『 ラスト・リベンジ 』
公式サイト
2014年 アメリカ
上映時間 94分
監督 ポール・シュレイダー
テロは絶対に許さない
このところのニコラス・ケイジの
(役柄上の)無理やりな若作りや
不相応に若くて綺麗なおねえさんとの絡みに
なんだかなぁ...(*´-Д-)ハァ=3と思っていたので
今回の実年齢に近い役は私としては大歓迎^^
自分が内側から崩れて行くことに怯え
半ば諦めながらも足掻く姿は
『リービング・ラスベガス』のベンを思い起こさせ
久しくご無沙汰だった
哀愁背負ったニックを見られたことには満足だけれど
突っ込みどころだらけの演出と
穴だらけの脚本は如何ともし難く
スパイものと言うより
認知症老人と心優しきヘルパー青年のロードムービー
と言った感じで
ラストのアクションも何だか取って付けたよう^^;
ならばいっそラストは
老人ホームの中庭でニックの昔話を
優しく聞いてあげてるイェルチンくん
の図でも良かったんじゃないかと(爆)
ちなみに原題の「Dying of the Light(消え行く光)」は
おそらくディラン・トマスの有名な詩の一節から
取ったのではないかと思われ(注:あくまでも個人的な見解)
Do not go gentle into that good night,
(その良き夜に身をまかせるな)
Old age should burn and rave at close of day;
(老いたる者は日の終わりに怒りを燃やすべきだ)
Rage, rage against the dying of the light.
(怒れ、怒れ、消え行く光に抗って)
この詩の様に情熱的で感傷的な作品を目指したのだろうが
残念ながらあまりにも遠い出来栄えなのでした^^;
★★☆