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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

「しずり雪」

d0098286_11464029.jpg安住洋子/著

老中・水野忠邦の改革により贅沢品や娯楽品は禁止になり
江戸の町は火が消えたように寂しくなった。
独立し所帯を持ったばかりの蒔絵職人・孝太も
すっかり仕事がなくなり苦しんでいた。
そんな時、幼なじみの作次からご禁制の仕事が持ち込まれる・・・

表題作の「しずり雪」他3篇を収録


何時の時代も、人は心に悲しみや苦しみを抱き
もがき苦しみながら、それでも一生懸命に生きている。
垂れ込める雲の隙間から一筋の光が射すように
暗闇に小さな蝋燭の灯りが燈るように
どの話にも切ないながら救いや希望があり、温かな余韻が残る。

しずり雪・・・樹々に積もった雪が陽光を受けてしずり(垂り)落ちること

恥ずかしながら初めて聞く言葉だったが、この美しい響きがとてもよく似合う話だった。
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by hasikkoami | 2007-03-22 11:51 | 図書館 | Comments(0)
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