと包んだ人間ドラマ

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ロマンス小説とバラエティ番組が好きなフィロミナと
ロシア史の本を書こうと思っている元BBC記者のマーティン

この凸凹コンビの道行きが兎に角楽しい♪

アメリカ人の養子になった息子について
「肥満だったらどうしよう...だってアメリカは食事の量が多いのよ!!」
なんてイギリス流のユーモアもあちらこちらに散りばめられている。

あまりに残酷で胸の痛む展開にもかかわらず
思わず笑顔すらこぼれる清々しいラストも素晴らしかった。

そしてエンドロールでは
「(ロシア史本)ホントに出したのかいっ!∑( ̄Д ̄;)」と
マーティンに突っ込むオマケ付き(笑)

それにしても最近のジュディ・デンチは愛されキャラが続いてますねェ。
70過ぎてのモテ期到来は羨ましい限り(笑)

★★★★

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by hasikkoami | 2014-05-16 22:14 | 映画館 | Comments(0)

こんな (日本では)どマイナー な催しを連日とり上げて一体誰が読むんだよ!?
って感じですが、いいのよ、それでこそ私(笑)


さてそのユーロビジョン・ソング・コンテスト。
先日行われた決勝戦の結果、優勝はオーストリアに決定!
ビジュアルも歌唱力もとにかくインパクト絶大



そして2位はオランダ
この曲ほど本番のパフォーマンスの前と後で評価が変わった曲もないんじゃなかろうか。
PVと見紛う程完成度の高いステージ映像は
雰囲気はいいけど地味だよねぇ...と思ったPVすら
本番の為の布石だったのではないかと思わせる見事な戦略勝ち。


そして以下は順位無視で私のお気に入りの4ヶ国+α

<スイス>

予選のパフォーマンスがとてもよかったので期待していたのだけれど
声が枯れて表情にも疲れが見えたような気がして少し残念。
てことで映像は予選の時のもの。


<ギリシャ>

予選では緊張からか、出だしカミカミだったラッパーくんも今回はスタートからパワー全開!
会場の熱気も最高潮でとてもいいステージだった。


<フィンランド>

ステージングもライティングもこの上なくシンプルにローーーーック!って感じがいいねぇ。


<マルタ>

力強くて温かい素敵なパフォーマンスで、これまたよかったよ~♪


<ベラルーシ>

ロビン・シックもどきのPVはいただけないけれど、このレトロな感じは結構好み。
微妙におじさんぽいバックダンサーズもツボ(笑)


今年は え!?|||||/( ̄ロ ̄;)\||||||| まじ~~?なエントリが少なくて
聴きやすい曲が多かったような気がする。(それはそれで寂しいけど・笑)

結果発表の時のロシアに対する凄まじいブーイングに
のん気そうにに旗振っててもやっぱみんな怒ってるんだねぇ...なんて思ったり
(その割りにしっかり7位にランクインしてるロシア^^;)
色々あったけれど、何だかんだで今年も楽しかった♪
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by hasikkoami | 2014-05-12 21:57 | 音楽 | Comments(2)

以前ご紹介したユーロビジョン・ソング・コンテスト
先日行われた予選で決勝に進む20ヶ国が決定し、この20ヶ国にシード6ヶ国
(イギリス、ドイツ、フランス、スペイン、イタリアと昨年の優勝国デンマーク)
の計26ヶ国で決勝が行われることとなりました。
私のお気に入りであるスイス、ギリシャ、フィンランド、マルタの4ヶ国は見事予選突破!\(^〇^)/
これでますます決勝が楽しみになりましたよ~♪
この4ヶ国については決勝の後で触れることにして(まだやる気?)
今回は予選で気になったその他の国々をピックアップ。


PVで観た時は、いい曲だけど観客へのアピール度が低くて
ユーロビジョンのステージ向きじゃないなぁ・・・なんて思っていたらこれがどっこい!
計算し尽されたカメラワークと幻想的なライティングの素晴らしいパフォーマンスだった。



正直曲は好みじゃないけれどパフォーマンスは圧巻。
その容姿について一部の国では不適切だとの批判もあるようだけれど
そんなくだらない発言をねじ伏せるだけのパワーがあったよ。



今年のイロモノ枠(笑)アイスランドが選ばれたのも嬉しい。
お祭りはやっぱり楽しくなくちゃ♪


そして以下は残念ながら決勝には進めなかったけれど、私は好きだったよ~!の2ヶ国。


申し訳ないけれど、初めて聴いた時に予選落ちを確信^^;
ラトビア勝負捨ててるに出たな~!と思ったわよ。
でも楽しくてほのぼのしてて思わず笑顔がこぼれる素敵な曲だと思うよ^^



この歌謡ショーっぽい雰囲気がいい。
サルサの軽快なリズムも楽しいし、何と言ってもおねーさんがキレイ ♥
最後に「アリガト~!」と叫ぶので???と思ったら「オブリガード」だった^^;


さて決勝は日本時間で5月11日の早朝。
さすがにリアルタイムで観るほどコアなファンではないので明日の夜にでもゆっくり楽しむつもり。
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by hasikkoami | 2014-05-10 21:15 | 音楽 | Comments(0)

フリッツ・ラング特集の3作がどれも面白かった。

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by hasikkoami | 2014-05-08 23:28 | お茶の間鑑賞 | Comments(0)
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公式サイト
2013年 アメリカ
上映時間 153分
監督 ドゥニ・ヴィルヌーヴ


愛する娘を奪われた時、

父が踏み越えた一線とは。





ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督ってことで少々ハードル上げ過ぎたかなぁ。。。

冒頭からの不穏な空気と緊張感が途切れることなく続く上質なサスペンスだとは思う。

ただドラマ『クリミナル・マインド FBI行動分析課』を観ている人であれば
かなり早い段階でその真相に気付いてしまうのではないだろうか。

丁寧に張られた伏線の数々が、その予想を確信へと変えて行くのは
それだけフェアで綿密な脚本だとも言えるのだが
ここまで予想通りだとさすがに拍子抜けしてしまい
せめてラストくらいは「(予想を)裏切ってくれ~!」と願いながら
結局「まんまやんか~~~!」と思ってしまう私はへそ曲がりです。

『灼熱の魂』が<打ちのめされ度★★★★★>だった為つい辛口になってしまったけれど
非常によく出来た作品であることには間違いないし
信仰や罪と言うものがヴィルヌーヴ作品において
極めて重要なテーマであることをあらためて感じた作品でもあった。

★★★☆

おまけ・・・

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の短編『Next Floor』(第61回カンヌ最優秀短編映画賞)
これまた衝撃的な作品です(笑)




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by hasikkoami | 2014-05-05 11:05 | 映画館 | Comments(4)
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公式サイト
2013年 アメリカ
上映時間 106分
監督 J・C・チャンダー



それでも、生きる。






登場人物はたった一人

彼がどういう人物で、何故ここにいるのか

説明的な描写も台詞も何一つない

過剰な演出や感傷的な回想シーンもなく

彼はただ黙々と生きる為の孤独な戦いを続ける

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エンドロールに流れる Alex Ebert の「 Amen 」が

冒頭のモノローグ以外台詞らしい台詞もない

このひたすら寡黙な男の心情を代弁しているようだった



★★★☆

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by hasikkoami | 2014-05-05 10:53 | 映画館 | Comments(4)

by hasikkoami