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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

『 わたしに会うまでの1600キロ 』

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公式サイト
2014年 アメリカ
上映時間 116分
監督 ジャン=マルク・ヴァレ

何度もやめようと思った、

でも歩き続けた。

人生とおんなじだ。




"自分探し"って言葉がどうにも胡散臭く感じて嫌いです
だからこの自己啓発本の様な邦題と日本版の予告には何ら惹かれるものはないものの
『ダラス・バイヤーズクラブ』のジャン=マルク・ヴァレ監督に釣られての鑑賞

そしたら、これがまあ邦題詐欺と言うべきか(笑)
"自分探し"なんて甘っちょろいものではなく
ジャンキーでセックス依存症、夫にも愛想をつかされ
何もかも失ったどん底女の物語で
私にとっては良い方向へ予想を大きく裏切る作品だった

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決してきれいごとではなく、無様で生々しい再生物語
『ダラス・バイヤーズクラブ』にも共通する
ジャン=マルク・ヴァレ監督の作風、好きだわ


音楽も印象的

冒頭から繰り返し流れる 
「コンドルは飛んでいく」 のイントロ部分の哀調を帯びた音色と
パシフィック・クレスト・トレイルの過酷で美しい自然との調和

対して

サイモン&ガーファンクルの澄んだハーモニーと
わざと自分を傷つけるかの様に
ドラッグとセックスに溺れる主人公の痛々しい姿との対比

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そして旅の途中で出会った少年が歌う 「Red River Valley」
思わず "谷間に咲くひな菊 風にそよぐ朝は" の歌詞が浮かんだが
原曲の歌詞はまさしくシェリルの心そのもので
鋭く胸を刺すと同時にその無垢な歌声に癒されもした
おそらくシェリルも同じだったのではないだろうか

★★★★

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by hasikkoami | 2015-10-03 23:33 | 映画館 | Comments(4)
Commented by とらねこ at 2015-10-04 17:57 x
わーい、amiさんと同時期で嬉しいな
私も、とてもとても心を掴まれました。
ジャン=マルク・ヴァレの名前で選んで、本当正解でしたよね。
そう思いつつも、私もタイトルがイマイチで若干面倒になり、もう少しでスルーするところだったんですよ笑
最近ホンット、下手な邦題つけ放題で困ります!ぷんすか
Commented by hasikkoami at 2015-10-04 21:56
★ とらねこさん ★

私もジャン=マルク・ヴァレの名前が無かったらスルーしていたと思います。

>下手な邦題つけ放題で困ります!ぷんすか
全くです!おかげでこんな凄い作品をもう少しで見逃すところでした。

うちの様な田舎ではハリウッドの超大作以外は
都会から数ヶ月遅れになることも多いので
こうして時差無しにお話出来るのはとても嬉しいです^^
Commented by ぺろんぱ at 2015-10-06 12:29 x
山好きのブロガーさんのところで本作の感想を見て、
結構ハードで生々しい(そして痛々しい)シーンも
あると知りました。
それでも尚、いつか観たいと思います。
ゴールはゴールではなく、そこで待つのは全てゼロからの
スタート…というの(これは某紙で得た情報ですが)が
興味深いです。

>音楽も印象的

そこも興味深いです。
そして主演女優さんの横顔、イイですね。
Commented by hasikkoami at 2015-10-07 21:45
★ ぺろんぱさん ★

お久しぶりです。コメント嬉しいです^^

>ゴールはゴールではなく、そこで待つのは全てゼロからのスタート
そうなんです。
転げ落ちた谷底から傷だらけになりながら這い上がって、
ようやく道に出た、って感じでしょうか。
女性向けの甘ったるい邦題とは大違いの骨太の作品だと思います。
仰るとおりハードで生々しいシーンもあるので万人向けとは言えませんが、
個人的には凄くお薦めです。
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