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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

『 黄金のアデーレ 名画の帰還 』

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公式サイト
2015年 アメリカ/イギリス
上映時間 109分
監督 サイモン・カーティス


幸せな記憶を封印したウィーンで、

私は<家族>を取り戻す――





クリムトの絵をめぐる裁判のことはニュースで知っていたし
あまりに高額な売却価格に(当時は)「結局お金かぁ...ーー;」と思ってしまい
本作も実はちょっぴり冷めた目で観ていた自分を反省させられた...... ( 〃..)ノ

過去と現在を行き来しながら語られる物語は
それぞれが1本の映画になりそうなほどドラマチック
夢の様に華やかな生活から一転
全てを奪われ祖国を追われるマリアの境遇が
氷山の一角であることが恐ろしかった

しかし

老いてなお、凛としてチャーミングな、現在のマリア
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勝気で活き活きとした、若き日のマリア
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クリムトの絵から抜け出したような、艶やかなアデーレ
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(この構図、絶対『 ユディト I 』を意識してると思う)

そして
内助の功のシェーンベルクの奥さんや
ちらっと出てきただけの判事さんまで
女性たちが皆とても魅力的で
クリムトの絵以上に輝いていた072.gif

先に観た『ミケランジェロ・プロジェクト』の中に
「優れた芸術品は個人が所有すべきではない」と言う台詞があり
実は私もこれまでそう思っていた

しかしどれほど価値のある芸術品であろうと
それは同時に、とても個人的なものでもある
と言うことに気付かされた

★★★☆

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by hasikkoami | 2015-12-09 23:15 | 映画館 | Comments(4)
Commented by ituka at 2015-12-10 21:09 x
そう言えば、映画や本だけに留まらず
amiさんは絵画の方も詳しいんですよね。
ダニエル・ボンドの劇中でチラッと出てきた例の画に反応してましたもんね(笑)

この映画でチャールズ・ダンスをしっかり覚えたし
最高裁の判事さんのウィットに富んだコメントもお洒落だったし
老人パワーを感じる作品となりましたよ(笑)
Commented by hasikkoami at 2015-12-11 20:28
★ itukaさん ★

詳しくはないですが、絵(を見るの)は昔から大好きで、
小学5年で初めて個室を持った時、
初めて貼ったポスターはモナリザでした(爆)
(でも肖像画って夜見ると怖くて、速攻剥がすことになりましたけど^^;)
残念ながら描くほうはまるでダメなので
itukaさんのように上手に描けたら気持ちいいだろうなぁ。。。

チャールズ・ダンスはサーの称号を与えられているだけあって、
品格を感じますよね。貴族役も多いし。
でも私のイメージはやっぱり悪役(笑)

>最高裁の判事さんのウィットに富んだコメントもお洒落だったし
>老人パワーを感じる作品となりましたよ(笑)
確かに平均年齢高かったですよね~(笑)
Commented by mariyon at 2015-12-15 17:08 x
クリムトは好きだった・・・んですが、
こういう背景はほとんど知らず。
というか、若いころ好きだった画家、画集を集めても
画家自身の背景や人となりはあまり興味がなかったという、
まったく美術学校に何のために行ってたのか・・・(;´・ω・)

それはともかく、アルトマン女史は、ほんとうに気品ある方だったんですね。ヘレン・ミレンが、またぴったりはまってました。
生涯、自分のライフスタイルを貫いたというのも素敵でした。
Commented by hasikkoami at 2015-12-16 21:46
★ mariyonさん ★

>画家自身の背景や人となりはあまり興味がなかった
私も今回のことはたまたまニュースで知っていただけで
全く同じです。

でもmariyonさんはクリムトお好きなんですね。
実は私はそれほどでもなくって^^;
おまけに感想でも書いた様に、
金額に惑わされてこの騒動?については
あまりいいイメージを持っていなかったので
そんな自分が恥ずかしくなりました^^;
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