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本と映画と時々音楽

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映画『藍宇』を検索すると、そのメイキングを絶賛する声が多い。
私も映画のメイキングを見ることはあるけれど
それはただ好きな俳優や監督の姿が見たい、と言うミーハー的な目的であって
メイキングによってその作品への理解を深めようなどと言う気持ちは全くない。
映画は所詮本編が全てであって、むしろそれ以外で補足されることが嫌なのだ。
だから個人的にはメイキングの存在価値をあまりと言うか
ほとんど認めてはいないのだけれど
それほど絶賛されるメイキングとはいかなるものなのか?と気になり
結局DVDを買ってしまった。
40分弱のメイキングの為に4000円・・・言ってる事とやってることが違うぞ、私^^;

しかし確かにそれだけの価値はあった。
これだけでも一つの短編映画として通用するのではないかと思うほどの完成度で
下手をすると本編より感動的かもしれない。
本編では時間の経過が唐突な所為で
藍宇と悍東の心の動きや背景にいまひとつ解り難い部分もあったが
メイキングではそれを補うモノローグも挿入されていて彼らの想いが一層強く伝わって来る。

・・・でもこれってやっぱり本末転倒だよね。
これほど素晴らしいメイキングが作れるのであれば尚更
本編だけでこの思いにまで持って行って欲しかった・・・と思う。
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by hasikkoami | 2008-11-30 01:09 | お茶の間鑑賞 | Comments(0)
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北京同志/著 九月/訳
講談社 2003年10月
北京の若き実業家・陳捍東は、女も男もなく性に耽っていた。
ある日、東北出身の貧乏学生・藍宇を金で買う。
藍宇にとって、捍東は初めての性の相手だった。
「俺たちが出会ったのは、縁があったから。その気がなくなった時点で、おしまいにする。同性愛は、この国ではわいせつ罪だから」運命の出会いは、こうして始まった・・・

只今”一人胡軍祭り”開催中につき、遅ればせながら胡軍の代表作と言われる
スタンリー・クワン監督の『藍宇』(2001年香港)を観た。
主演の二人、劉燁と胡軍の演技は文句なく素晴らしく
時折挿入される一瞬だけのモノクロシーンや凝ったカメラワーク
インディーズを思わせる少しざらついた色調も美しかった。
ただ、ほとんど説明的描写もなく突如切り替わるシーンは
まるでその瞬間瞬間を切り取った写真を見ているようで・・・
そんな映画では幾つかの点だった部分が、この原作を読んで一本の線になった。

あなたは麻薬だ
手を出しちゃいけない、そしたら一生をだめにすると分かっている
なのにまた手を出してしまうんだ


ただ純粋に悍東を愛する藍宇と
藍宇を運命の相手だと心の奥深くでは気付きながらもそれを認められない悍東
異性であるとか同性であるとか関係なく
ただ人を愛すること 愛されることの難しさ

エピローグの悍東の祈りの言葉は
映画版の彼の慟哭より遥かに深く私の心に突き刺さった
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by hasikkoami | 2008-11-26 23:07 | 図書館 | Comments(2)
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柏艪舎文芸シリーズ 北の作家書下ろしアンソロジー vol.1
朝倉かすみ/著 東直己/著 小路幸也/著 
中村南/著 鳴海章/著 蜂谷涼/著
柏艪舎 2008年10月

北海道在住の6人の作家(恥かしながら全員未読^^;)
による書き下ろしアンソロジー。


どれもなかなか良かったのだが、特に・・・
朝倉かすみの「おまえ、井上鏡子だろう」のほろ苦さ
東直己の「京都の宿」の哀しさ
小路幸也の「Fishing with My Brother」の優しさ・・・が心に染みた。
ただ一つ、中村南の「かんからかん」は、全く意味が分からなかったけど^^;
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by hasikkoami | 2008-11-24 12:38 | 図書館 | Comments(0)
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大崎善生/著 奥田英朗/著 角田光代/著 
島本理生/著 蓮見圭一/著 盛田隆二/著
角川書店 2005年11月


人気作家がクリスマスをテーマに綴るアンソロジー



この手のアンソロジーは読んだことのない作家さんにも気軽にチャレンジ出来るのが好い所で
今回も角田光代、島本理生以外は(多分)初めて読む方たちばかり。
これがきっかけで興味を持つ場合もあれば、もちろんその逆もあるわけで
今回前者は大崎善生、後者は盛田隆二。
どちらも不倫を扱っていて(と言うか6篇中4篇が不倫話なんだけど^^)
どちらの主人公も自分に酔ってるどうしようもない人間。
しかし前者は自分の馬鹿さ加減に気が付き新たな道に進んで行くのに対し
後者はどこまでも愚かなまま自分に酔いしれている。
不倫を頭ごなしに否定するつもりはないが、盛田隆二の「ふたりのルール」の
不倫カップルの陶酔っぷりにはただ閉口するばかりだった。
にもかかわらずその後この二人を主人公にした「幸福日和」と言う長編まで
書かれているらしいことを知りびっくり!
私にはただ愚かな自己満足にしか思えなかった二人のルールも
他の読者にとっては純愛なのだろうか・・・
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by hasikkoami | 2008-11-24 12:31 | 図書館 | Comments(2)
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公式サイト
2006年 スイス
上映時間 89分
監督 ベティナ・オベルリ


スイスの小さな村に住む80歳のマルタは夫に先立たれて9ヶ月、未だ立ち直れず失意の日々を送っていた。そんなある日、ふとしたきっかけでランジェリーショップを開くと言う若い頃の夢を思い出す・・・




夢を取り戻すにつれ服装や表情がどんどん華やかになって行くマルタがとてもチャーミング。
シミ、シワだらけの胸だって気にせず胸元のぐっと開いた服だって着ちゃう。
年甲斐もなくみっともないと冷笑されても、自分の人生生きたいように生きるのよ!
と言う姿勢は、マルタの友人3人も含め女性特有のパワー全開で
私も頑張らなくちゃ!と言う気にさせてくれる。

原題のDie Herbstzeitlosen とはユリ科の植物コルチカム(別名イヌサフラン)のこと。
花言葉は「永続」「頑固」「楽しい思い出」「悔いなき青春」「華やかな美しさ」
よくぞこんなにピッタリのタイトルをつけたものだと感心する。
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            日本版のチラシがとっても可愛いので載せておこう♪
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by hasikkoami | 2008-11-21 15:59 | 映画館 | Comments(2)
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羅貫中/原作 渡辺精一/訳・解説
小学館 1994年07月


『赤壁』の香港版DVDも届き
未だ趙雲様どっぷりの私・・・
ついに手に取る本まで三国志だよ^^;


羅貫中の「三国志演義」の名場面を、解説を交えながら要約してあり
小説と言うより少し丁寧な歴史資料集と言った感じ。
物語的な面白みには欠けるが、私のような三国志初心者が
登場人物や主な出来事を把握する入門編としては丁度いいかな。
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by hasikkoami | 2008-11-18 23:03 | 図書館 | Comments(0)
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http://makiguri.com/
2007年 日本
上映時間 100分
監督 深川栄洋


鎌倉の古びたアパートに住む
売れない小説家真木栗勉(西島秀俊)は
ある日部屋の壁に小さな「穴」を見つける。
時を同じくして隣の部屋に
白い日傘を差した女(粟田麗)が引っ越してくる・・・




『狼少女』の深川栄洋監督と言うことでかなり期待して観たんだけど
期待を裏切らない面白い作品だった。
前半コメディ、中盤ホラー、そして最後は切ないラブストーリー
こう書くと何か滅茶苦茶みたいだけど、全然そうじゃない。
色々な要素が入っているのに決して散漫になってなくてしっかりと一つの作品になっている。
それから西島秀俊にこれほどコメディの要素があるとは思ってもいなかった。
もうやる事なす事笑いを誘い、彼の新たな面を見た感じ。
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by hasikkoami | 2008-11-15 15:23 | 映画館 | Comments(4)
『レッドクリフ Part I 』を見て、フー・ジュン演じる趙雲に完全に心奪われた私。
これまでフー・ジュンと言えば『無間道Ⅱ』のルク警視位しか見たことなくて
おまけにアンソニー・ウォンばっかり見てたので彼の印象と言えば
「いい奴だったのにね~(; ;)。。。」ってくらい・・・^^;
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          ショーン・ユーとアンソニー・ウォンの間にいるのがフー・ジュン

そこで只今フー・ジュンを探す旅に出ては色々な映像を物色していて気付いたこと・・・

『レッドクリフ』を見ていた時は全く思わなかったんだけど
史劇限定、それもほんの時々ではあるけれどフー・ジュンがジュノに見える時がある。
もちろんジュノの方が断然ハンサムだし、ジュノの鼻は彫刻の様にスッとしてるけど
フー・ジュンのは胡坐かいてるし(何もそこまで言わんでも^^;)
「史劇の格好したら誰だって似て見えるのよ」と言われてしまえばそれまでなんだけど・・・
それでも時々凄くだぶって見えて、結局恋に堕ちる時っていつも同じなのね、と思った(笑)

参考までに・・・
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by hasikkoami | 2008-11-08 00:53 | お茶の間鑑賞 | Comments(6)
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公式サイト
2008年 アメリカ/中国/日本/韓国
上映時間 145分
監督 ジョン・ウー


この所のアジア人監督たちのハリウッドもどき作品には正直辟易しているのだけれど、ジョン・ウー監督の場合、チャン・イーモウやチェン・カイコー作品の様に「私が観たいのはこんなんじゃない!もっとしっとりとした作品が観たいのよ~!」などと言う気持ちにはならないだろうし(笑)、トニーファンを自負してるからにはやっぱ観とかなきゃな~と言う半ば義務感から観に行ったらば、思わぬ展開になってしまった・・・



三国志なんてNHKの人形劇でしか見た事ないレベルな私。
しかし一応、勇猛果敢な槍の名手で忠誠心に厚い趙雲がお気に入りではあった。
でもって始まって早々その趙雲の見せ場だらけ!もうヤバイ位にかっこいい♡
え?フー・ジュンってこんなにかっこよかったっけ??と思ってる間に
劉備の妻子を救う為、単身敵軍に乗り込む白馬に乗った王子様ならぬ趙雲様に♡♡♡
背中に括りつけた阿斗(劉備の子)に
「さあ、参りましょう」と声をかけるところで私は完全に恋に落ちました(爆)
もうこの後ははっきり言って、トニーが出て来ようが金城くんが出て来ようが
どうでもよくなって、ただひたすら趙雲様待ち状態(笑)
それに関羽と張飛のおっさんコンビもよかったので(特に関羽はかっこいい♡)
2時間この3人の戦闘シーンだけでもよかったのに・・・って言うのは個人的願望です(笑)
それに魯粛の飄々とした感じや、チャン・チェン演じる孫権のナイーブさ、
中村獅童のスクリーン映えする大陸的な顔立ち(笑)とか、
下手に三国志に思い入れが無い分、すんなり受け入れられたし
ジョン・ウー作品には欠かせない白い鳩や、二挺拳銃はさすがに無理なので
その代わりの二刀流やスローモーションなど、
ジョン・ウーらしさも随所に出ていて個人的にはかなり満足だった♪
ただ余分だったな~と思うのはトニーのベッドシーンくらい。
あんなシーンなくたってあなたたちがラブラブなのは
トニーのメロメロな目を見れば一目瞭然ですから!
包帯巻き巻きシーンもいらないわ~(あなたたちが・・・以下省略)
こんなシーン入れる位なら関羽張飛趙雲をもっと出してくれ!(結局そこかい)

そして恋に堕ちた女は・・・
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by hasikkoami | 2008-11-06 17:18 | 映画館 | Comments(8)