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本と映画と時々音楽

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沼田 まほかる【著】
光文社 (2010/04/25 出版)

罪を犯した男に囚われていく女。怒りと赦しを背負いながら生きる使用人の哀しみ。姿の見えない彼の妻に翻弄される不倫女の叫び…。暗い水底に引きずり込まれるような9つの哀しみと絶望の物語。

女の心の奥底に沈んだドロドロとした澱を見せられているような9つのお話。

「ユリゴコロ」とも通じる、狂気と紙一重の母性を描いた「林檎曼荼羅」と
実際にありえそうで怖い「テンガロンハット」が印象に残った。
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by hasikkoami | 2011-11-30 08:29 | 図書館 | Comments(0)
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公式サイト
2011年 アメリカ 
上映時間 111分
監督 ジョー・ライト



16才、罪を知るには若すぎる。





首都圏から遅れること2ヶ月余り。ようやく観られる~♪とワクワクして行ったのに・・・


・・・これ!?

辛口なので畳みます。
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by hasikkoami | 2011-11-28 09:14 | 映画館 | Comments(2)
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公式サイト
2011年 アメリカ 
上映時間 106分
監督 スティーブン・ソダーバーグ


【恐怖】は、

ウイルスより早く感染する。




これだけのオールスターキャストを揃えたら
普通ならドラマチックなパニックムービーにしそうなものだが
そこはソダーバーグ監督らしく、と言うべきか
物語は淡々とドキュメンタリーの様に進んで行く。

特にオスカー女優3人の使い方は贅沢と言うよりむしろ衝撃的。
感染源や抗体についてはっきりしないまま・・・と言うのも妙にリアルだった。

奇しくもアメリカでは
“新しいタイプの豚インフルエンザウイルスのヒトからヒトへの感染が疑われる ”と言うニュースが出たばかり。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111126/t10014216791000.html

潔癖症の人にはお薦め出来ない作品だな^^;


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ローレンス・フィッシュバーンと絡む用務員(?)役のジョン・ホークス
出番は3シーンだけだが結構重要なポイントだったのが個人的には嬉しい♪


<満足度> ★★★☆
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by hasikkoami | 2011-11-27 10:09 | 映画館 | Comments(4)
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円城 塔【著】
新潮社 (2011/09/30 出版)

文章の自動生成装置を発明し、突飛な素材で自在に文章を生み出す叔父とその姪を描いた表題作と、存在しない街で現実・夢・記憶の世界を行き来する父と息子の物語「良い夜を持っている」を収録。


????・・・数行読み始めた時点で私の頭の中は?で一杯になり
3度程読み返したところで、頭で理解しようとするのを諦めた。
驚いたことにこの作品、円城塔作品としてはかなり分かりやすい部類に入るらしい
・・・っていつもは一体どれだけ難解なの?とまずそこにビックリ!
で結局最後まで?は消えることはなかったけれど不思議と読後感は悪くない。

それに併録の「良い夜を持っている」が凄くよかった。
こちらも訳が分からないことには変わりないし
どこが良かったのかと聞かれても答えようがないのだけれど
しみじみと美しい話だと思った。
そしてこちらを読んでからもう一度表題作を読み返すと
やっぱり訳は分からないままだが
(きっと何度読んでも私には理解することは出来ないだろう)
これまたしみじみと美しい話だと思えてくるから不思議。
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by hasikkoami | 2011-11-24 09:15 | 図書館 | Comments(0)
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公式サイト
2011年 アメリカ 
上映時間 111分
監督 ターセム・シン


世界を創ったのは神。

滅ぼすのも神。




『300 〈スリーハンドレッド〉』は特に好きな作品では無いけれど
『落下の王国』は大好きなので、今回のお目当てはただひたすらにターセム・シン!
残念ながら脚本はお粗末だったけれどターセム・シン監督の映像美を堪能するには十分。

冒頭のキューブ型の牢獄と小窓から覗くタイタン族の構図は息を呑むほどの素晴らしさ。
白昼夢の様な塩田と水飲み場のシーンも印象的だった。

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圧倒的な色彩と計算し尽された構図は
どこを切り取っても一枚の絵画の様。


映像にばかり気を取られ、キャラクターにはあまり注意を払っていなかったのだが
それでも気になったこと・・・
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娘に甘いゼウスパパ
息子たちへの態度と差が有り過ぎ!
それに「人間たちには構うな!」とか言っておきながら
一番構っているのは貴方です。


<映像的満足度> ★★★★
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by hasikkoami | 2011-11-22 09:38 | 映画館 | Comments(4)
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公式サイト
2011年 アメリカ
上映時間 133分
監督 ベネット・ミラー

常識を打ち破る理論で

野球を変えた

ひとりの異端児の闘い。



野球映画だけれどメインとなるのは試合ではなくビジネスとしての野球の舞台裏。
だからいかにもスポーツ映画的な爽やかな感動を期待して行くと
ちょっと違うかな~と思うかもしれないが、その舞台裏のやり取りがスリリングで面白い。
衝撃的だったのはトレード交渉のシーン。
メジャーでは日常茶飯事のシーズン途中のトレード。
日本ではまだそれほど多くは無いのできっと根回し?とか色々面倒なんだろうと思っていたのだが
あんなにあっさりと決まっちゃうものなの?とビックリ!

一方で只今某球団のお家騒動真っ最中の日本球界。
こちらのGMがいかに名ばかりの存在であるかをあらためて知らせることになったわけだけど・・・


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私のお気に入りはジョナ・ヒル演じるピーターくん♥
イェール大経済学部卒で統計学もお手のもの。
ビリーにプレゼンした時の方程式が凄く気になる(笑)


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大リーグに疎い私が知っている数少ない選手の一人
メジャーには珍しいサブマリン投法のブラッドフォード投手が
素朴でいい人に描かれていたのも個人的には嬉しい。
引退した今は母校野球部のアシスタントコーチをしていると言うちょっぴり地味目堅実な経歴に
本人の人となりもこんな感じなのかな~と勝手に考えている(笑)



<満足度> ★★★★
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by hasikkoami | 2011-11-19 09:50 | 映画館 | Comments(6)
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皆川 博子【著】
早川書房 (2011/07/15 出版)

解剖学が偏見に晒された時代、18世紀ロンドン。外科医ダニエルの解剖教室から妊婦の屍体が消え、四肢を切断された見知らぬ少年の屍体が現れた。背後には稀覯本贋作をめぐる謎が…。


面白かったー!

最近老眼の症状が出始めたこともあり
長編は余程根性を入れないと読みきれなくなってきているのだけれど
これは440ページをイッキ読み。
妖しく退廃的な雰囲気が漂う18世紀のロンドンを舞台にしながらも
随所に溢れるユーモアと瑞々しく軽やかな登場人物たちが
切なくほろ苦い余韻と共にいつまでも心に残る。
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by hasikkoami | 2011-11-17 08:58 | 図書館 | Comments(0)
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津原 泰水【著】
河出書房新社 (2011/06/30 出版)

物心がついたときには押入れの闇にいた僕の、最初の外の記憶は、生い茂った草の向こうの大きな舟の影だ…。「五色の舟」をはじめ、「延長コード」「追ってくる少年」など、幻想的な世界を描いた11編を収録した作品集。


1話目の「五色の舟」を読み終わってしばし呆然。。。

心をさらわれてしまった様に暫く何も手に付かなかった。

他の10編も次々と世界観だけでなく文体も変わり

こちらがまるで予想もしない不思議な世界へと連れて行かれてしまう。
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by hasikkoami | 2011-11-15 08:45 | 図書館 | Comments(0)
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公式サイト
2010年 アメリカ 
上映時間 133分
監督 ポール・ハギス

無実の罪で

収監された妻を脱獄させる。

完全犯罪のタイムリミットは3日間。




面白かったー!
オリジナル版『すべて彼女のために』(2007年フランス)を観ているので
ストーリーは分かっているのに、それでも手に汗握る緊張感。
少々説明過多では?と思う部分もあったが
後半の逃走劇はいかにもハリウッドらしく見所増量。
何より結末が分かっているのに最後までハラハラさせられるのは凄い。

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リーアム・ニーソンはわずかな出番ながら流石の存在感。



あえて不満を挙げるなら
フランス版はダイアン・クルーガーのあまりの美しさとヴァンサン・ランドンの“平凡な男”っぷりに
そりゃこんなに若くて美しい妻の為なら何だってやるわな~と
夫の妄信的愛情故の狂気すら感じる行動に妙な説得力があった。
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捕まる姿すら美しいダイアン・クルーガー
彼女に“ジュテーム ”なんて囁かれたらそりゃ人だって殺すさヾ(゚Д゚ )ォィォィ


それに対しアメリカ版はそれなりに確かに美人だけど性格キツそうだし
そこまでするほどの女か?(ひどい^^;)と思ってしまったのと
ラッセル・クロウが銃を構える姿が様になり過ぎてとても素人さんには見えない、って事かな(笑)


<満足度> ★★★★
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by hasikkoami | 2011-11-12 18:55 | 映画館 | Comments(2)
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公式サイト
2011年 中国/香港
上映時間 122分
監督 チャン・リー


1911年10月10日、辛亥革命。

歴史に残らなかった「命」の物語。




映画出演100本記念か~・・とジャッキーのフィルモグラフィーを見たら
私がこれまでにスクリーンで観たのは『キャノンボール』(1981年)だけだった。
結構観てるつもりだったのに全部TV鑑賞だったのね・・・ごめんね、ジャッキー^^;

『レッド・クリフ』同様、本編上映前にNHK「その時歴史が動いた」風の説明が上映されるので
突如聞こえてくる日本語にまたしても「吹替版と間違えた?」と焦ってしまった。
出来れば「本編上映前に云々~」と一言テロップを入れてくれると有難いんだけどなぁ。

大作らしく戦闘シーンなどは見応え十分。
ただ“ 辛亥革命100周年記念”作品としての色が強いので
(それが目的なんだから当然なのだが)私にはちょっとピンと来ない、と言うか
もっと勉強してくればよかったかな~と反省。

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この二人のロマンスも中国側にとっては周知の事実なのだろうが
この映画だけでは「えっ?あなたたちってもうそんな関係なの?」
と言う唐突感は否めなかった。



<満足度> ★★★
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by hasikkoami | 2011-11-10 08:55 | 映画館 | Comments(2)

by hasikkoami