ブログトップ

図書館の隣の映画館

hasikko.exblog.jp

本と映画と時々音楽

「太陽の坐る場所」

d0098286_16155717.jpg
辻村深月/著
文芸春秋 2008年12月

高校卒業から10年。クラス会に集まった男女の話題は、女優になったクラスメートの「キョウコ」。彼女を次のクラス会へ呼び出そうともくろむが・・・。「キョウコ」と向かい合うことで思い出される、高校時代の「幼く、罪深かった」出来事―。

28歳になったかつての同級生たちが一人ずつそれぞれの目線で語る各章は
さながら証人調書の様に過去と現在を浮び上がらせる。
そして読み進むほど大きくなる「キョウコ」に対する違和感と
その違和感が正しかった、と気付くラスト。
誰も死なない、事件も起こらない、でもこれはまぎれもなくミステリー。
そして登場人物たちと同年代(1980年生まれ)の作者が描く
思春期特有の不安定な心と残酷さはあまりにリアルで痛かった。
ほんと、つくづく女って怖い・・・
[PR]
by hasikkoami | 2009-01-05 16:17 | 図書館 | Comments(0)
名前
URL
削除用パスワード