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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

「土曜日」

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イアン・マキューアン/著 
小山太一/訳
新潮社 2007年12月

ある土曜日の朝4時。ふと目が覚めた脳神経外科医ヘンリー・ペロウンは窓の外に、炎を上げながらヒースロー空港へ向かう飛行機を目撃する。テロか?まさか?弁護士の妻、ミュージシャンの息子、詩人となった娘…充足しているかに見えるその生活は、だが一触即発の危機に満ちていた―。

仕事にも私生活にも恵まれている脳神経外科医ヘンリー・ペロウン。彼の2003年2月15日、その1日の出来事を詳細に、彼の心の動きの隅々に到るまで事細かに描写している。美しく優秀な妻とは結婚25年近く経つのに未だラブラブ。良く出来る子供たちにも愛され、自分は優秀な脳神経外科医。一体これ以上何を望む?と言う位恵まれた生活にもかかわらず、彼は常に不安を抱えている。それは現代人の幸福な生活がいつ破れるとも知れない薄い皮一枚に覆われているからに他ならないからなんだろうな。
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by hasikkoami | 2008-02-05 11:27 | 図書館 | Comments(0)
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