「野球の国のアリス」
北村薫/著
講談社 2008年08月
野球が大好きな少女アリスは、少年野球チームのエースだった。桜の花が満開になったある日、半年前、野球の物語を書くために取材に来た小説家が、アリスに偶然再会する。彼女は不思議な話を語り始め…。
タイトルから「不思議の国のアリス」のパロディなのだろうとは思うものの
恥ずかしながら肝心の「不思議の国」の方を読んでいないので
どの程度パロディ的要素が入っているかが分からないのが残念。
しかし「1950年のバックトス」と言い
どうやら北村薫氏は野球をする少女がお好きらしい(笑)
イメージとしては「1950年のバックトス」は「メイプル戦記」(川原泉)で
今回は「野球狂の詩」(水島新二)ってとこかな(笑)
かつて子どもだったあなたと少年少女のためのー
がコンセプトの講談社ミステリーランド最新刊、ということで
アリスと同年代の子供たちが読むのにちょうどいい本だと思う。
もちろん大人が読んでも十分面白いとは思うけど
北村薫の他の作品と比べると多少物足りなさは残る。
by hasikkoami
| 2009-01-13 22:51
| 図書館