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本と映画と時々音楽

<   2013年 05月 ( 14 )   > この月の画像一覧

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公式サイト
2012年 アメリカ 
上映時間 141分
監督 デレク・シアンフランス



それは、愛か罪か──





『 The Place Beyond The Pines(松林の向こう側) 』とは何を指しているのだろうと思ったら
この作品の舞台である街のスケネクタディと言う名前が
先住民族モホーク族の言葉で“松林の向こう側”を意味するのだそうだ。
そのスケネクタディを年に一度訪れるバイク乗りの男から始まる15年に渡る父と子の物語。

男の鍛え上げられた身体と、夜の遊園地の喧騒の中を無言で歩く後ろ姿。
余計な説明など無くとも男のキャラクターがくっきりと浮かび上がる長回しのオープニングが印象的。

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男はかつて関係を持った女との間に子供がいることを知り
街に残ることを決めるが、そこに男の居場所はない。


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洗礼式   アイスクリーム   家族写真 
映し出される光景が幸せであればあるほど、その裏に見える男の孤独が切ない。

前作『ブルーバレンタイン』では時系列を複雑に絡ませていたけれど、
今作は視点は違っても3つの話の時系列はシンプルで、
全てが集約されたラストは『 The Place Beyond The Pines 』のタイトルと共に深い余韻を残す。

<満足度> ★★★★☆
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by hasikkoami | 2013-05-31 22:52 | 映画館 | Comments(2)
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公式サイト
2012年 イギリス
上映時間 88分
監督 マサイアス・ヘイニー



女王陛下のゾンビ退治大作戦





都市部での公開は今年1月。来週にはDVDも発売。と言うまさに“忘れた頃の地方公開”

邦題には『紀行』とあるけれど、ロンドンの名所なんてまるで出てこない。
コピーには『女王陛下』とあるけれど、もちろん女王陛下も出てこない。
原題『 COCKNEYS VS ZOMBIES (ロンドンっ子 VS ゾンビ)』通り
ロンドンの下町イーストエンドを舞台に
そこに暮らすあまりガラのよろしくない人達とゾンビが戦うだけのお話。

特別ゾンビ映画が好きと言うわけではないのだけれど、
『 ショーン・オブ・ザ・デッド 』に多大なリスペクトとオマージュをささげた作品とあっては観るしかない。

ポスターからしてB級感プンプンな上に、オープニングも実にチープでいいし、
クスクス笑える小ネタも一杯!・・・なんだけど、全体の4分の3辺りまでは(ってほとんどじゃん!)
確かに『 ショーン・オブ・ザ・デッド 』への愛(時折『 ホット・ファズ 』への愛も交じってる?)
には溢れているものの、当然ながら本家にはまるで及ばないし、思ったほど面白くないなぁ。。。と思っていた。

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しかし終盤、若者たちと老人たちが合流してからの爽快感と
クライマックスの妙な感動(思わず涙が出そうだった)は中々のもので、
結局終わり良ければ全て良しで、あ~面白かった♪となったのでした。めでたしめでたし。

<満足度> ★★★☆
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by hasikkoami | 2013-05-29 19:55 | 映画館 | Comments(2)
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公式サイト
2012年 デンマーク
上映時間 137分
監督 ニコライ・アーセル


国家を揺るがす、

許されざる愛――。




18世紀後半のデンマーク王室を舞台に、王と王妃、そして侍医の三角関係と言う
デンマーク王室最大のスキャンダルを扱ってはいるけれど
「愛と欲望の王宮」なんて言う昼メロっぽい副題から想像するようなドロドロの愛憎劇ではなく、
むしろ、啓蒙思想を信奉する野心家の医師が王の侍医と言う立場を利用し
事実上の摂政として政治改革を進めて行く政治劇の色合いが強く中々見応えがあった。

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この3人の関係が「王→王妃⇔侍医」の三角関係ではなく
「王(あくまでも精神的な)→侍医⇔王妃」なのも興味深い。
ドイツ人医師ストルーエンセも一介の町医者から侍医となり
やがては王の言動を支配するまでになる位だからさぞや野心家で強かな人物だったのだろうが
そこのあたりは控え目にし、理想主義者としての姿を強調されている。
ましてや演じるのが“北欧の至宝”マッツ・ミケルセンとあっては嫌な奴に映る訳がない(笑)。

しかしそんな“北欧の至宝”を抑え今作一番の見所は
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デンマーク王クリスチャン7世を演じたミケル・ポー・フォルスガード。
精神に問題を抱え、狂気とナイーブさを併せ持つ孤独な王と言う複雑な役どころを見事に演じていて
ベルリン国際映画祭男優賞受賞も納得。


<満足度> ★★★☆
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by hasikkoami | 2013-05-28 21:06 | 映画館 | Comments(0)
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公式サイト
2012年 フランス/ドイツ/オーストリア
上映時間 127分
監督 ミヒャエル・ハネケ


 
人生はかくも長く、

素晴らしい。





ハネケ作品と言えばその後味の悪さが有名だけれど、
今作はやりきれない気持ちにはなるものの後味は悪く無い。
悪意や狂気を見せつけられるこれまでの作品とは違い、
そこには確かに愛を見ることが出来る。
しかしこれが果たして究極の夫婦愛なのかと問われれば答えに詰まる。

「介護はプロに任せる」のが一般的な欧米の人々にとって老々介護の末のこの結末は
悲劇である以上に夫婦の愛や尊厳の問題として受け取られるのかもしれないが、
自宅介護が決して少なくない日本人にとってはこれはあまりに身近で、
いつ自分に振りかかってきてもおかしくない切実な問題として、
ただ「愛」の一言で片づけてしまえるようなことではないような気がする。

<身につまされ度> ★★★★
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by hasikkoami | 2013-05-27 22:02 | 映画館 | Comments(0)
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奥泉 光【著】
文藝春秋 (2012/09/25 出版)
クワコー、海へ行く!水着とケータイを残して消えた美女。
不気味なストーカーの影。
日本一の下流大学教師・桑潟幸一が事件解決に乗り出した。
表題作ほか「期末テストの怪」を収録。

「桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活」シリーズ第2弾。
いや~今回も笑った笑ったww
ミステリとしては、読んだ後で「はて?どんな事件だったっけ?」と思い出そうとしても
ほとんど思い出せないレベルの事件だけれど(奥泉先生ごめんなさい)
この作品は純文学出身の奥泉先生のラノベ風文体を楽しむ為の作品なので問題無し(笑)
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by hasikkoami | 2013-05-15 19:59 | 図書館 | Comments(0)
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木内 昇【著】
平凡社 (2012/12/25 出版)

人生、思い通りにいかないところにドラマがある。
迷ったり、立ち止まったり、より道したり。まっすぐ働く姿をみつめ、
ひっそり暮らす日々の泡をすくい取る、直木賞作家の初エッセイ集。

直木賞受賞作「漂砂のうたう」を読んだ時、
変にゴテゴテとしてないクールな文体がとても美しいと思ったけれど、このエッセイを読んで納得。
木内さんの生き方そのものがシンプルかつ潔くて美しく、
それがそのまま作品に反映されていたのだと分かった。
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by hasikkoami | 2013-05-15 19:57 | 図書館 | Comments(0)
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公式サイト
2013年 イギリス/アメリカ
上映時間 99分 
監督 エラン・クリーヴィー


ここでは、正義も悪になる。

巨大な陰謀の影に
《裏切り者(ビトレイヤー)》




惜しいわぁ。。。まさに『 L.A.ギャングストーリー 』に続く、
“役者はいいんだけど脚本がねぇ・・・”シリーズ第二弾。

スタイリッシュでダークな雰囲気のクライムサスペンスを目指したんだろうな、と言うのは凄く分かる。

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全体的に青みがかった映像は美しかったし、役者は演技派揃いだし、
静と動を対比させたアクションシーンもなかなか良かった。

それなのに何故か漂うこのイマイチ感はやはり脚本が甘い所為ですかね。
種明かし部分を台詞で一気に片付けちゃうのもあまりにも安直。

それに個人的に一番不満だったのは
ジェイソン・フレミングの使われ方よ!(そこかよ)
新聞の顔写真が無かったらエンドロールで確認するまで
あれがジェイソン・フレミングだと言う確信が持てなかったかもしれないエキストラレベルよ!
最近では『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』のアザゼル以外はこんなのばっかりよね^^;

仕方がないからお気に入りの動画でも観てジェイソン・フレミング補充しておくか。。。
(ってこれこそパッと見ジェイソン・フレミングって分からないレベルなんじゃ?^^;)



<満足度> ★★★
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by hasikkoami | 2013-05-12 22:29 | 映画館 | Comments(2)
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公式サイト
2012年 アメリカ 
上映時間 113分 
監督 ルーベン・フライシャー



まるでギャングな警察たち






う~ん・・・これだけの俳優を揃えながらこれ、というのは勿体ないなぁ。

ショーン・ペンは熱演だし、
ライアン・ゴズリングはいつもと声のトーンや話し方も変えて役作りしてるし、
ロバート・パトリックは文句なく渋いし、
このところ大活躍のマイケル・ペーニャの飄々とした感じも良かったんだけどねぇ。
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実話ベースの人間ドラマなのか、完全なるエンタメ作品なのかが
イマイチはっきりしないと言うか、なーんかどっちつかず。
折角実在の人物を扱っておきながらキャラの描き方も表面的で、物語にも深みが無くて薄っぺらいし。
いっそ『ゾンビランド』位開き直ってくれれば新感覚ギャング映画として面白かったのに。(それはナイ)

「息子に誇れることがしたくて始めたのに、
 今は自分のしていることを息子に知られたくない。
 ギャングと俺たち、何が違うんだ?」


とコンウェル(ジョヴァンニ・リビシ)が言ったように、やってることはギャングと変わりないとしても
その底にあるはずの正義が今ひとつはっきりと見えて来なかったのも残念。

しかしこの作品、日本での評価は結構高い、ってことで
“世間での評判はすこぶるいいのに、自分にはなーんかイマイチ”シリーズに認定。

<満足度> ★★☆
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by hasikkoami | 2013-05-11 18:19 | 映画館 | Comments(2)
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公式サイト
2013年 アメリカ 
上映時間 133分 
監督 シェーン・ブラック



「さらば――アイアンマン。」





「1」に比べ「2」はイマイチだったので「3」はもう WOWOW 待ちでもいいかな~と思っていたのだけれど、
夫のリクエストで(記事UPは今頃ですが)連休最終日に観賞。

GWを締めくくるのに相応しいエンターテインメント作品で、私がフルタイムで働き始めて以来、
かまってもらえず不満顔の夫への家族サービス(笑)としても申し分なかった。

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私的見所はお茶目なベン・キングズレー。流石は名優、まさに変幻自在。

グウィネス・パルトローの腹筋にも惚れ惚れ♥
クライマックスでの最強ぶりに、ついにペッパーもアベンジャーズ入りかー!?
そしたらナターシャとマリアと3人でガールズトークして欲しいーー!
って思ったのに、治しちゃうのかぁ。。。残念(笑)


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ウィリアム・サドラーが大統領役だったことにも驚いた。出世したよねぇ(笑)

残念だった点としては、キリアン(ガイ・ピアース)のキャラがちょっと弱かったこと。
もっともっとマッドサイエンティストにして欲しかったなぁ。

ラストはもしダミー(不器用アーム)をあのまま見捨てるようなことがあれば、
たとえどんなに作品の出来が良かろうと★1つにしてやるかんなーーー!!!と思っていたので
救出(断じて回収とは言わないぞ!)してくれて本当によかった。

<満足度> ★★★☆
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by hasikkoami | 2013-05-10 20:06 | 映画館 | Comments(6)

最近お気に入りのアーティスト。

『 glee 』が好きで season 1 から観ているけれど、
脇役好きの私はメインのニューディレクションズのメンバーよりもついついバックバンドに目が行く。
お気に入りはドラムくんとベースくん(役名すらないって脇にも程があるけど^^;)
S3はそのドラムくんとベースくんがこれまでになく目立っていて(私基準)嬉しい上に
新しく加わったギターくんがこれまた実にキュート♪
で、そのS3の注目株(あくまでも私基準)のギターくんがこの Derik Nelson 。
いつもすっごく楽しそうにギターを弾いている姿がいいなぁとググってみたら
インディーズ(かな?)のアルバムを何枚か出していて、
YouTube にはリアーナからスティングまで様々な曲をカバーした動画も UP されていた。


正直オリジナルより好き。



まさかこの曲をここまで爽やかに歌うとは(笑)
オリジナルのノリノリな感じも大好きだけどこれも捨てがたい。



最近のヒット曲ばかりじゃなく激シブのスティングまで。



オリジナル曲も凄くいい。マルチな才能ってこういうことを言うんだね。
いつか『 glee 』でも彼の歌を聴いてみたいものだわ。


他にもブルーノ・マーズ、ジャスティン・ビーバー、ケイティ・ペリーなど、
様々な曲をカバーしているので興味のある方は是非!
Derik Nelson

『 glee 』 S3 は今夏NHK地上波で放映予定なので、
ご覧になる方は是非彼らバックバンドにも注目してみてください(広報か)
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by hasikkoami | 2013-05-05 09:23 | 音楽 | Comments(0)