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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

「 コリーニ事件 」

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フェルディナント・フォン・シーラッハ 【著】
酒寄 進一【訳】
東京創元社(2013/04発売)

新米弁護士のライネンは大金持ちの実業家を殺した男の国選弁護人を買ってでた。だが、被疑者はどうしても動機を話そうとしない。さらにライネンは被害者が少年時代の親友の祖父だと知る。


「犯罪」「罪悪」に続く、シーラッハの3作目。
前2作の短編集とは違い今作は初の長編ながら
頁数は200弱と短めで、むしろ中篇と言った感じ。
しかし内容的にはそんじょそこらの長編小説じゃ束になっても敵わない位、深い。

被疑者が決して語ろうとしない殺人の動機については途中で薄々察しが付くものの
どうしても分からないのは、何故今なのか?と言う事。
そしてその理由が明らかになった時の衝撃は、それこそガツンと殴られる様で
おそらくこの作品を読んだほとんどの人が同じ様な衝撃を受けるのではないだろうか。
だからこそ、この作品はフィクションでありながら、政府をも動かすことになったのだろうから。
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by hasikkoami | 2015-06-21 17:04 | 図書館 | Comments(2)
Commented by bacuminnote at 2016-05-08 23:34
amiさん。
ごぞんじかもですが、シーラッハの3作の翻訳者・酒寄進一さんのツイートにさっき書いてあったこと。↓
【フェルディナント・フォン・シーラッハ「犯罪」(創元推理文庫)収録の「幸運」の劇映画(ドーリス・デリエ監督作品)がGYAOで5/18まで視聴できる。】

こんなとこになんですが「本の部」読んで、(わたしは中村文則は未読なのですが、信頼してるライターさんが彼のことを前から褒めてて気になってた)図書館に「教団X」検索かけてみたら150件ほど予約入ってました! 
でも読んでみるなら初めの頃のかなあと思っています。 が、ああ、読みたい本がいっぱいで、なやましい。

それから、こんなとこでなんですがパート2(笑)
映画『岸辺の旅』には思うこといっぱいあって。
最初のほうの「しらたま」を食べる場面で、ひっかかってしまったわたしは、ずっとその「ちょっとちがう感」を引きずってしまいました(苦笑)
ちなみに原作ではこの場面から始まります。(このこと書くと長くなるので割愛)
あ、湯本香樹実さんは『ポプラの秋』『春のオルガン』が一番すきです。あと絶版ですが映画のエッセイ『ボーイズインザシネマ』(キネマ旬報1995年刊)がいいですよ。

長々とすみません。
Commented by hasikkoami at 2016-05-09 08:34
★bacuminnoteさん★

>「幸運」の劇映画(ドーリス・デリエ監督作品)がGYAOで5/18まで視聴できる。
そうなんですか!実は「犯罪」を読んで映画がどうしても観たくなり、
レンタルを探したのですが見つけられず、DVDを買ってしまったのでした(笑)
映画も良かったのですが、シーラッハの極限まで削ぎ落とされた世界に魅せられた私は、
いまひとつ満足出来ず感想も書いてないのですが^^;

そして「こんなところなんですが」大歓迎~!(笑)

>「教団X」150件ほど予約入ってました!
ひゃ、ひゃくごじゅっけん~~~!!!(驚)私のところなんて少ない方だったのですね。
TVのちから恐るべし←いや中村さんの力でしょ。
中村さんの作品、私は初期の方が好きですが、結構クセがあるので好みが別れると思います。
その点『掏摸』や最新作の『あなたが消えた夜に』は
エンタメ性と中村さんらしさが上手く融合していて、初めての方にはお薦めです。

>映画『岸辺の旅』
>ずっとその「ちょっとちがう感」を引きずってしまいました(苦笑)
凄くわかります。原作を先に読んでいると、
度々この「ちょっとちがう感」に出会いますよね。原作に思い入れがあれば尚の事。
だから好きな作品の映画化っていつもとても複雑な気持ちになります^^;

『ポプラの秋』『春のオルガン』ですね。メモメモ。
う~しかし私も、ああ、読みたい本がいっぱいで、なやましい(笑)
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