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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

『 キャロル 』

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公式サイト
2015年 イギリス/アメリカ/フランス
上映時間 118分
監督 トッド・ヘインズ

このうえもなく美しく、

このうえもなく不幸なひと、キャロル。

あなたが私を変えた。




常々「ラブストーリーは苦手」と公言している私ですが
時にはツボにはまることもあるのです。

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1950年代、黄金期アメリカの文化とファッション
そしてその華やかさとは対照的に
密やかなキャロルとテレーズの恋

夫やアビーとの関係性や当時の女性の社会的立場
同性愛のとらえられ方などについても
むしろ説明不足と思えるほどあっさりと描かれる。

そして寡黙であるが故に、浮かび上がる2人の想い

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交わす視線や表情、仕草から立ち昇る濃密な空気に
柄にもなくドキドキしてしまった。

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女性同士と言うことを除けば、いたって王道のラブストーリー。

しかし決して単なる恋愛至上主義ではなく
女性の本当の意味での自立と、そこから始まるものを感じさせ
極上の余韻に包まれるラストに、ただただ溜息が零れた。

★★★★☆

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by hasikkoami | 2016-04-17 22:31 | 映画館 | Comments(4)
Commented by とらねこ at 2016-04-18 06:15 x
本当に!すごく王道で、当たり前の恋愛映画として描かれているのがかえって粋なんですよね。
『リリーのすべて』もそうなんですけど、新しい息吹を感じるLGBT映画のあり方を感じました。
私は、テレーズに痺れちゃって。
ここに出てくる男の薄い描き方について不満を漏らす人も居ましたが、男中心の数多くの映画がこれまで女を軽んじて描いてきたことを思うと…w
Commented by ituka at 2016-04-18 21:41 x
ここ最近やたらGLとかBLをテーマにした作品が多い気がします。
因みにamiさんは大トラと小リスのどっち目線でご覧に?(笑)
この映画、映像の雰囲気から彼女たちの妄想の中の話のように感じ
どこかファンタジー路線のメロドラマと決め打ちしましたよ。

小動物のようなテレーズもこれで一皮むけて
大きく成長していくことでしょう(←ってなにをえらそうに)^^;
Commented by hasikkoami at 2016-04-19 19:57

★とらねこさん★

>新しい息吹を感じるLGBT映画のあり方
これまではイロモノ扱いされたり
その手の映画祭でのみ上映されることの多かったテーマが
こうやってごく普通のラブストーリーとして描かれているところが新鮮でした。
『リリーのすべて』は残念ながらこちらでの上映が無くて...TT

>私は、テレーズに痺れちゃって。
私は、声に出さない「I like the hat.」でキャロル落ちでした(笑)

>男の薄い描き方
>男中心の数多くの映画がこれまで女を軽んじて描いてきた
ですよね~ww
Commented by hasikkoami at 2016-04-19 20:04

★itukaさん★

>ここ最近やたらGLとかBLをテーマにした作品が多い気がします。
世界人口におけるLGBTの割合を考えると、
いくら保守的な映画界とは言え、
無視出来なくなってきたのかもしれませんね。

>大トラと小リスのどっち目線
私は昔から強い大人の女性が大好きですので、当然リス目線。
キャロルのあの目で見つめられたら、
そりゃもう蛇に睨まれた蛙ですよ(笑)
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