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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

「切れた鎖」

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田中慎弥/著
新潮社 2008年02月

峡を目の前に見る街に代々続く旧家・桜井家の一人娘梅代は、出戻ってきた娘の美佐子と、幼稚園児の孫娘の三人で暮らしている。古びた屋敷の裏にある在日朝鮮人の教会に、梅代とその母はある憎悪を抱え、烈しく嫌ってきた—。
「不意の償い」「蛹」を収録。

この作者の独白スタイルにもすっかり慣れた3冊目。
心の奥深くに潜んでいる闇を覗き込むような感じは相変わらずで
何とも居心地が悪いのに何故か読んでしまう。
40歳を過ぎるまでミステリーと時代物しか読んで来なかった私には
こう言ういかにも純文学~!みたいな作品が逆に新鮮に感じるのかもしれない。
初めて純文学に出会った中学生が
これまで自分が知らなかった世界に足を踏み入れて
ちょっぴり大人になったような気分に浸ってる感じ?(30年遅いぞ。笑)
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by hasikkoami | 2009-03-04 09:53 | 図書館 | Comments(0)
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