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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

「アレグリアとは仕事はできない」

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津村記久子/著
筑摩書房 2008年12月
品番YDP2020商品名アレグリア。どうしてこんなに使えない機械を入れたんだ? 1台のコピー機が社内の人間関係をあぶりだす。そして事態は思いもかけない方向に発展し…。
表題作に加え「地下鉄の叙事詩」収録。


はじめこのタイトルを見た時、日系人の就労問題を扱った本なのかと思った。
(だってアレグリアさんって日系の方にいそうな名前なんだもん)
まさかコピー機の名前だったとは・・・確かに装丁もコピー機の大写しだけど^^;

とにかく主人公ミノベのアレグリアへの暴言の吐きっぷりが凄まじくて
職場にこんな子がいたら同調するどころか私なら絶対ひくね。
トチノ先輩の対応の方がずっと共感できる。
でもそんな私は最後もやっぱりトチノ先輩みたいになりそうでちょっと怖い^^;

それにしても併録の「地下鉄の叙事詩」の登場人物もだけど
彼らはどうして皆これほど怒っているのだろう?
悪意や憎悪といった彼らの負の感情が
私の中に澱となって沈んで行くようで何だかとても疲れた。
ただどちらの作品のラストも少しだけ陽が射すのが救い。

今年はおそらくこれが最後の本になりそう。
面白い本だったことには違いないけれど
出来ればもう少し幸せな気持ちになれる本でしめたかったかな^^;
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by hasikkoami | 2008-12-31 00:50 | 図書館 | Comments(0)
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