「 太宰治の辞書 」
北村 薫 【著】
新潮社(2015/03発売)
《私》は太宰治の「女生徒」の謎に出会う。本を巡る旅は、円紫さんの言葉に導かれ、創作の秘密の探索に――《私》シリーズ最新作。
いわゆる"日常の謎"系ミステリの元祖と思われる
"円紫さんと私"シリーズの1作目「空飛ぶ馬」を読んだのは今から四半世紀も前のこと。
1998年刊行の「朝霧」を最後に15年以上が経ち、
もはや新作は読めないものと諦めていたところへの新作に
小躍りしながら読み始めたものの・・・これが、う~ん...
「六の宮の姫君」が芥川だったように、今度は太宰なのね。
しかしこれはもう"日常の謎"と言うより"文学探訪"で文学オンチの私には高尚過ぎた。
「いとま申して」以後、もはや北村薫は私の手の届かないところへ行ってしまったような気がする。
by hasikkoami
| 2015-12-06 19:37
| 図書館