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図書館の隣の映画館

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本と映画と時々音楽

『 イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 』

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公式サイト
2014年 イギリス/アメリカ
上映時間 115分
監督 モルテン・ティルドゥム


挑むのは、

世界最強の暗号――。






コンピュータの概念を初めて理論化したとされる
天才数学者アラン・チューリングの物語

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先に観た、同じく実話ものの『 ジミー、野を駆ける伝説 』が
あたたかく清々しい余韻だったのに対し
こちらは何とも哀しく、やりきれない思いが残った

解読不可能と言われた暗号機の解読に成功しながら
それを公にすることも出来ず
救えたかもしれない多くの命を
ふるいにかけなければならなかった苦悩は
どれほどのものだったのか

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それでも、その後に彼が辿った運命を思えば
一つの目標に向かって仲間たちと過ごした日々は
まだ幸せだったのかもしれないとさえ思える

終戦後、まるでキャンプファイアーの様に機密書類を燃やす彼の
満足感とさびしさが入り混じった様な表情がとても印象的で
2年間の強制的投薬治療の末41歳の若さで自ら命をたった
と言う事実があまりに哀しい

★★★★

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by hasikkoami | 2015-03-26 21:00 | 映画館 | Comments(6)
Commented by ituka at 2015-03-27 00:51 x
親以上の親友との絆が知らずのうちにゲイの道へ
終戦後、2年間の投薬で確実に改善に向かっていたのか
副作用として彼に覆いかぶさる心身症(え?)ですが
41歳とはあまりに早いですね。

ちなみにホルモン投与で抜け毛が増え
それを苦に命を絶ったという小さな問題ではなさそうですね(おい)^^;
Commented by mariyon at 2015-03-27 18:27 x
2年間の薬と自殺の重かったこと!
助けることもできず、彼を国外に出すこともできず・・・。

クスリのせいで思考や能力に影響が出て、
クリストファーを自分的に維持できなくなったのでしょうか?

彼は生まれるのが早すぎた?
せめて、ゲイが法的に弾圧されない時代に生きてほしかったです。
いやぁ<もう、ほんとに、実話の暗さ。闇でした。

>機密書類を燃やす彼の満足感とさびしさが入り混じった様な表情がとても印象的
ほんとうに、これで、重圧から逃れられるはずだったのに・・・。
暗号解読までは仲間とクリストファーがいて、充実した暮らしだったのに・・・。

いろいろな思いがやってきて、かなりきつかったです。
Commented by hasikkoami at 2015-03-27 20:44
★itukaさん★
投薬治療と言っても、当時性欲を減退させると信じられていた
女性ホルモンを投与されていたわけで、改善も何もないですよね。
(女性の更年期障害じゃないんだから^^;)
ってことで、男性ホルモン投与ならば抜け毛説もありかも知れませんが(え?)
それもありませんし、一応自殺と言うことになってはいますが、
今尚謎があるようですね。
Commented by hasikkoami at 2015-03-27 21:35
★mariyonさん★
私はチューリングがコンピュータの基礎を築いた人であることと、
同性愛者であるが故に失脚したことくらいしか知らなくて、
てっきりエニグマ解読のお話だとばかり思っていたので
この展開は驚きの連続でした。

エンドロールのテロップはあまりに衝撃的で
50年後に恩赦が出たことも、今更!?と憤りさえ覚えました。

悲劇の実話はホント辛いですね。。。
Commented by fansy2 at 2015-03-30 00:26
想像以上に重かったですね。。
でも、だからこそ作品全体から感じる責任の重さを見ている側も共有して鑑賞することができたように思います。。
個人的には当時の女性が嫌われたら男性社会では生き残れないその必死な思いと、天才でもコミュニケーションがうまくできない主人公との姿が心理面ではすごく重なって見えて、二人が婚約までいくのは妙に納得な気がしました。

そして晩年の投薬…
自分というものを薬によって否定され続ける内側からの苦痛を思うと…気持ちの上ではわかる気がしてすごく苦しかったです(涙)
だからこそ、余計にあのキャンプファイヤーが目に焼き付いたように思います。
Commented by hasikkoami at 2015-03-31 19:54
★一般市民さん★
ホント、思った以上にズシンとくる作品でしたね。

>当時の女性が嫌われたら男性社会では生き残れない
あれだけの才能に恵まれていながら、
それを発揮出来ないもどかしさがアランへの共感を生んだのかもしれませんね。
だからアランとジョーンは一般的な男女の関係とは違っても
きっといい夫婦になったと思うのになぁ。。。
でもそこに甘えることが出来ないのも
いかにもアスペルガーらしいとも言えますが。

キャンプファイヤーの切なくも美しい映像をバックに流れるテロップが
本当に哀しかったです;;
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