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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

『 ラスト・リベンジ 』

『 ラスト・リベンジ 』_d0098286_19321534.jpg
公式サイト
2014年 アメリカ
上映時間 94分
監督 ポール・シュレイダー



テロは絶対に許さない






このところのニコラス・ケイジの
(役柄上の)無理やりな若作りや
不相応に若くて綺麗なおねえさんとの絡みに
なんだかなぁ...(*´-Д-)ハァ=3と思っていたので
今回の実年齢に近い役は私としては大歓迎^^

『 ラスト・リベンジ 』_d0098286_19331529.jpg

自分が内側から崩れて行くことに怯え
半ば諦めながらも足掻く姿は
『リービング・ラスベガス』のベンを思い起こさせ
久しくご無沙汰だった
哀愁背負ったニックを見られたことには満足だけれど

『 ラスト・リベンジ 』_d0098286_19335092.jpg

突っ込みどころだらけの演出と
穴だらけの脚本は如何ともし難く
スパイものと言うより
認知症老人と心優しきヘルパー青年のロードムービー
と言った感じで
ラストのアクションも何だか取って付けたよう^^;

ならばいっそラストは
老人ホームの中庭でニックの昔話を
優しく聞いてあげてるイェルチンくん

の図でも良かったんじゃないかと(爆)

ちなみに原題の「Dying of the Light(消え行く光)」
おそらくディラン・トマスの有名な詩の一節から
取ったのではないかと思われ(注:あくまでも個人的な見解)

Do not go gentle into that good night,
(その良き夜に身をまかせるな)

Old age should burn and rave at close of day;
(老いたる者は日の終わりに怒りを燃やすべきだ)

Rage, rage against the dying of the light.
(怒れ、怒れ、消え行く光に抗って)

この詩の様に情熱的で感傷的な作品を目指したのだろうが
残念ながらあまりにも遠い出来栄えなのでした^^;

★★☆

by hasikkoami | 2015-05-16 19:41 | 映画館