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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

「 坂の途中の家 」

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角田 光代∥著
朝日新聞出版 2016.1

刑事裁判の補充裁判員になった里沙子は、
子どもを殺した母親をめぐる証言にふれるうち、
彼女の境遇にみずからを重ねていく。
虐待死事件と<家族>であることの光と闇に迫る心理サスペンス。


児童虐待のニュースを耳にする時、大半は怒りの感情しか沸いてこないが、
時には、そこへ追い詰められた母親の辛さを思い、胸が締め付けられることもある。
子育てを経験した者なら誰しも、多かれ少なかれ里沙子と同じ様な経験があるはずで、
読みながら自分と里沙子、ひいては子供を殺した母親との境が分からなくなる。
既に子育てを終えた私ですら、これほど現実味を持って読んだということは、
リアルタイムで子育てしている人が読んだら、どうなってしまうのかと空恐ろしくなる。
私だけではないのだ...と多少なりとも心が軽くなるのか、それとも・・・
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by hasikkoami | 2016-08-08 07:59 | 図書館 | Comments(0)
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