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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

「 未成年 」

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イアン・マキューアン∥著
村松 潔∥訳
新潮社 2015.11
法廷で様々な家族の問題に接する一方、自らの夫婦関係にも悩む女性裁判官のもとに、信仰から輸血を拒む少年の審判が持ち込まれる。
二人の間にはやがて特別な絆が生まれるが…。
二つの人生の交わりを豊かに描く長篇小説。


マキューアンの前作「甘美なる作戦」と、前々作「ソーラー」は
もちろん面白いとは思うものの、いまひとつ心に残らなかったのだが、
本作はもう頁を繰る手が止まらないほど面白いのはもちろんのこと
終盤の衝撃と深い余韻に、しばらく放心状態になってしまった。

エホバの証人による輸血拒否については以前日本でも問題になったことがあるが
法と信仰の対立だけではなく、もう一つの対立(と言うか対比)もテーマに据えられていて
むしろそちらの方こそが重要なのではないだろうか。
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by hasikkoami | 2016-01-13 21:11 | 図書館 | Comments(0)
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