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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

「タッチ」 

d0098286_11364932.jpgダニエル・キイス/著

結婚4年目の若い夫婦バーニーとカレンは不妊に悩み
夫婦仲もぎくしゃくしていた。
そんな時、バーニーの勤務先で放射能事故が発生。
まもなく二人の身体にも異変が起こり始め
しかもカレンの妊娠が発覚する・・・




1968年の作品だが2003年にアメリカで改訂出版されたのを機に初邦訳。
放射能事故の被害者であると同時に
周囲の人々からは被害を広めた加害者として迫害を受けるバーニーとカレン。
自分たちをこの様な状況に陥れた同僚マックスを
彼も被害者だと言うことが分かっていながら、どうしても許すことが出来ないバーニー。
この作品が書かれて40年近く経ち、放射能に対する知識も出生前診断も
この頃とは比べ物にならない程進歩しているはずなのに
結局私たちは何も進歩していないことを痛感させられる。
あとがきで「なぜ今新たに「タッチ」の改訂版を刊行するのか」について
キイスが語っているように、今こそ考えなくてはならない問題
考えれば考えるほど恐ろしく、その答えは簡単には見つからない。
まさしくキイスが

人間は葛藤し続けなくてはならない。
心が内部で葛藤しているということ、それが私のテーマだ。


と言うように・・・
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by hasikkoami | 2007-02-20 11:55 | 図書館 | Comments(0)
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