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本と映画と時々音楽

「 優しい鬼 」

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レアード・ハント 【著】 
柴田元幸 【訳】
朝日新聞出版(2015/10発売)

南北戦争以前、横暴な夫のもとに騙されて来た女性が、
二人の娘たちと暮らし始めると…。優しくて残酷で詩的で容赦ない長編小説


原題は「 Kind One 」
それを「 優しい鬼 」と訳すセンスの素晴らしさ。

この作品の登場人物ばかりでなく、人間は皆"優しい鬼"だ。

池波正太郎の「鬼平犯科帳」の中に
"人間というものは妙な生きものよ。
悪いことをしながら善いことをし,善いことをしながら悪事を働く。"
と言う台詞が出てくるが、その矛盾こそが人間そのものなのではないだろうか。

そして、優しいけれど残酷で、醜いけれど美しい、
そんな矛盾に満ちた人間を描いた作品が、私は好きだ。
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by hasikkoami | 2015-12-07 21:34 | 図書館 | Comments(0)
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