「 文盲 」
アゴタ・クリストフ 【著】
堀茂樹 【訳】
白水社(2006/03発売)
世界的ベストセラー『悪童日記』の著者による初めての自伝。祖国ハンガリーを逃れ難民となり、母語ではない「敵語」で書くことを強いられた亡命作家の苦悩と葛藤を描く。
「第三の嘘」のあとがきでアゴタ・クリストフのインタビューを読み
その強烈な人間性にこれは是非とも自伝を読まなくては!となった。
小説同様淡々とした文体で綴られる正味80頁程の自伝は
ゆっくり読んでも1時間とかからないほどの短さなのだが
彼女の生い立ちはまさに『悪童日記』の主人公そのもので
それゆえ彼女の持つ人生観にある意味
『悪童日記』三部作に負けない位の衝撃を受けた。
by hasikkoami
| 2015-07-15 22:09
| 図書館