「 カールの降誕祭(クリスマス) 」
フェルディナント・フォン・シーラッハ【著】
酒寄 進一【訳】
東京創元社(2015/11発売)
本屋大賞翻訳小説部門第1位『犯罪』のシーラッハによる珠玉の3編と、
気鋭の版画家タダジュンによる謎めいたイラスト。
ふたりの天才が贈るブラックなクリスマス・プレゼント。
まさに背筋が凍る思い。。。
「コリーニ事件」のスピンオフとも言える「パン屋の主人」・・・
「コリーニ事件」で悩む主人公の背中を押したあの主人に
まさかこんな過去があったなんて・・・
そしてまさかこんなことになるなんて・・・
「私たちは生涯、薄氷の上で踊っているのです」
以前あとがきにあったシーラッハのこの言葉を
まざまざと見せ付けられたような気がした。