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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

『光州5・18 』 

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公式サイト
2007年 韓国
上映時間 121分
監督 キム・ジフン

民主化運動とは無縁だった平凡な市民が否応なく戦闘に巻き込まれ、やがて戦いの先頭に立っていく様子が丁寧に描かれ、私のような政治無知にも分かり易い作品だった。道庁前でのデモシーンは昨年のミャンマーや、3月のチベット自治区のニュース映像とだぶり、これが決して過去の出来事ではなく、今尚世界のあちこちで起こっている現実なのだと思い知らされる。だからこそ、そもそも民主化運動の主体であったはずの学生たちについてはほとんど描かれておらず、5月18日の出来事がいかにも唐突に起こったように感じてしまった(実際唐突だったのかもしれないが)のが残念だった。それに観客の涙を誘う後半の展開についても、個人的には実話をあそこまでドラマチックに演出されると逆に引いてしまう。ごく平凡な市民を描いていたはずが、いつのまにか悲劇のヒーローに・・・冒頭で事実の映画化であることは分かっているので、あのような過剰な演出がなくても、その悲劇性は十分伝わったと思うのだが・・・
しかし光州事件を初めて正面から取り上げた商業映画、ということだけでも十分価値のある作品であることには違いない。
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by hasikkoami | 2008-05-15 23:23 | 映画館 | Comments(6)
Commented by ryomom at 2008-05-16 20:16
こんばんは、ばーちゃんです。
ひょっとして「金」劇場で観られたんですか?
私も朝イチで観てきました。実は名古屋人です。

自分ではうまく書けないんだけど、あみさんのこのコメントを読ませていただいてウンウンうなづいています。

インボン役のパクssi は結構好きかも。「木浦は港だ」に出ていて、今回同様お茶目な役立ったけど、木浦の監督がこの映画を作ってたんですね。納得。
Commented by kako-one at 2008-05-16 21:47
政治に疎い私には、事件を身近に分かりやすく描いてくれたかなぁと単純に思いました(^^;)事件に関わって行く過程は、軍事政権の怖さを語っていて正直怖くなりました。今でも地球のどこかでこういうことが普通に起こってるんですもんね・・・。
Commented by hasikkoami at 2008-05-16 22:48
★ばーちゃんさん、こんばんは。^^
そうです!「金」です!(笑)
ばーちゃんさんは名古屋の方だったんですね。
私は名古屋からは少し離れた田舎者です(笑)

パク・チョルミンはいつもながらいい味出してますよね。
「木浦は港だ」は未見なのですが、この作品とは随分カラーの違う作品のようですね。
Commented by hasikkoami at 2008-05-16 23:02
★カコさん、
決して良くなかったわけではないんですよ。
ただちょっと残念だったな~と・・・すみません、辛口で(^^;)。

軍事政権は本当に恐ろしいですよね。兵士の一人一人はきっとごく普通の人たちなのに、まるで何かに憑かれているかのように市民に暴力を振るう姿は背筋が寒くなりました。
Commented by nanako_konana at 2008-05-17 06:40
お久しぶりです!
先週の土曜日に観てきました。1980年は、ちょうど大学に入った年でしたので(年が・・・・・汗)、同じ学生達がこのような目に遭っていることに大きな衝撃を受けたことを覚えています。
最後の結婚式の写真を見て、涙が止まりませんでした。
笑ったりホッとしたりできるシーンやキャラが立った(笑)登場人物を登場させてくれたことで、なおさら事件の悲惨さが浮かび上がって来たようにも思います。
ただ弟の死の後の兄の思い、というあたりがちょっとかすんでしまってそこだけが残念・・・・。
実はもっともっとベタな演出かなと思っていたのです。
もう一度スクリーンで観ようかと密かに計画中!
Commented by hasikkoami at 2008-05-17 20:16
★nanakoさん、こちらこそご無沙汰しております。
>1980年は、ちょうど大学に入った年
そうでしたか!それは衝撃的な出来事だったでしょうね。私は政治には全く無関心な中学生だったので、当時の記憶は無いに等しいです。

>最後の結婚式の写真
あれは本当に悲しかったですね。あんなことが無ければきっとこうやって笑顔でいられたはずなのに、って・・・

>笑ったりホッとしたりできるシーンやキャラが立った登場人物
これも実によかったです。だからこそ後半の彼らのあまりに立派過ぎる戦いぶりに違和感を覚えたというか・・・もっとみっともなくてもよかったんじゃないかな~って。
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