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本と映画と時々音楽

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公式サイト
2013年 アメリカ
上映時間 102分
監督  クリス・バック/ジェニファー・リー


凍った世界を救うのは――

真実の愛。




松たか子さんの澄んだ歌声もとても素敵だけれど、
個人的にはパワフルな声の方が好きなので字幕版を選択。

重厚なコーラスによるオープニングから圧巻の「Let It Go」までの
これぞミュージカル♪な流れは文句無く素晴らしかった。

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今回はヒロインが2人だから当然相手役も2人なのね。
と単純に思っていたらそう来たか(笑)

しかし“魔法を解くのは王子様のキス” ではなく
“自分の窮地は自分で救う”今時のプリンセス像、私は好きです。
昔から“いつか王子様が”的あなた任せのプリンセスって嫌いだったのよ(笑)

後半ほとんどミュージカル色が感じられなかったことや
クリストフも折角ジョナサン・グロフ(彼の声好きなのよ)なのにあれじゃ勿体無い、とか
終盤の盛り上がりがいまひとつ、と言った不満もあるけれど
全体的にはとても見応えがあり楽しめた。

★★★

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by hasikkoami | 2014-03-19 21:25 | 映画館 | Comments(6)
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公式サイト
2013年 スペイン
上映時間 90分
監督 ペドロ・アルモドバル


ようこそ、

快適なお空の旅へ




そりゃねぇ...変態アルモドバル監督だもの
『ハッピーフライト』(矢口史靖監督)のスペイン版だなんて思っちゃいませんでしたよ。

だからってこの
アルコールとドラッグとセックスまみれのブラックコメディは
日本人にはちとハードルが高くないですか?^^;
結構幅広い年齢層のカップルがご覧になっていて
後で気まずくないかしら・・・?と余計なお世話の心配をしてしまったわ。

それに全体的にテンポがユルいと言うか、笑いと笑いの間が間延びしてると言うか・・・
これはお国柄ですかねぇ。なんたってシエスタの国だし。

作品全体のイメージもノリノリの「I'm So Excited 」と言うより
むしろゆったりとした「 Fire 」かな。

「I'm So Excited 」


「 Fire 」



あと、真ん中のおにいさんがショーン・ペンにしか見えなくて
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彼のemoticon-0152-heart.gifシーンが全てショーン・ペンver.に脳内変換されてしまって困った(笑)

★★★

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by hasikkoami | 2014-03-14 21:32 | 映画館 | Comments(0)
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マイケル・オンダーチェ/著 田栗美奈子/訳
作品社(2013/08発売)


11歳の少年の、故国からイギリスへの3週間の船旅。
それは彼らの人生を、大きく変えるものだった。


装丁の美しさに一目ぼれして思わず手にしたが、
内容もそれに負けない素晴らしいものだった。

決して華美ではないけれど、詩的で叙情的な文体で語られる
一人の少年の成長と、彼と携わった人たちの人生の一端は
たった21日間の出来事とは思えないほど濃密で奥深く、
まさにこの装丁の海の色の様。
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by hasikkoami | 2014-03-10 21:13 | 図書館 | Comments(0)
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ミュリエル・スパーク/著 木村政則/訳
河出書房新社 (2013年11月発売)
突き抜けた意地の悪さが痛快な、
イギリスのブラックユーモアの女王、秘蔵の傑作群。
ミステリあり、スラップスティックあり、ロマンティックな恋愛ありの、
多彩な味わいで贈る日本オリジナル短篇集。

先に読んだ「 影を買う店 」と「 居心地の悪い部屋 」が
それぞれ一冊通して同じ味わいの話を集めているのに対し、
こちらはサスペンス、ミステリ、ホラー、コメディ、と様々な風味が味わえる短編集。

悪意、不条理、「皮肉、と言ったスパイスが効いた話が多い中で
異色とも言えるロマンティックな恋愛モノ、
毎日同じエレベーターに乗り合わせる男女の頭の中を描いた
「上がったり、下がったり」 は、映画にしたらお洒落な恋愛コメディになりそう。
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by hasikkoami | 2014-03-10 21:11 | 図書館 | Comments(2)
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ブライアン・エヴンソン/〔ほか著〕岸本佐知子/編訳
角川書店 (2012年03月)

うっすらと不安な奇想、耐えがたい緊迫感、途方に暮れる心細さ、
あの、何ともいたたまれない感じ―。
心に深く刻まれる異形の輝きを放つ短編を集めたアンソロジー。


まさに“居心地の悪い ”としか言いようの無いお話ばかりを集めた短編集。
一つ目の話『ヘベはジャリを殺す』の1行目からしてすでに普通じゃない。

だって・・・

ジャリのまぶたを縫い合わせてしまうと、
ヘベはそこから先どうしていいかわからなくなった


・・・だもの(笑)

兎に角、全編背中がゾワゾワすると言うか、肌が粟立つと言うか、
恐怖だけでもない、何ともイヤ~な感じが延々と続くお話ばかり。

それなのに面白くてたまらないんだから、ホント困ったものだわ(笑)
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by hasikkoami | 2014-03-09 10:42 | 図書館 | Comments(0)
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皆川博子/著 日下三蔵/編
河出書房新社 (2013年11月発売)

これぞ、幻想小説の極み。
いっさいの制約から解き放たれた皆川博子の真骨頂が堪能できる、
至極の21編。

90年代後半から2013年までに発表され単行本未収録の作品を集めた作品集。
皆川博子さんの作品は長編をほんの数編読んだだけの私には初めて読む話ばかり。
どれも短編と言うより掌編と言った方がいい長さだが、
どの作品も漂う濃密な空気に酔いしれ、一編読み終わる毎に溜息が漏れる。
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by hasikkoami | 2014-03-09 10:40 | 図書館 | Comments(0)

ウルグアイ、フィリピン、インド、アイルランド、イタリア、アルゼンチン...
普段観る事の少ない国の映画が多かった2月。

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by hasikkoami | 2014-03-09 10:36 | お茶の間鑑賞 | Comments(0)
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公式サイト
2012年 サウジアラビア/ドイツ
上映時間 97分
監督 ハイファ・アル=マンスール


ワジダ、10歳。

明日に向かってペダルをこぐ。




幼馴染の男の子と自転車の競争がしたい10歳の女の子ワジダ。
母親に自転車が欲しいとねだるが「女の子が自転車なんて!」と聞く耳を持たない。
そこで自転車代の800リヤル(日本円にして2万円ちょっと)を溜める為
あの手この手で奔走する...

こうしてあらすじにすればほのぼのとしたお話で
実際に映画もとても可愛らしいのだけれど
その背景にあるのは、男尊女卑どころか、
女に人権などない!と言わんばかりのサウジアラビアの現実。

私が所謂イスラム圏の映画を初めてきちんと観たのは
おそらくユルマズ・ギュネイ監督のトルコ映画『 路 』だったと思う。
初めて触れるイスラム社会の不条理さに打ちのめされ
友人と二人、映画館から駅までの道をただひたすら無言で歩いたことを覚えている。

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あれから30年近くが経ち、他のイスラム諸国で女性の人権が徐々に見直されていく中、
サウジアラビアでは未だに女性を一人の人間として見なしていない気さえする。

しかしそんな抑圧の中でも女性たちは自分なりの楽しみや幸せを見つけていくのだから
やはり女は強いなぁと思うのだ。

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ワジダ好みのヘルメットを用意するアブダラや
自転車をとっておいてくれた店のおじさんなどを見れば
男性にだって希望が持てないわけじゃない。

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彼らの思いと、何より母の願いを託した自転車で
アブダラを振り切り(笑)前だけを見つめるワジダ。

道を渡ろうとする彼女の前を通り過ぎる何台もの車が
彼女の進む道が決して平坦ではないことを示唆しているが
それでも彼女は絶対に諦めないだろうと思える。

だってワジダはとても強かな女の子だもの。

★★★☆

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by hasikkoami | 2014-03-08 13:57 | 映画館 | Comments(2)
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公式サイト
2013年 アメリカ/ニュージーランド
上映時間  161分
監督 ピーター・ジャクソン


邪悪な竜、

目覚める。





わくわくの冒険ファンタジーだった1作目から
(おそらく)壮絶な戦いの物語になるであろう3作目への橋渡しである今作は、
前作ののんびりと牧歌的だった前半から
後半の徐々にスピードを上げて行った勢いが更に加速された
まさにジェットコースター・ムービー。

ドワーフ軍団の面々を一人一人丁寧に描いていた前作に比べ
今回彼らの出番が少なかったことはドワーフ大好きの私には大変物足りなくはあったものの
その分エルフや人間たちの新たなキャラクターが大活躍で、これは新たなお楽しみ。

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映画オリジナルのキャラクター、エルフの美しき女戦士タウリエル
キーリとのロミオ&ジュリエット的ロマンスについては
この先の展開を思うととても複雑な気持ちになるのだけれど
強くて美しいだけでなく、優しさと可愛らしさをも併せ持つ魅力的な女性で
キーリが惚れちゃうのも無理は無い(私も惚れた ♥)
もうこの際原作なんか無かったことにして(暴言)
皆に幸せになって欲しいよぉ。。。

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こちらは私の原作での一番のお気に入り、人間バルド
原作よりキャラを膨らませてあるようなので、最終章での更なる活躍が楽しみ♪

★★★☆

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by hasikkoami | 2014-03-05 22:31 | 映画館 | Comments(4)
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公式サイト
2013年 韓国 
上映時間 134分
監督 パク・フンジョン


“父”への忠誠か、

“兄”との絆か。




うたい文句は『インファナル・アフェア』+『ゴッドファーザー』
潜入捜査モノとマフィア抗争モノをミックスした内容は目新しさゼロ。
見たことあるようなシーンの連続なのにもかかわらず、

これがもう、びっくりするほど面白かった!!

特に潜入捜査モノとしてはこれまで
『インファナル・アフェア』を引き合い出す作品を散々観てきたけれど
どれも『インファ』の足元にも及ばないと思ってきた。

しかしこの作品は、設定は完全に『インファ』の二番煎じながら
そこにいかにも韓国映画らしいパワーとエッセンスを加えることで
まさしく『 新しき世界 』の物語になっている。

マフィア抗争モノとしてはさすがに『ゴッドファーザー』の様な重厚さはないものの
むしろ『アウトレイジ』的エンタメ作品として楽しめる。

エピローグの回想シーンは少々感傷的過ぎて私の好みではないが
この情に訴えるところこそが韓国映画の良さでもある。

そしてこれまた韓国映画を観る度に思うことではあるけれど
メインから脇に至るまで曲者揃いの俳優陣も皆実に素晴らしかった

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中でも私の一番のお気に入りはパク・ソンウン
メインの3人に比べて、もう誰が見ても悪役!って感じの面構えが最高!
散り際も実によかった。

★★★★

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by hasikkoami | 2014-03-02 16:20 | 映画館 | Comments(0)