ブログトップ

図書館の隣の映画館

hasikko.exblog.jp

本と映画と時々音楽

<   2008年 12月 ( 14 )   > この月の画像一覧

d0098286_04777.jpg
津村記久子/著
筑摩書房 2008年12月
品番YDP2020商品名アレグリア。どうしてこんなに使えない機械を入れたんだ? 1台のコピー機が社内の人間関係をあぶりだす。そして事態は思いもかけない方向に発展し…。
表題作に加え「地下鉄の叙事詩」収録。


はじめこのタイトルを見た時、日系人の就労問題を扱った本なのかと思った。
(だってアレグリアさんって日系の方にいそうな名前なんだもん)
まさかコピー機の名前だったとは・・・確かに装丁もコピー機の大写しだけど^^;

とにかく主人公ミノベのアレグリアへの暴言の吐きっぷりが凄まじくて
職場にこんな子がいたら同調するどころか私なら絶対ひくね。
トチノ先輩の対応の方がずっと共感できる。
でもそんな私は最後もやっぱりトチノ先輩みたいになりそうでちょっと怖い^^;

それにしても併録の「地下鉄の叙事詩」の登場人物もだけど
彼らはどうして皆これほど怒っているのだろう?
悪意や憎悪といった彼らの負の感情が
私の中に澱となって沈んで行くようで何だかとても疲れた。
ただどちらの作品のラストも少しだけ陽が射すのが救い。

今年はおそらくこれが最後の本になりそう。
面白い本だったことには違いないけれど
出来ればもう少し幸せな気持ちになれる本でしめたかったかな^^;
[PR]
by hasikkoami | 2008-12-31 00:50 | 図書館 | Comments(0)
今年見た劇場鑑賞以外(主にwowow)の映画

More
[PR]
by hasikkoami | 2008-12-29 10:17 | お茶の間鑑賞 | Comments(7)
今年劇場で観た映画は36本。
昨年(34本)より1本でも多く!
と言うのが目標だったので個人的には満足^^

そして2008年私的 Best1 は
[PR]
by hasikkoami | 2008-12-26 15:08 | 映画館 | Comments(10)
d0098286_0145084.jpg原田マハ/著
文芸春秋 2008年12月
39歳独身の歩は、社内抗争に巻き込まれて会社を辞める。歩の父は趣味は映画とギャンブルという人で、借金を繰り返していた。ある日、歩が書いた映画に対する熱い思いを、父が映画専門誌「映友」のサイトに投稿したことから、歩は編集部にスカウトされる。だが実は、サイトの管理人が面白がっていたのは父自身の文章だったことが判明。「映友」は部数低迷を打開するために、また歩は父のギャンブル依存を断つために、父の映画ブログ「キネマの神様」をスタートさせた――。
私は映画や映画館をテーマにした作品に弱い。
次々と出てくる映画のタイトルを見るだけで嬉しくなってしまうし
そこに映画への愛があれば、それだけでつい評価が甘くなってしまう。
正直「キネマの神様」位の映画ブログは山ほどあるだろうし
展開もご都合主義だけれど
名画はどこで観たって名画だ。
けれど夏の夜空に咲く花火を、家の狭いベランダからではなく、
川の匂いと夜風を感じる川辺で見上げればひときわ美しいように、
映画館で観れば、それはいっそう胸に沁みる。
なんて言われちゃ~もうそれだけでうるうるさ~(T T)
ただ名画として出てくる作品がハリウッドものばかり(一部ヨーロッパと黒澤作品)
と言うのがちょっと残念だったけど。
[PR]
by hasikkoami | 2008-12-26 00:17 | 図書館 | Comments(0)
d0098286_0121027.jpg
中島京子/著
集英社 2008年02月
72歳の元歯科医・緋田龍太郎が妻の春子、妻の母のタケ、ひきこもりの長男克郎と暮らす家に、事業が失敗した長女逸子の一家3人、離婚した妊婦の次女友恵が同居することに。にわか大家族になった緋田家の明日は・・・!?
家族それぞれ目線から語られる連作短編集。

4世代同居の8人(後に9人)家族・・・確かに今時あまり見かけないけれど
この作品ではその大家族にならざるを得なかった理由が
ひきこもり、自己破産、離婚、と言うあたりはとても現代的で
案外こう言った理由で親元で暮らしている人って多いのかもしれない。
そんな様々な現代の社会問題さえも、ほのぼのとしたユーモアに包まれて
まあ、そのうち何とかなるさ~と大らかな気持ちにさせてくれる。
もちろん現実はこんな風に都合良くは行かないだろうけどね(笑)
[PR]
by hasikkoami | 2008-12-26 00:13 | 図書館 | Comments(0)

[PR]
by hasikkoami | 2008-12-24 21:11 | 音楽 | Comments(4)
d0098286_22273714.jpg公式サイト
2006年 香港
上映時間 109分
監督 ジョニー・トー

中国への返還を控えたマカオで
4人の男達が1人の男を待っていた。
ボスを狙撃し逃亡していたウー(ニック・チョン)。
そのボスの命令でウーを殺しに来た
ブレイズ(アンソニー・ウォン)とファット(ラム・シュ)。
ウーを守る為に来た
タイ(フランシス・ン)とキャット(ロイ・チョン)。
かつては仲間だったが今は立場を違えた
5人の男たちの運命の歯車が動き出す・・・

More
[PR]
by hasikkoami | 2008-12-21 22:42 | 映画館 | Comments(8)
d0098286_10373583.jpg
角田光代/著
メディアファクトリー 2005年05月

手放しても手放しても追いかけてくる不思議な本(「旅する本」)。タイの小さな島のバンガローの食堂に置かれていた本(「だれか」)。伊豆の旅館の部屋に置き忘れられた本(「手紙」)・・・など九つの”本をめぐる物語”を収録した短編集。

本好きならきっと この本が、世界に存在することに 
そしてこの本と巡りあえたことに感謝したくなるに違いない。
どのお話も素敵なのだが、作者が自らの本との交際履歴を語る
あとがきエッセイがこれまた素晴らしい。
そう、本は人を呼ぶのだ。
本屋の通路を歩くと、私だけに呼びかけるささやきかな声をいくつか聞くことができる。
私も壁一面の本の背表紙の中から
一冊の本がまるでそこだけ浮び上がったように目に飛び込んで来ることがある。
そんな時、私は「あ、今この子(本)と目が合った」と思う。
手に取りぱらぱらと捲ると「私を読んで♡」と言う甘い囁きが聞こえる。
そうなったらもう、その誘惑に抗えない。
我ながらかなりアブナイとは思うけれど
この感じ、本好きさんならきっと分かってくれると思うのだけれど、どうだろう。

最近「さがしもの」と言うタイトルで新潮文庫から文庫版も出てるらしいが
どうして改題しちゃったんだろう?
これほどこの本にぴったりなタイトルもないと思うのだけれど・・・
[PR]
by hasikkoami | 2008-12-19 10:43 | 図書館 | Comments(0)
d0098286_9265269.jpgジュンパ・ラヒリ/著 小川高義/訳
新潮社 2008年08月
母を亡くしたのち、旅先から絵葉書をよこすようになった父。仄見える恋人の姿。ひとつ家族だった父娘が、それぞれの人生を歩みだす切なさ(「見知らぬ場所」)。母が「叔父」に寄せていた激しい思いとその幕切れ(「地獄/天国」)。道を逸れてゆく弟への、姉の失望と愛惜(「よいところだけ」)。子ども時代をともにすごし、やがて遠のき、ふたたび巡りあった二人。その三十年を三つの短篇に巧みに切り取り、大長篇のような余韻を残す初の連作「ヘーマとカウシク」。さまざまな愛を描く短篇集。

飾り立てられた言葉があるわけではない
ドラマチックな展開があるわけでもない
ほろ苦い日常が、ただ淡々と綴られているだけ
そこにあるのは、哀しみ、寂しさ、痛み・・・

それなのにどうして
ラヒリの文章はこんなにも美しいのだろう
ページを捲ってしまうのが勿体無いなくて
読み終えてしまうのが惜しくて
この胸の痛みさえいつまでも抱いていたいと思う
[PR]
by hasikkoami | 2008-12-17 09:37 | 図書館 | Comments(0)
d0098286_13211098.jpg
奥田英朗/著
講談社 2002年10月
17歳年下の女子社員に恋をしたり(「マドンナ」)大学へは行かずダンサーになると言い出した長男に慌てたり(「ダンス」)エコロジストの妻がいたり(「総務は女房」)ヨーロッパ帰りの女性部長が気に入らなかったり(「ボス」)オフィスの窓からいつも見かける老人が気になったり(「パティオ」)・・・
40代のサラリーマンの悲哀をユーモラスに描く短編集。

山崎まさよしが出ている、との情報により読むことに・・・
Mさんありがとうございますm(_ _)m

全体的にサラサラと読みやすくて1冊2時間程で読み終えてしまった。
さてお目当ての「ボス」の山崎まさよしは・・・
一体どんな風に出てくるのかな~と思ったら・・・なるほど、自然な出演(笑)
私もこの奥さんの様に恋する乙女にはならないまでも
ライブDVDを見てる時の姿は絶対夫には見られたくない、と言うか見せられない(笑)
確かに女はこう言うON/OFFの切り替えが男に比べて上手いのじゃないかと思う。
でないとやっていけないしね(笑)

ただ本来は40代の中間管理職の男たちの悲哀にくすくすと笑う本なんだろうけど
その典型的な男を夫に持つ私にはリアルすぎて笑えなかった、と言うのが正直なところ。
その点では最後の「パティオ」はほっと出来てよかった。
[PR]
by hasikkoami | 2008-12-14 13:33 | 図書館 | Comments(2)