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本と映画と時々音楽

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クリストファー・ファウラー/著 高橋恭美子/訳 
豊田成子/訳 山田久美子/訳
東京創元社 2006年6月
ホラーにつきものの雷鳴も墓地も深い霧も登場しない。どこにでもありそうな風景、普通の人々。でもそれは本当に正常なのか? 都会の片隅で繰り広げられる10編を収録した、ブラックユーモアたっぷりの大人のホラー短編集。

時々無性にホラーが読みたくなることがある。

そう言えば以前、「世界一受けたい授業」と言うTV番組で茂木健一郎氏が
「恐怖も適度であれば癒しの効果がある」と言っていたっけ。大事なのは確実な安心感で、自分が絶対安全なところで適度な恐怖を味わうと癒しの効果があるのだとか。恐怖というのは、人間の生きるという本能を掻き立ててくれるもので、元々人類は猛獣のいる中で狩りをして生きてきたのに現代ではそういった恐怖を味わうことはないので、脳の普段使わない部位を使うことで脳を刺激し、癒しになる・・・ということらしい。

そうか~私は癒しを求めていたのか!(ホントか!?)

でこの本はどうだったかと言うと・・・
確かにブラックなユーモアもきいていてなかなか面白くはあったのだが、
癒しとなるほどの恐怖は味わえなかったかな。残念。
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by hasikkoami | 2008-06-22 20:54 | 図書館 | Comments(0)
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公式サイト
2007年 日本
上映時間 115分
監督 門井肇


子持ちの女性と結婚したが、有給休暇を使い果たしてしまっている為、新婚旅行に行けない刑務官の平井は、一週間の特別休暇が与えられる「支え役」(絞首刑の際に落下した死刑囚を下で支える役)に志願する・・・




重い・・・重い・・・重い・・・

でも観てよかった。

くしくも17日、3人の死刑囚の刑が執行されたと発表されたばかりだった。
これらの刑の執行に関わった刑務官たちはどんな思いを抱え、
それぞれの休暇を過ごしているのだろうか・・・
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by hasikkoami | 2008-06-19 12:05 | 映画館 | Comments(0)
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公式サイト2007年 アメリカ
上映時間 100分
監督 デヴィッド・クローネンバーグ


主人公ヴィゴの抱える秘密はマフィア映画の常套手段だし、助産師ナオミ・ワッツの行動にもいまひとつ納得出来ないし(患者の私物に手を出してはいけません!)と突っ込み所は多々あれど、事前にほとんど情報を入れずに観たのでなかなか楽しめた。基本的にはヴィゴ・ モーテンセン(を観る為)の映画だとは思うけれど、個人的にはヴァンサン・カッセル演じるバカ息子が最高!あの屈折具合といい、ラストの涙といいたまりません!何より彼の「パパ~」が耳から離れない(笑)
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by hasikkoami | 2008-06-19 12:04 | 映画館 | Comments(4)
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愛川晶/著
原書房 2007年9月

高座の最中に血染めのナイフがあらわれる、後輩は殺人の疑いをかけられる、妻の知り合いは詐欺容疑…。次から次へと起こる騒動に、二つ目、寿笑亭福の助が巻き込まれながらも大活躍!落語を演じて謎を解く、一挙両得の本格落語ミステリー。

本屋ミステリーの次は落語ミステリー(笑)。
これは面白かった♪ミステリーとしてもなかなか本格的だし、私のような初心者にも分かりやすく落語のいろはを教えてくれるので、ちょっぴり通になった気分も味わえて、まさしく一粒で二度美味しい作品。
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by hasikkoami | 2008-06-19 11:55 | 図書館 | Comments(0)
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大崎梢/著
東京創元社 2006年9月

以前成風堂にいて、今は故里に帰り、地元の老舗書店に勤める元同僚の美保から、杏子のもとに一通の手紙が届いた。勤務先の宇都木書店、通称「まるう堂」に幽霊が出るようになり、店が存亡の危機に立たされている、ついては名探偵のアルバイト店員を連れて助けに来い、というのだ。杏子は気が進まぬながら、多絵を伴って信州の高原へと赴く。そこで待ちかまえていたのは、四半世紀ほど前に弟子の手で殺されたという老大作家の死に纏わる謎であった・・・

とても面白かった「配達あかずきん」の成風堂書店事件メモシリーズ第2弾!ってことでかなり期待したんだけど・・・う~ん・・・思った程ではなかったかな?(少々期待が大きすぎたか)
今回は著者初の長編ということで、事件そのものも前作に比べ大きく複雑になっているものの
短編の時のようなテンポの良さやイキイキとしたキャラクターが活かされていなかったように思う。その所為かどうかは分からないが、第3弾はまた短編らしいのでそちらに期待。
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by hasikkoami | 2008-06-19 11:52 | 図書館 | Comments(0)
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公式サイト
2008年 日本
上映時間 136分
監督 三谷幸喜

その余りにも過剰なプロモーションに(舞台挨拶で監督ご自身も仰っていたような)”うんざり”どころか嫌悪感すら抱き始め、日に何度も見る監督の姿に露骨に眉をしかめる私に、子供たちからは「あれ?お母さん、この人(三谷監督)好きじゃなかったっけ(・_・)?」と不思議がられ、もういっそ観に行くことすらやめてしまおうかと思っていたのだが・・・


やめなくてよかったーーー!!!
もーー本当に面白かった♪

笑いの涙にハンカチを使ったのは久しぶり♪
それに私が今まで三谷監督の映画を観ていて、ずっと心に引っかかっていたものを一掃してくれた。これまでの作品ももちろん面白かったんだけど、どうしても「これが舞台だったらもっと面白いだろうに・・・」と言う思いが消えず、映画好きとしては少し寂しい気もしていた。
だから今回の様に全編監督の映画への愛に溢れた作品を観られたことが何より嬉しかった。
ああ、三谷監督!これからはあなたがどんなに露骨なプロモーション活動をしたとしても我慢しますうんざりしたりしません。今夜の「金曜プレステージ」も明日の「古畑中学生」も必ず見ます。あ゙~~も~~鬱陶しい!!なんて思ったりして本当にごめんなさいm(_ _)m
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by hasikkoami | 2008-06-13 13:15 | 映画館 | Comments(8)
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イアン・マキューアン/著 小山太一/訳
新潮社 2003年4月
1935年夏、13歳の少女ブライオニー・タリスは休暇で帰省してくる兄とその友人を自作の劇で迎えるべく、奮闘努力を続けていた。娘の姿を微笑ましく見守る母、一定の距離を取ろうとする姉セシーリア、使用人の息子で姉の幼なじみのロビー・ターナー、そして両親の破局が原因でタリス家にやってきた従姉弟―15歳のローラ、9歳の双子ジャクスンとピエロ―らを巻き込みながら、準備は着々と進んでいるかに見えた。だが練習のさなか、窓辺からふと外を見やったブライオニーの目に飛び込んできたのは、白い裸身を晒す姉と、傍らに立つひとりの男の姿だった…。いくつかの誤解、取り返しのつかぬ事件、戦争と欺瞞。無垢な少女が狂わせてしまった生が、現代に至る無情な時間の流れの果てに、切なくももどかしい結末を呼ぶ。

先頃公開された映画『つぐない』の原作。
映画を観た時、ブライオニーの言うところの「贖罪」の形にどこか自己満足的な傲慢さも感じて、いまひとつ納得が行かなかった。しかし今回原作を読んでそのラストには全く違う感想を持った。あれはけっして自己満足でも傲慢さでもなく、小説家としてのブライオニーが出来る唯一の「贖罪」に他ならなかったのだ、と。映画は原作にとても忠実に作られていたし、ラストのブライオニーの告白も原作とそれほど違っていたとは思えない(台詞の一つ一つを覚えているわけではないのであまり自信はないが)のになぜこんなにも違うのか?
もう一度映画を見直して確認してみたくなった。
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by hasikkoami | 2008-06-13 13:08 | 図書館 | Comments(0)
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公式サイト
2008年 日本
上映時間 102分
監督 内田けんじ


なんてったってあの『運命じゃない人』の内田監督だもの面白いに決まってるわ♪と言う期待と、でも今回はキャストに有名どころを揃えてやたらと宣伝してるしな~・・・(そう言うのって大抵つまらないから)と言う一抹の不安を抱え、いざ鑑賞!


前半こそ、これはひょっとして不安的中かも・・・^^;と思ったものの、一旦勢いがついてしまえば転がる転がる。
前作同様(それこそこのポスターのように)パズルのピースが少しづつはめ込まれていくゾクゾク感や、
全体像が見えた時の爽快感はさすが♪『運命~』に比べると少々緻密さには欠けるかな~とは思うものの、
色んな意味で「やられたー!」と気持ちよく思える映画です。
あ、それからエンドロールが終わるまで席を立たないことをお薦めします。^^
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by hasikkoami | 2008-06-06 11:40 | 映画館 | Comments(8)
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大崎梢/著
東京創元社 2006年5月

配達したばかりの雑誌に挟まれていた盗撮写真…。
駅ビル内の書店・成風堂を舞台に、しっかり者の書店員・杏子と、勘の良いアルバイト店員・多絵のコンビが、さまざまな謎に取り組む。元書店員が描く本格書店ミステリ。

本格書店ミステリなんてジャンルいつ出来たのよ!?と突っ込みつつ(笑)、とても面白く読み終えた。一応(?)本格と銘打ってるだけあって謎解きもしっかりしてるんだけど、変に凝ってないところも逆に好感が持てる。街の本屋さんでそんなに凝った事件が起きたらそれこそ不自然だものね(笑)それに本好きなら誰でも一度は妄想するであろう(え?しない?^^;)本が結ぶ縁(〃▽〃)なんかもあったりして、ミステリファンだけじゃなく本好き(本屋好き)ならとても楽しめる作品。
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by hasikkoami | 2008-06-06 11:36 | 図書館 | Comments(0)
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横尾忠則/著
文芸春秋 2008年4月

長年連れ添った夫婦の何気ない会話から始まって、めくるめく迷宮世界へ。誰も見たことがない、永遠の愛の物語。書き手をも惑わせた、変幻自在の4連作。驚異の絵画的イマジネーションが炸裂する、著者初の小説。

横尾忠則ってあの横尾忠則だよね?へぇ~小説も書いてるんだ?・・・と手に取った。
横尾忠則の画と言うとポップなイメージ(よくは知らないけど^^;)なんだけど文章はいたってオーソドックスなんだなぁ、と言うのが読みはじめの印象。でもよくある夫婦の会話かと思ったらそれが延々と続き、それも実は・・・ってあたりはそれ程オーソドックスでないけれど(笑)
主人公の作家が言う
「結局小説にしろ他の芸術にしろ、想像というやつは現実からの逃避なんだよ」
と言う台詞が印象的だった。
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by hasikkoami | 2008-06-06 11:32 | 図書館 | Comments(0)

by hasikkoami