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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

カテゴリ:映画館( 657 )

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2006年 ドイツ
上映時間 138分
監督 フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
公式サイト








津波のような映画だった

寄せては返す小さな波が
やがて音もなく引いて行き
いつの間にか大きな波となって
私をさらって行った


どんな時もほとんど変わることの無いヴィースラーの表情のように
映画自体も静かに淡々と、しかし緊張感は途切れることなく続いていく。
それまで国家に忠実に仕え出世を目前にしたヴィースラーが
自らの危険を冒してまでも反体制主義と疑われる劇作家とその恋人を
守ろうとするに到る過程はもっとドラマチックに描くことも出来ただろう。
しかし彼は意外なほどあっさりと映画の原題でもある
「Das Leben der Anderen(あちら側の人々)」に心を寄せて行く。
私にはそれがかえって彼の心の内にある哀しみや孤独を感じさせた。
たとえ大きな出来事などなくても、ほんの些細なきっかけで
人は自らの心の声に気付くことがあるのだと思う。
心の声に気付き、従ったからこそのあのラストシーンに
私の心はすっかりさらわれてしまった。
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by hasikkoami | 2007-03-11 23:34 | 映画館 | Comments(2)
d0098286_21385673.jpg2006年 アメリカ
上映時間 130分
監督 ビル・コンドン
公式サイト

もう、はじめのオーディションのシーンからノリノリで
とにかく2時間10分があっという間!
観客も少なく最後列で人目がなかったことをいいことに
ずっとリズムをとってる怪しいオバサンと化してしまった
(それでも手拍子は必死で抑えた・笑)
それに、モータウンサウンドにどっぷり浸れるだけで満足
お話なんて二の次よ。どうせありきたりのサクセスストーリーだろうし・・・なんて思っていたけど大間違い!
決して綺麗事じゃないショービジネスの影や人間模様も丁寧に描かれていてドラマとしてもなかなかのもの。
(オスカーとった某リメイク作よりむしろよかったと思う)
でもこれミュージカルだったのね・・・(爆)
元ネタがブロードウェイミュージカルなのを知っていながら
なぜかこの作品はミュージカルだと思ってなくて(オイオイ・・・^^;)
ジェニファー・ハドソンが台詞を歌い出した時に初めて
「そうだ!ミュージカルだったんだ!」と気がついた(爆)
ただ作品のほとんどを歌やステージのシーンで占めてはいるものの
台詞を音楽にのせて表現するシーンはミュージカル映画としては少なく
かえってその部分だけ浮いているように感じてしまった。
この映画の場合、いっそのこと無理に台詞を音楽にのせなくても良かったんじゃないかな~
なんて思ったりして・・・(それじゃミュージカルにならないって!^^;)
しかしエンターテイメントとして素晴らしい作品だったことには違いなく
場内が明るくなる最後の最後まで存分に楽しませてもらった。
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by hasikkoami | 2007-03-04 21:42 | 映画館 | Comments(6)
d0098286_22565684.jpg2006年 アメリカ
上映時間 101分
監督 ジョナサン・デイトン / ヴァレリー・ファリス
公式サイト


アリゾナに住む7歳の少女オリーブの夢は
ビューティーコンテストで優勝すること。
「リトル・ミス・サンシャイン」コンテストの地方予選で
優勝者の失格により繰り上げ優勝になったオリーブは
カリフォルニアで行われる決勝戦に出場することになる。
金銭的余裕の無い一家はレンタカーのオンボロミニバスで一路カリフォルニアを目指す・・・


世間から落ちこぼれ、家族の絆さえ失いつつあるいわゆる”負け組”の一家
彼等が乗る黄色いオンボロミニバスはまさしく彼等そのもの
ギアがいかれて助走をつけないとエンジンはかからない
クラクションは壊れてブーブー鳴りっ放し
挙句はドアまで外れるトラブル続き
でも家族みんなで押してやればちゃんと自力で走り出す
だってエンジン(絆)はまだちゃんと生きているから
走り出したバスに一人一人飛び乗る様に、壊れかけていた絆が繋がって行く
ブラックな笑いにニヤニヤしながら涙がこぼれる
ちょっぴりシニカルで優しく、じんわり心が温かくなるロードムービー
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by hasikkoami | 2007-02-09 23:29 | 映画館 | Comments(0)
d0098286_2344436.jpg2006年 アメリカ
上映時間 152分
監督 マーティン・スコセッシ


オリジナルに対する思い入れが強いほど
リメイクはたとえどんなに良い出来だろうと気に入らないもの
どうせ気に入らないのなら初めから観なければいいのだが
これまたオリジナルに対する思い入れが強いほど
リメイクが気になるのもまたファンの性・・・



『インファナルアフェア』と設定もエピソードもほぼ同じでまるで同じシーンも多々あり
しかし変更や追加(?)された部分もあり(何よりラスト!)受ける印象はかなり違う
香港版が無間地獄に落ちた人間の苦悩や悲しみを描いたノワールものなのに対し
ハリウッド版はサスペンス溢れる娯楽作と言う感じ
上映時間152分とオリジナルより50分も(!)長く
主役の二人の生い立ちや任務に就くまでを丁寧に描いているのでその点では分かり易いが
長くした分内容が濃くなっているかと言うと・・・^^;
「何時になったら任務に就くんじゃ~!?」と突っ込みたくなる前半は少々長すぎ
後半は反対にテンポ良すぎて端折ってると感じる程
娯楽作としては悪くはないと思うけど
これがスコセッシ監督の最大のヒット作って言うのはな~・・・^^;
まあ「映画はやっぱりハリウッド!香港映画はちょっと・・・」
と言う方には充分楽しめる作品だと思う
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by hasikkoami | 2007-02-03 00:01 | 映画館 | Comments(4)
d0098286_23155256.jpg2007年 日本
上映時間 143分
監督 周防正行

周防監督はだてに11年も遊んでたわけじゃなかった(笑)
これまでの作品の様に後味の良いコメディではないけれど重いテーマを丁寧に描きながらも
きちんとエンターテイメント作品になっている
そして色々な意味で”目から鱗”の作品だった
恥ずかしながら今まで私は
”限りなく黒に近い灰色”は”黒”にすべきだと思っていた
むしろそれを”白”とすることこそ
事なかれ主義の怠慢だとさえ思っていた
「疑わしきは罰せず」どころか
「疑わしきは(とりあえず)罰しておけ」だ

「十人の真犯人を逃すとも一人の無辜(むこ)を罰するなかれ」

この言葉を心に刻まなくてはいけないのは私だ

それにしても世の男性たちは満員電車に乗ったら最後
たとえ服が扉に挟まろうが、靴が片方脱げようが、財布を掏られようが
とにかく何があろうとじっとしていなくてはならない・・・らしい(^^;)
ああ、夫が電車通勤じゃなくて本当によかった・・・
もし夫が痴漢容疑で捕まったとしても、私はきっと刑事以上に疑ってかかるだろうから(笑)
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by hasikkoami | 2007-01-27 23:27 | 映画館 | Comments(10)
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2006年 アメリカ
上映時間141分
監督 クリント・イーストウッド

硫黄島のこと何一つ知らなかった。
平和の上に胡坐を掻いて知ろうともしなかった。
この平和は彼等の犠牲の上に成り立っていることを
アメリカ映画に教えられた。
『父親たちの星条旗』を観ておかなかったことを
今更ながら激しく後悔・・・
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by hasikkoami | 2007-01-11 00:50 | 映画館 | Comments(0)
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2006年アメリカ
上映時間 104分
監督 シュテフェン・ファンマイアー

ファンタジー小説に嵌っている長男のリクエストによる
本年度劇場鑑賞作品一本目。

『L.O.R.』『ハリポタ』『ナルニア』と
このところ似たような作品ばかりでちょっと傷食気味。
しかし、いかにもRPGゲームのような作りで
そこがゲーム好きの子供にはちょうどいいのかも。


長男は大満足のようだし、次男も何とか大人しくしてたし、
何よりジェレミー・アイアンズが素敵だったのでまあよしとしよう。
(小雪さんの吹替えは何とかして欲しかったけど^^;)
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by hasikkoami | 2007-01-06 20:20 | 映画館 | Comments(0)