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図書館の隣の映画館

hasikko.exblog.jp

本と映画と時々音楽

『 サウルの息子 』

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公式サイト
2015年 ハンガリー
上映時間 107分
監督 ネメシュ・ラースロー


最期まで

<人間>であり続けるために―






キツい、キツい、映画だった

ホロコーストを扱った映画を観る場合
大抵は怒りや悲しみ
あるいは極限状態の中に垣間見える
人間性や愛に対する感動など
様々な感情が沸き起こるものだが
本作のそれらの感情をことごとく排した様なカメラワークに
観ているこちらの心まで麻痺して行く様で...

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やがて自分たちも"部品"となることを知りながら
黙々と作業をするゾンダーコマンドたち

ぼんやりと霞む視界の片隅で繰り返される虐殺と略奪

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何かに取り憑かれたかの様にラビを探すサウルの姿にさえ
その感情を読み取ることは出来ない

しかしサウルがラストで見せた笑顔と
エンドロールで静かに流れる
ヴァイオリンの音色と雨音に
初めて感情を観た気がした

★★★★

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by hasikkoami | 2016-07-04 08:05 | 映画館 | Comments(6)
Commented by bacuminnote at 2016-07-04 17:01
amiさーん
わたし、ついさっきDVDでこれ観終えたとこで、エンドロールで流れたバイオリンと雨音が気になって、ぐぐったら、わーamiさんとこ!

何回も巻き戻してチェックしてみたのですが、あのバイオリンの曲名がわかりませんでした。ご存知やったらおしえてください。

これ、たまたまイヤホンつけて観てたのですが、せりふ以外に聞こえてくる音も生々しくて、緊張しました。まだ、ぼーっとしてる。
またゆっくりおじゃまします。
Commented by ituka at 2016-07-04 20:41 x
画面の中央だけフォーカスしてみせるのって
一眼レフカメラ買ったらまずはこれをやってみたい(笑)
多分買わないけども。
にしても、全体的に想像力を駆り立てる作りになっていて
ワンシーンだけのおっぱい映像に心の中で「お~!」でした^^
ホロコースト映画で最も衝撃を受けたのは『炎628』だったワタシです。
Commented by とらねこ at 2016-07-04 23:41 x
冒頭のショットで、この映画のこれからやるべき事をハッキリと打ち出していましたよね。
つまり、見ている我々も収容所のあの世界へ“閉じ込められる”こと…。
主人公の目線で彼の見る世界しか見ることが出来ないという“主観映像”を、また別の意味を持たせた、
素晴らしい試みでした!ブラボー
Commented by hasikkoami at 2016-07-05 07:56
★bakuさん★

おお~!何という偶然!

私もあの曲が凄く気になって、
エンドロールを目を皿のようにして見ていたのですがわからず...
家に帰ってググり、音楽を担当したのが
ハンガリーの作曲家兼ヴァイオリニストである
"László Melis"と言う方と言うことまではわかったのですが
結局曲名は分からずじまいでした。
お役に立てず、申し訳ありません^^;

しかしこの作品、イヤホンだとさぞ生々しかったでしょうね。
私は日劇さんで観たのですが、日劇さんは小さい劇場ながら音響が素晴らしいので
これまた生々しかったです^^;
Commented by hasikkoami at 2016-07-05 08:02
★itukaさん★

>多分買わないけども。

...ヾ(-д-;)ぉぃぉぃ

>ワンシーンだけのおっぱい映像に心の中で「お~!」でした^^

...ヾ(-д-;)ぉぃぉぃ(その2)
でもそのシーンがまるで思い出せない私←ヾ(-д-;)ぉぃぉぃ(その3)

>『炎628』

凄いらしいですね~。
噂には聞くものの機会に恵まれず。。。
いつか観たいと思います。
Commented by hasikkoami at 2016-07-05 08:07
★とらねこさん★

そうそう!あの扉が閉まるところで、
ああ、そう言うことか...と思ったものの、
その後の展開は想像以上にキツかったです。

>“主観映像”を、また別の意味を持たせた、素晴らしい試みでした

まさしくその通りですね。
こう言う“主観映像”もあるのだ、と目から鱗でした。
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