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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

カテゴリ:図書館( 497 )

d0098286_084710.jpgスティーヴン・キング/著
池田 真紀子/訳

テキサスのスティーヴン・キング(ランズデール)が続いたので
お次は本家を・・・






母と兄の3人でハイキングに出掛けた9歳の少女トリシアが森で迷子になる
ただそれだけの話なのだが、とにかく怖い
と言ってもキングお得意のホラーではなくサバイバル小説なのだが
極度の方向音痴である私にとって森で迷子になるなんて
お化けに遭遇するよりはるかに恐ろしいのだ
携帯ラジオから流れる野球中継と
憧れの野球選手トム・ゴードンとの空想の中での会話を心の支えにして
持てる限りの知恵と気力で悪夢のような森から脱出しようとする主人公は
ご丁寧にも息子(下)と同い年・・・もう感情移入しまくり
しかしどう考えても息子にはトリシアのような知恵も気力も期待出来ない
今度ハイキングに出掛けることになったら家族4人腰紐で結ばねば・・・
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by hasikkoami | 2007-02-01 10:33 | 図書館 | Comments(0)
d0098286_073054.jpgジョー・R.ランズデール/著 
北野寿美枝/訳

何か一冊気に入るとその著者の作品を飽きるまで手に取る
だから読む本の幅が一向に広がらないのよねぇ・・・

舞台は1930年代、テキサス東部の小さな町
人種差別や女性蔑視の中
陰謀に立ち向かう新米女性治安官の物語


美人でセクシーでタフな主人公が魅力的
彼女の自分に正直な生き方には憧れる
でも彼女に降りかかる様々な危機って結局のところ
全て彼女の男を見る目の無さが招いたような気がしないでもない・・・(^^;)
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by hasikkoami | 2007-01-26 23:43 | 図書館 | Comments(0)
d0098286_064594.jpgジョー・R.ランズデール/著 
七搦理美子/訳

「ボトムズ」「ダークライン」でマイブームのランズデール
しかし今回は前2作とは少し雰囲気が違った
冒頭の34ページはそれだけで
2時間のサスペンスドラマになる位スピーディーだが
その後は全く別の小説のように静かに進んでいく
ただ、下ネタや下品な表現が多いのが気になって
正直これは失敗したかな~と思いつつもなぜかやめられない

過激な描写や下品な表現の裏側に人間の本質が垣間見える
読んでいて決して楽しいとか心地良い訳ではないのに引き込まれる
何となくキムギドクと通じるものを感じる・・・と言うのはちょっと褒めすぎかな(^^;)
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by hasikkoami | 2007-01-23 12:03 | 図書館 | Comments(0)
d0098286_053564.jpgジュンパ・ラヒリ/著
小川高義/訳

ピューリツァー賞
O・ヘンリー賞
PEN/ヘミングウェイ賞 他を独占した
インド系作家ジュンパ・ラヒリのデビュー短編集。
停電の夜
一組の若い夫婦
蝋燭の灯りにすれ違った心が浮び上がる

年末wowowで観た映画「大停電の夜に」とほとんど同じ設定だがラストは正反対。
淡々とした語り口が蝋燭の灯りの様に、静かに二人の哀しみを映し出す。

最も長くても36ページの9つの物語。
しかしその短い中に、寂しさ、悲しみ、切なさ、温もりがある。
声高には叫ばない国籍、人種、異文化の問題がある。
一編読む毎に本を閉じて余韻を噛み締めたくなる。
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by hasikkoami | 2007-01-15 13:03 | 図書館 | Comments(2)
d0098286_044383.jpg次男が宿題で毎夜音読する新美南吉の「手袋を買いに」
新美南吉の童話は素朴だけどとても温もりがある。
この作品もこぎつねの無邪気さが実に可愛らしく
母と子の情愛や日本語表現の美しさも感じられる。
黒井健の美しい挿絵の絵本も大のお気に入り。
しかしどうしても一つだけ納得出来ないことがある。
はたしてあれほど細やかな愛情を注ぐ母さんぎつねが
自分の足がすくんでしまうほど恐れている人間のところへ
可愛い坊やを一人で行かせるだろうか?


餌を獲ったり敵と戦う、と言う生きていく上でどうしても必要なことを
坊やに教える為ならいざ知らず
”手袋を買う”それだけの為に
「掴まえて檻の中へ入れちゃうんだよ、人間ってほんとに恐いものなんだよ」
な人間のところへ・・・
しもやけと命、どっちが大事なんだ!?絶対納得出来ない。

でも子供の頃読んだ時はこんなこと考えなかったような気がする。
やはり私も親になったんだな・・・
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by hasikkoami | 2007-01-12 11:41 | 図書館 | Comments(8)
d0098286_035993.jpgジョー・R.ランズデール/著
匝瑳 玲子/訳
早川書房

1958年、テキサスの田舎町デューモントに引っ越してきた13才の少年が偶然見つけた古い手紙と日記。それが13年前の未解決事件と関わりがあるらしいと気付いた少年は姉と二人、真相を突き止めようとする。



先日読んだ「ボトムズ」が大変面白かったので、もう一つランズデール。
これまた「ボトムズ」同様、ミステリーの形をとった少年の成長物語。
”テキサスのスティーヴン・キング ”と言われるだけあってまさしく「スタンド・バイ・ミー」
純真で好奇心溢れる少年の切なくて哀しくて苦い・・・でも最高に輝いていたひと夏の想い出。
そして同じく人生も切なく哀しく苦い・・・
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by hasikkoami | 2007-01-08 00:13 | 図書館 | Comments(0)
d0098286_02348.jpgジョー・R・ランズデール/著
大槻寿美枝/訳   
早川書房

1930年代初頭、テキサス東部のザビーン川沿いの低湿地
”ボトムズ”に広がる森林地帯で起きる連続殺人事件を背景に、
治安官の父を持つ11歳の少年ハリーの成長と家族の絆を描く
2001年度アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作。



ミステリの謎解きとしては早い段階で犯人が推測出来てしまうのが残念と言えば言えるが、
少年の成長と家族の再生物語を描く上での背景と考えれば大変面白い。
想像を絶する人種差別の中で行われる捜査もスリリングで引き込まれ一気読み。
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by hasikkoami | 2007-01-03 23:12 | 図書館 | Comments(0)

by hasikkoami