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本と映画と時々音楽

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今月は12本中3本がドキュメンタリー。

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by hasikkoami | 2009-06-30 15:20 | お茶の間鑑賞 | Comments(4)
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アリステア・マクラウド/著 中野恵津子/訳
新潮社 2002年11月
舞台は、スコットランド高地からの移民の島カナダ、ケープ・ブレトン。美しく苛酷な自然の中で、漁師や坑夫を生業とし、脈々と流れる“血”への思いを胸に人々は生きている。祖父母、親、そしてこれからの道を探す子の、世代間の相克と絆、孤独、別れ、死の様を、語りつぐ物語。

作者の全短編を執筆年代順に収録した短編集「Island」の前半8篇を収録した短編集。
順番が逆になってしまったが、以前読んだ後半の「冬の犬」が
あまりにも素晴らしかったので今回は若干の物足りなさを感じた。
しかしそれはあくまでも「冬の犬」と比べてということで
淡々とした語り口の中に輝く厳かな美しさがいつまでも心に残る素晴らしい短編集だと思う。
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by hasikkoami | 2009-06-24 10:50 | 図書館 | Comments(0)
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近藤史恵/著
東京創元社 2008年06月

下町の小さなレストラン、ビストロ・パ・マルの変人シェフ三舟の料理と推理がますます光る「タルト・タタンの夢」に続くシリーズ第2弾。


このシリーズを読むと、行き付けのお店でお薦め料理を食べているような安心感を感じる。
とか言いながら、これまでの話とはちょっと毛色が違う「氷姫」の切なさが
実は一番気に入っている私はやっぱりへそ曲がりかな?(笑)
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by hasikkoami | 2009-06-24 10:48 | 図書館 | Comments(0)
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公式サイト
2009年 日本 
上映時間 112分
監督 中村義洋

面白かったーーー!
ほんの数十ページの短編を
2時間近くの作品に膨らませるのだから
設定の変更やエピソードの追加など
かなり原作をいじってあるものの
面白かったから結果オーライ。
瀬川さんのイメージなんてあまりに違って
初めは「え!?」だったけどこれまたオーライ♪
だって森山未来くん、笑える程かっこいんだもん(笑)

それに原作では今ひとつピンとこなかった(やっぱ音がないとね~^^;)
逆鱗の歌う「フィッシュストーリー」がこれまたすっごくよかった。
レコーディングの1分間の無音の部分はぐっときた。

要するに「風が吹けば桶屋が儲かる」って話なんだけど
内田けんじ監督の作品とも通じる爽快感が気持ちいい。

それに先日観た『ウォーロード』は本編はいいのにエンドロールでがっかり・・・だったけれど
今回はエンドロールもとってもよかった。
と言っても、特別凝っていると言う訳ではなく
黒地に白抜きの極普通のものなんだけど、思わず噴出すほど受けた(笑)

元々上映館が少ない上、すでに終了している所も多いので
これからご覧になる方はDVDで、ということになるかも知れませんが
その場合も絶対エンドロールの最後までご覧になることをお薦めします!
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by hasikkoami | 2009-06-23 11:47 | 映画館 | Comments(2)
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公式サイト
2008年 中国/香港
上映時間 113分
監督 ピーター・チャン

ピーター・チャン監督と言えばラブストーリー!だし
前作の『ウィンター・ソング』が
個人的には大ハズレだったので
ジェット・リー、アンディ・ラウ、金城武の
豪華共演が見られればいいか、位の
軽い気持ちで観に行ったのだが
思いの外ズシンとくる骨太の作品だった。


三者三様の主役三人はもちろんよかったけれど
出番は少ないながら蘇州城主役のグオ・シャオドンがとても印象的だった。
グオ・シャオドンてば史劇似合うわ~♡
『エンプレス ―運命の戦い―』観に行きゃよかった・・・とちょっと後悔(笑)

ただ残念だったのがエンドロール。
アルフィーに恨みがあるわけじゃないし、曲自体は悪くないんだけど
この作品にはあまりに合ってなくて、曲が流れた途端、もうがっくり・・・_| ̄|○ il||li
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by hasikkoami | 2009-06-17 10:35 | 映画館 | Comments(2)
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中村文則/著
集英社 2009年03月
なぜ控訴しない?—施設で育った過去を持つ「僕」は、刑務官として、夫婦を刺殺した二十歳の未決死刑囚・山井を担当していた。一週間後に迫った控訴期限を前にしても、山井はまだ語られていない何かを隠している—。


「刑務官」と「死刑囚」と言うと映画『休暇』を思い出す。
死刑制度はもちろん、「生きる」ということについても考えさせられる作品だった。

そしてこの作品では様々な立場からの「死刑制度」を考えることになった。
被害者遺族、犯罪者、そして刑を執行する側・・・それぞれにとっての「死刑制度」。
最後の山井の手紙を読めば読むほどどうしていいのか分からなくなる。
そこに微かな希望を見出せるだけに尚更辛い・・・
しかし先月読んだ「死刑基準」より遥かに心を揺さぶられた。
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by hasikkoami | 2009-06-13 11:02 | 図書館 | Comments(0)
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多島斗志之/著
東京創元社 2008年10月
「六甲山に小さな別荘があるんだ。下の街とは気温が八度も違うから涼しく過ごせるよ。きみと同い年のひとり息子がいるので、きっといい遊び相手になる。一彦という名前だ」父の古い友人である浅木さんに招かれた私は、別荘に到着した翌日、一彦とともに向かったヒョウタン池で「この池の精」と名乗る少女に出会う。

いや~やられた!
残りわずか数ページ、このまま結論は読み手の判断に任せて・・・
と言うことになるのかしら?と思っていたところへの
あまりにもさら~っとした謎解きに一瞬訳が分からず呆然としてしまった。
そう言えば確かに、伏線らしきものがあちらこちらに・・・(遅っ^^;)
と言うのも実は私、青春物語の方にばかり気をとられ
これがミステリーであることをほとんど忘れていたのだった^^;
それ程鮮やかで瑞々しい青春物だったということでもあるけれど
やっぱりちょっと損した気も・・・
もう一度今度はミステリ部分に重点を置いてもう読み返してみようかな^^;
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by hasikkoami | 2009-06-12 13:39 | 図書館 | Comments(2)
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桜庭一樹/著
文芸春秋 2007年10月
優雅だが、どこかうらぶれた男、一見、おとなしそうな若い女、アパートの押入れから漂う、罪の異臭。家族の愛とはなにか、超えてはならない、人と獣の境はどこにあるのか?この世の裂け目に堕ちた父娘の過去に遡る—。
第138回直木賞受賞作品。

話は娘の結婚式前夜に始まり過去へと遡って行く。
これが普通に過去から現在へ・・・だったなら耐えられなかったかもしれない。
まず、花が9歳と言う時点で私的には完全にアウトだ。
結局私は最後まで彼らの関係を「愛」とか「絆」と言う言葉でくくる事はできなかったけれど
ズルズルと引きずられるように、読むのを止めることもできなかった。
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by hasikkoami | 2009-06-09 10:45 | 図書館 | Comments(0)
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アガサ・クリスティー/著 中村妙子/訳
早川書房 2004年04月

優しい夫、よき子供に恵まれ、女は理想の家庭を築き上げたことに満ち足りていた。が、娘の病気見舞いを終えてバグダッドからイギリスへ帰る途中で出会った友人との会話から、それまでの親子関係、夫婦の愛情に疑問を抱きはじめる…

アガサ・クリスティーを読むのは中学生の時以来。
「そして誰もいなくなった」やポワロやマープルものを幾つか読んではいたが
当時バリバリのエラリー・クイーン派だった私は
生意気にもクリスティーはイマイチなんて思っていた。
それが何故今頃クリスティーなのか?と言うと・・・
以前見たNHKの「偉大なるミステリー作家たち」と言う番組で取り上げられていた
クリスティーがメアリ・ウェストマコットと言う別名義で1945年に発表した
”ミステリーではない”お話ってことで興味を持ったからなんだけど・・・
これがもの凄~く面白かった!
旅の途中、天候不順の為に数日間砂漠に足止めされることになり暇を持て余した主婦が
自らと家族のことを思い返す・・・ただそれだけの話しなのに単調どころか
薄皮を剥ぐように少しずつ真実が明らかになっていく過程はハラハラドキドキ。
そしてラストの恐ろしさと言ったらもうお見事!の一言。
しかしもしも私がこの作品を中学生の時に読んでいたとしたら
やっぱりクリスティーってイマイチ、と思ったに違いない。
妻になり母になり、主人公ジェーンの年齢に近くなった今だからこそ解る面白さと恐ろしさ。
クリスティーの凄さは事件やトリックではなく人物描写の面白さだということにようやく気が付いた。
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by hasikkoami | 2009-06-09 10:20 | 図書館 | Comments(0)
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公式サイト
2009年 日本
上映時間 119分
監督 熊澤尚人


はじめて好きなったのは、
あなたが生きている音でした。



このコピーを見て
昔見たある刑事ドラマを思い出した。


都会の一人暮らしの青年がある事件の重要参考人として疑われるが
アパートの隣室に住む、彼とは一面識も無い女性が彼のアリバイを証言する。
彼女は壁を通して聞こえてくる彼の足音を日々聞くうちに
その足音が彼本人のものかどうか聞き分けられるようになっていた・・・と言う話で
最後はこの二人の間に何かが生まれそうな予感で終わるのだが
都会に暮らす男女の孤独感とささやかな希望が印象的な話だった。

と言う訳で(は?)普段はあまり観る事のないこの手の作品をチョイス(前置き長っ!^^;)

さて、同じような題材を扱っているとは言っても
刑事ドラマ(それも1時間もの)のサブエピソードとは違い
こちらは2時間の映画なので当然様々なエピソードが詰め込まれている訳だけど
欲張りすぎてあまり上手く活かされてなかったような・・・
すれ違いの部分や、実は彼らは○○だった・・・
ってとこなんてまるで少女漫画みたいでちょっとやり過ぎな気もしたし。
ゆったりと優しい作品だっただけにそこが残念。
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by hasikkoami | 2009-06-08 20:03 | 映画館 | Comments(2)