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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

「北京故事 藍宇」

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北京同志/著 九月/訳
講談社 2003年10月
北京の若き実業家・陳捍東は、女も男もなく性に耽っていた。
ある日、東北出身の貧乏学生・藍宇を金で買う。
藍宇にとって、捍東は初めての性の相手だった。
「俺たちが出会ったのは、縁があったから。その気がなくなった時点で、おしまいにする。同性愛は、この国ではわいせつ罪だから」運命の出会いは、こうして始まった・・・

只今”一人胡軍祭り”開催中につき、遅ればせながら胡軍の代表作と言われる
スタンリー・クワン監督の『藍宇』(2001年香港)を観た。
主演の二人、劉燁と胡軍の演技は文句なく素晴らしく
時折挿入される一瞬だけのモノクロシーンや凝ったカメラワーク
インディーズを思わせる少しざらついた色調も美しかった。
ただ、ほとんど説明的描写もなく突如切り替わるシーンは
まるでその瞬間瞬間を切り取った写真を見ているようで・・・
そんな映画では幾つかの点だった部分が、この原作を読んで一本の線になった。

あなたは麻薬だ
手を出しちゃいけない、そしたら一生をだめにすると分かっている
なのにまた手を出してしまうんだ


ただ純粋に悍東を愛する藍宇と
藍宇を運命の相手だと心の奥深くでは気付きながらもそれを認められない悍東
異性であるとか同性であるとか関係なく
ただ人を愛すること 愛されることの難しさ

エピローグの悍東の祈りの言葉は
映画版の彼の慟哭より遥かに深く私の心に突き刺さった
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by hasikkoami | 2008-11-26 23:07 | 図書館 | Comments(2)
Commented by はる at 2009-01-18 23:35 x
初めまして。
今日「藍宇」を観てきて、あぁ原作本があったはず・・・と検索して
こちらにたどり着きました。
ステキなブログだな~と思ったのでコメントさせていただきます。
フージュンは「藍宇」公開当時は、リウ・イェをもてあそぶおっさんめ!
としか思ってませんでしたが、レッドクリフ観て堕ちてしまい(笑)
「藍宇」の上映がたまたまあったので観てきたんです。
突然藍宇に去られてしまった悍東もすっごい可愛そうでした。
この本も図書館にあればいつか読んでみたいと思います。
Commented by hasikkoami at 2009-01-19 23:39
★はるさん、
はじめまして。ようこそお越しくださいました^^

>フージュンは「藍宇」公開当時は、リウ・イェをもてあそぶおっさんめ!
そうそう!つまみ食いはするし、ほんと酷い奴ですよね~。
それに私も『レッドクリフ」堕ち組です(笑)

原作はもっと複雑でドロドロした部分も描かれていて
映画はそこから純粋なラブストーリー部分を抜き出した感じです。
映画を観た後に原作を読まれると彼らの想いが一層伝わってくるのではないかと思います。
もし機会があれば是非お読みになってくださいね^^
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by hasikkoami