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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

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公式サイト
2013年 デンマーク/フランス
上映時間 90分
監督 ニコラス・ウィンディング・レフン



その復讐は 神への挑戦






『ドライヴ』でレフン監督に興味を持ち、
その後遡る形で彼の日本未公開作品を含む長編映画作品全てを観た。
そうすると『ドライヴ』が彼の作品の中でも少し毛色の違う作品であることがわかる。

まず『ドライヴ』だけに原作があり、脚本はホセイン・アミニ。(他は全てレフン監督の脚本)
そしてこのホセイン・アミニ氏、『ドライヴ』の後に手がけた作品が
『47RONIN』と『スノーホワイト』と言う(どちらも未見ですが)
とってもエンタメ性の強い作家さんのようで、つまりはレフン監督とは全く違うタイプ。
だからこそレフン作品としては万人向けの『ドライヴ』が出来たのかも。

対して本作はレフン監督自身がこれまでの集大成と言っているように
『プッシャー』 シリーズのような裏社会を舞台に
『Fear X』 の夢と現の狭間を彷徨う感覚や
『ヴァルハラ・ライジング 』 の暴力性や精神世界をより強く押し出したカルト作。

『ドライヴ』派にしてみれば なんじゃこりゃぁああああ!!!だろうが
『ヴァルハラ・ライジング 』派にはかなり好みの作品なのではないかと思う。
(ちなみに私はヴァルハラ派)

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撮影は 『Fear X』 『ブロンソン』 のラリー・スミス

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漆黒の中から浮かび上がる光と原色のコントラストに目が眩み

地鳴りのような効果音が脳と体を痺れさせ

じわじわと蝕まれる様に、悪夢の中へと沈んで行く


レフン監督曰く

創造性にとって一番の敵は趣味が良い事、
二番目は安全である事


確かに、とても悪趣味で危険な作品であることは間違いない。

★★★★

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by hasikkoami | 2014-02-28 19:48 | 映画館 | Comments(4)
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中島京子/著
講談社 (2013年11月発売)


「人」への執着、「花」への妄想、「石」への煩悩…
ちょっと怖くて愛おしい五つの『偏愛』短篇集。

何ともインパクトのあるタイトルだな~と思ったら
優れたタイトルの本を表彰する「第6回日本タイトルだけ大賞」受賞作だそうな。
どうでもいいけど「だけ」は余計じゃない?(笑)

ホラー、ほのぼの、SF、ファンタジー、それぞれ風味の異なる、ちょっと不思議な五つのお話。

個人的には、イタくて苦いんだけど、哀しいかなその気持ち解るわぁ...
と思ってしまった「ラフレシアナ」が印象的。
表題作「妻が椎茸だったころ」はいいお話なんだけど、
焦げた料理って、どんなに薄めても苦味が残って美味しくはならないと思うけどなぁ(経験上^^;)
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by hasikkoami | 2014-02-21 21:31 | 図書館 | Comments(0)

すでに2月も終盤でホント今更ですが・・・

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by hasikkoami | 2014-02-19 20:01 | お茶の間鑑賞 | Comments(0)
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公式サイト
2013年 アメリカ 
上映時間 132分
監督 リー・ダニエルズ


すぐ目の前で、

世界が動いていた





予告編は軽やかでハートウォーミングな物語を連想させるが
実際はとても真面目な社会派ドラマだった。

黒人は白人の所有物とみなされ
反抗することは死を意味することが当たり前とされていた時代から
やがてアメリカ初の黒人大統領が誕生するまでのアメリカ公民権運動の歴史を
一人の黒人男性の目を通して描いている。

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自分の父親を殺した男にすら従順に仕えねばならず
政治の中心地ホワイトハウスの中に居ながら
政治に無関心でいることを強いられた彼の視点そのままに
淡々と冷静に描かれる物語は娯楽性には乏しいけれど
冒頭で示されたキング牧師の言葉のように静かに心に沁みる。

闇で闇を追い払うことはできない。

光のみがそれを成し得る。

★★★☆

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by hasikkoami | 2014-02-17 22:22 | 映画館 | Comments(4)
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公式サイト
2013年 アメリカ
上映時間 124分
監督 ロン・ハワード


お前がいたから、

強くなれた。





F1にはまるで興味が無く、
このところのロン・ハワード作品も個人的にはいまひとつなこともあり
これまたスルー候補の作品だったのだが
ダニエル・ブリュール出てるからなぁ...ってことで鑑賞。

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で、これはつくづく観てよかった!と思った。

実話ならではのリアリティとエンターテインメント性のバランスもよく
私の様なF1ど素人でも冒頭からあっという間に惹き込まれ、
最後まで飽きることがなかった。
作品に漂う70年代の空気も凄く好みだったし、
ラストのラウダのモノローグにもぐっと来て、
しみじみ、いい映画だったなぁ。。。と思えた。

それと・・・

エンドロールで見た実際の二人が
意外と仲良さそうだったのでちょっと検索してみたら・・・

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あら、やっぱり結構仲良しさんじゃない?(笑)

★★★★

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by hasikkoami | 2014-02-16 23:25 | 映画館 | Comments(4)
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公式サイト
2013年 アメリカ
上映時間 179分
監督 マーティン・スコセッシ

貯金ゼロから

年収49億円

ヤバすぎる人生へ、ようこそ。



実を言うと私は、スコセッシ&ディカプリオのコンビが苦手である。

だからこの作品もスルーするつもりでいたのだけれど、
この時同様 、「レオ様!レオ様!」と騒ぐミーハー夫に付き合っての鑑賞。

・・・でやっぱり私はこのコンビ苦手です。ごめんなさい。

ディカプリオは熱演だと思うし
面白くなかったわけではないのだけれど
根本的に私はこのコンビとは波長が合わないのでしょうね。

ただ・・・
イケメン俳優には興味はないが、イケメン監督には滅法弱い
“監督ミーハー”の私
としては
スパイク・ジョーンズのあまりに自然な演技に感動しました。
『her/世界でひとつの彼女』の公開が今から楽しみです。(そこかよ)

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★★

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by hasikkoami | 2014-02-16 22:28 | 映画館 | Comments(0)
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公式サイト
2013年 アメリカ 
上映時間 138分
監督 デヴィッド・O・ラッセル


奴らは生き抜くために

ウソをつく――






デヴィッド・O・ラッセル監督って、つくづくアメリカ人好みの監督だと思う。

『ザ・ファイター』『世界にひとつのプレイブック』そして今作とそれぞれタイプは違うけれど
品行方正とは言い難いけれど決して悪人ではない登場人物たちが
様々な問題を抱え、ジタバタとみっともなく足掻きながらも
やがて自分なりの人生を掴み取って行く姿が
絵空事ではない自分たちの物語として共感出来るのかもしれない。

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ブヨブヨ1.9分けのクリスチャン・ベイルと
パンチのブラッドリー・クーパーも頑張ってましたが

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今作の見所はやはり
ジェニファー・ローレンスとエイミー・アダムスの本妻VS愛人対決。
キャスティングのイメージがこれまでとは逆ってところがいいです。

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それにしてもジェニファー・ローレンス
23歳にしてすでにおばさん大女優の風格。
流石です。

★★★

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by hasikkoami | 2014-02-16 16:25 | 映画館 | Comments(2)
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公式サイト
2013年 アメリカ
上映時間 113分
監督 ウェイン・クラマー


失ったものは取り戻せ! 

取り戻せないものは奪い尽くせ!





毎度のことながら邦題について一言。

何でわざわざ原題と違う意味のカタカナ邦題つけるかなぁ...
『スティーラーズ』って多分 “ stealers ”(泥棒たち)ってことなんだろうけれど
カタカナじゃ何のことだかさっぱりだよ。
ちなみに原題は『Pawn Shop Chronicles(質屋年代記)』
こっちの方が断然かっこいいと思うけどなぁ...『 麻雀放浪記 』みたいでさ(違)

さて文句はこれ位にして...

物語の舞台はアメリカ南部の田舎町。
とある小さな質屋を軸に、その日店を訪れた訳あり男たちが繰り広げるオムニバス・ブラックコメディ
内容的には先日観た『セブン・サイコパス』と被っているけれど、イカれ具合ではこちらに軍配(笑)

『セブン・サイコパス』はキャストがすでにサイコパスっぽかったけれど(おい)
こちらは
ポール・ウォーカー
ブレンダン・フレイザー
マット・ディロン
ルーカス・ハース
と一見いたってまともな面々。
なのにどいつもこいつもイカれてて、やることなすことめっちゃくちゃ。

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ノーマン・リーダスはマスク被ったままだし、
ブレンダン・フレイザーは激太りだし、
イライジャ・ウッドにいたっては最早口に出すのもはばかられる扱われ様。
そもそもこの作品、まともな人間がほとんど出てこない。
しかし、そんなイカれた奴らによる支離滅裂な三部構成の物語が
無理やりながらも収束されるラストには妙な感動があったり、
実は密かなお気に入りであるDJクオールズが出てきたり、と
なんだかんだで結構楽しめたのでした。

そして昨年末、急逝したポール・ウォーカー
私は彼の出演作をほとんど観たことが無いのだけれど、確かイケメンさんでしたよね?
それがこの作品では無残なほどに小汚く、超がつくほどのお馬鹿さんなの!
でもね、私は結構好きです、このポール・ウォーカー。だって折角イケメンなのに、

こ~んな顔してくれるんだもの
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by hasikkoami | 2014-02-04 21:12 | 映画館 | Comments(2)
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公式サイト
2012年 ドイツ
上映時間 140分
監督 マリー・ノエル/ピーター・ゼアー


ローエングリン(白鳥の騎士)のように

清らかでいたい――





ルートヴィヒ2世についてはその昔
ヴィスコンティの映画を観たことがあるくらいでよくは知らない。
ヴィスコンティ版のヘルムート・バーガー(ルートヴィヒ2世)はそれはそれは美しかった。
ジョン・モルダー=ブラウン(オットー)も美しかった。
セットや衣装も豪華絢爛、まさしく美の極みだったヴィスコンティ版に比べれば
こちらはいささか地味だが、いかにもドイツらしい真面目で堅実なつくりと言えるかも。

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ルートヴィヒ2世を演じるザビン・タンブレアは
ヘルムート・バーガーの鋭利な刃物の様な美貌とは違い、純真無垢な少年の様。

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190cmを超える長身とすらりとした長い手足は
写真や肖像画で見る若き日のルートヴィヒ2世そのまま。

その繊細でどこか儚げな姿は狂王と言うより
純粋さ故に夢の中でしか生きられなかった
哀しい一人の青年だった。

★★★

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by hasikkoami | 2014-02-03 22:28 | 映画館 | Comments(2)
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公式サイト
2013年 日本
上映時間 138分
監督 山田洋次


あの小さな家に閉じ込めた、

私の秘密





原作を読んだのは3年以上前なので細かい部分は忘れてしまったけれど
最終章で、それまで読んできた物語が全く違う意味を持って浮かび上がってくる
その転調の見事さがとても印象的だった。

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映画は昭和初期の街並みや小道具が丁寧に再現されていて
昭和モダンの雰囲気を存分に味わうことが出来る。
この映像としての魅力はやはり小説では味わえないもの。

ストーリーはほぼ原作に忠実だけれど
時子奥様と旦那様の微妙な夫婦関係については省かれ
あくまでも秘められた恋愛として描かれていることろに若干の物足りなさは残るものの
映画としてはこの方がシンプルでよかったのかも、とも思う。

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それにしても黒木華さん、いいですね~♥(松たか子さんも好きですが)
今時これほど昭和の香りがする女優さんはいませんねぇ。

★★★

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by hasikkoami | 2014-02-02 14:14 | 映画館 | Comments(4)

by hasikkoami