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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

『おくりびと』

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公式サイト
2008年 日本
上映時間 130分
監督 滝田洋二郎


今年の春、95歳の祖母が亡くなった。
うちのような田舎でも最近の葬儀は葬祭場で行うことがほとんどで、我が家も当初はそのつもりだったのだが、やはり家から送ってやりたいとの父の希望で急遽自宅葬を行うことになった。急に決まったことなので家の片づけやら、やれ座布団だ、湯飲み茶碗は足りるの?仕出しは?と、てんやわんやとなり、しんみりしている余裕などなかった。

しかしそんな慌しい中で納棺師さん(当時はそのような職業があることも知らなかったので、ただの葬儀屋さんだと思っていた)が静かにそして丁寧に祖母の支度をする様はまるでそこだけ違う時間が流れているようだった。もう何年も化粧などしてなかった祖母だけど(さすがに95だもんね^^;)母の化粧品で死化粧を施されたその顔は若々しく、元気だった頃の祖母を思い出させた。弔問に訪れてくださったご近所の方達にも「ま~おばあちゃん、若がえっちゃって~」と好評?で(95歳の大往生なので周りもサバサバしたもの)きっと祖母も満足したことだろう。
葬儀の最中はその慌しさに自宅葬を選んだ父を恨んだりもしたが、今となっては送られる者と送る者があんなに近くにいられたあの時間はとても貴重なものだったと思える。

あ、でも次はできれば葬祭場にしてください(笑)
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by hasikkoami | 2008-09-22 10:18 | 映画館 | Comments(12)
Commented by mario5846 at 2008-09-22 21:42
身内を送った経験があるのとないのでは、違った味わいのある作品ですかね。自宅葬を希望されたお父様の優しいお気持ちがあったからこそ、お祖母様のお顔も若々しく美しく輝いて見えたのじゃないでしょうか。それに、ちゃんと納棺師の方がいらっしゃるというのも羨ましいです。まぁ、こればっかりは予約することも出来ないでしょうが(笑)、父の葬儀の時の葬儀社の担当の方がとても良い方だったので、母は「私の時も担当をお願いしたいわ」と言って困らせておりました(笑)。
Commented by 一般市民 at 2008-09-23 00:24 x
あ~あみさんの慌しさの気持ちわかるかも~(笑)
ウチは一応本家ということになっているので、家からやるものともう決まっていて母もいっぱいいっぱいでこなしていた記憶が・・
(それも一時期一定の期間で3人も送り出したことがあるので・・)
あんなに親族関係が一気に集まって、家の中をあちこち動く姿は人見知りの私には刺激的すぎでした(爆)
送る側としては本当大変ですよね~(お察しいたします)。
当時私はぽけ~っとやりすごせましたけど、もうそれは通用しないのでそれを思うと自分はあーこなせるか自信がないわ。。
(ま~なんやかんやで近親の親族がすすめてくださるけれども)

納棺師さんの記憶が正直思い出せないんですが、少し気に留めておこうと思いました。それが最後のお別れになりますからね。
Commented by hasikkoami at 2008-09-23 16:34
★marioさん、
>身内を送った経験があるのとないのでは、違った味わいのある作品ですかね。
皆さんきっと自分の経験と照らし合わせてご覧になってるのでしょうね。

>ちゃんと納棺師の方がいらっしゃるというのも羨ましいです。
今思えばそうだったんだな~と思いますが当時は「あれ、さっきとは違う人・・・葬儀屋さんもそれぞれ役割分担があるんだな~」位にしか思ってませんでした(^^;)
Commented by hasikkoami at 2008-09-23 16:41
★一般市民さん、
>家からやるものともう決まっていて
それはお母様大変でしたね。うちも本家なので10年前に祖父が亡くなった時は当然のように自宅葬でしたが、最近は本家でも葬祭場で行う場合が多いらしく、悩みました。

>あんなに親族関係が一気に集まって、家の中をあちこち動く姿
ほんとですね~。何十年も会ってないような親戚も大勢いて、「ま~大きくなって」とか言われちゃいました(笑)
Commented by nanako_konana at 2008-09-23 21:39
みなさまの感想を伺って、ちょっと勇気を出して今日観てきました。
もうかなり昔のことですが、弟が若くして旅立っており、またここにきて老親のこともいろいろあって、辛すぎるかも・・と思っていたのです。でも観てよかったと心から思える作品でした。
「おくりびと」というタイトルもあたたかく、私の旅立ちのときもこんな風によろしくと息子に見せておかなくちゃと真剣に思っています。
Commented by cookie_imu at 2008-09-24 00:10
これはいい映画ですよね!特にあの葬祭場のおじいさん・・・
笹野高史さんでしたっけ?あの方の素晴らしい演技には泣かされました・・・

それに対して(というか)、広末は妙に生々しくてコケティッシュでした。アレでいいんだろーか?
Commented by hasikkoami at 2008-09-24 09:00
★nanakoさん、
そうですか・・・私はまだ天寿を全うした祖父母しか送ったことがないのですが、若くして亡くなった方の葬儀は見ている方も居たたまれないほどご家族の悲しみが伝わってきますものね・・・さぞお辛かったでしょう。それは二の足も踏みますよね・・・。
でも観てよかったと思っていただけてよかったです。^^

>私の旅立ち
私ももしもの時のことを家族で話し合っておいたほうがいいかな、とは思いました。
Commented by hasikkoami at 2008-09-24 09:03
★いむさん、おひさしぶりです。^^
>笹野高史さんでしたっけ?あの方の素晴らしい演技には泣かされました・・・
そうそう!よかったですね~私も泣きましたよ(; ;)

>広末は妙に生々しくてコケティッシュ
白子やチキンと同じく”生”の象徴だったんじゃないでしょうか?
(白子と一緒にすんな!ってファンに怒られるかな?^^;)
Commented by orangechocola_103 at 2008-10-03 00:50
私も昨日観てまいりました。
皆さんに同じく、自分の時もあんな風に美しく送ってほしいものだと切に思います。
山田辰夫の娘がお母さんの口紅を持ってきて「ハイ」と手渡すところなんか、私も丁度中学生の娘がいるので、なんだか身につまされました。
あ、それといむさんの「広末だけ妙に生生しい」というご意見に大同意です(笑)
Commented by hasikkoami at 2008-10-03 17:02
★オレンジさん、
>山田辰夫の娘がお母さんの口紅を持ってきて「ハイ」と手渡すところなんか、私も丁度中学生の娘がいるので、なんだか身につまされました。
この映画って、見る人それぞれのツボが無数に存在するのかも知れませんね。

>いむさんの「広末だけ妙に生生しい」というご意見に大同意です(笑)
それはやっぱり白子ですから(しつこい^^;)
Commented by ryomom at 2008-10-24 09:11
おはようございます。
母がめずらしくこの映画が観たいというので、アッシー(死語?)を兼ねて、昨日観てきました。

今までに葬儀はいくつも体験してきたけど、自分が小さかったり斎場でやったりで、こういうお仕事があることすら知りませんでした。

行く前はもう少し硬い話かなって思ってたんですけど、いろいろな場面でクスッとするエピソードが盛り込まれていて和んで観られました。最近いくつか映画を観たんですけど、心に残るものがなかっただけに、この作品はいい映画だと思いました。
Commented by hasikkoami at 2008-10-25 20:16
★ばーちゃんさん、
>いろいろな場面でクスッとするエピソードが盛り込まれていて
死を扱っていながら重過ぎなかったことで、尚更心に残る作品になったのかもしれませんね。

>最近いくつか映画を観たんですけど、心に残るものがなかった
それは例の作品ですね(笑)

それに納棺師と言う職業は私もこの映画で初めて知りましたが、そう言う方が多いのではないでしょうか?こう言う職業って凄く大切なお仕事なのに、いろいろと偏見もあるでしょうから、この映画でそんな偏見がなくなるといいですね。
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